美術鑑賞は好きですか?私はというと、たま~に気が向いたら美術館を訪れたり、海外旅行に行った先に有名な美術館があったら観光感覚で立ち寄るくらいの、きわめてライトな美術好きです。特に知識があるわけではないので、絵を見るときは感覚頼り。「綺麗な色づかいだな~」「この微妙な表情、何を考えているんだろう」とふんわりした感想を抱きながら美術鑑賞をするのが常でした。
自分の感覚だけで絵を見るのもそれはそれでおもしろくはあるのですが、やっぱり絵には画家の意図や描かれた当時の社会、その国の宗教観などが表れるもの。きっと、そこに描かれているものの意味が分かればもっと絵を見るのが楽しくなるんだろうな……と思っていたところ、知人からこの本をおすすめしてもらいました。
自分の感覚だけで絵を見るのもそれはそれでおもしろくはあるのですが、やっぱり絵には画家の意図や描かれた当時の社会、その国の宗教観などが表れるもの。きっと、そこに描かれているものの意味が分かればもっと絵を見るのが楽しくなるんだろうな……と思っていたところ、知人からこの本をおすすめしてもらいました。
美術史家・宮下規久朗さんの『モチーフで読む美術史』(ちくま文庫)。「犬」「虎」「パン」「向日葵」「月」「鏡」など、絵画に登場する66のモチーフを取り上げて、そのモチーフがどんな意味を持つのかをわかりやすく解説してくれています。
たとえば「猫」のページには「犬と違って悪役 悪魔の化身」との見出しが……!えっ、そうなの?と続きが気になりませんか?見開き2ページでそのモチーフの意味や西洋と東洋での違いなどが紹介されたあと、実際にそのモチーフが登場する絵画がカラーで掲載されているのもよいところ。ふむふむなるほど猫にはこんな意味があったのか……と学んだあとで絵画を見ると、いままでより一歩深く絵の世界に入り込めるようになっている気がするのです。
同シリーズの続編『モチーフで読む美術史2』や、人物の身なりや動作に着目した『しぐさで読む美術史』も出版されているそうで、さっそく2冊とも購入。美術鑑賞の道しるべとなってくれる本たちをバッグに入れて(どれも持ち歩きやすい文庫本サイズがうれしい!)、さっそく美術館に出かけたいと思います。
同シリーズの続編『モチーフで読む美術史2』や、人物の身なりや動作に着目した『しぐさで読む美術史』も出版されているそうで、さっそく2冊とも購入。美術鑑賞の道しるべとなってくれる本たちをバッグに入れて(どれも持ち歩きやすい文庫本サイズがうれしい!)、さっそく美術館に出かけたいと思います。
この記事を書いた人
キナリノ編集部
編集 ナツ
グルメ、雑貨、インテリアなどのライフスタイル全般を担当。宝塚と辛いもの、台湾旅行が心の糧。服でも物でも、「かわいい!」と思ったらついつい買ってしまいます。