外食の頻度が減り、距離が遠くなってしまったと感じるもののひとつが「人に作ってもらうお酒」です。
強い陽射しの下で飲むミントがたっぷり入ったモヒート、ほろ酔い気分を延長したくて入る2軒目でのジントニック……思い出すだけで焦がれる気持ちにすらなります。ビールや日本酒、焼酎とはまた違う、ちょっと贅沢なお菓子をつまむときのような甘美な背徳感を味わえるのはカクテルならでは。あの感覚をまた味わいたいと思っていた矢先、見つけたのがこちらの「青い楽園」です。

ボトルに書いてある“THE NON-AL SPIRITS”の通り、この「青い楽園」は日本初のノンアルコール・スピリッツ飲料です。原材料はジュニパーベリー、ラベンダー、ジャスミンなどを始めとした13種類のフルーツとハーブ、スパイス。複雑でキレのある、ボタニカルな味わいが特徴的です。素人にはカクテルなんて作れない、とこれまでスピリッツを自宅に揃えることに対して消極的でしたが、芳醇なハーブの香りが強力な味方となるおかげで、テクニックいらずでおいしい一杯が作れるようになりました。

平日の夜はトニックウォーターで割って、華やかで清々しい味わいを夜更かしのお供に。よく晴れた休日の昼間は、グレープフルーツと合わせたグラスを文庫本の傍らに置いて楽しんでいます。満足感はありつつ、いくら飲んでも頭はスッキリ冴えたまま、というのもノンアルコールのうれしいところです。コーヒーや紅茶以外の選択肢を持ちたい人、おうちでもカクテル（モクテル）の甘美さを享受したい人は、ぜひ一度お試しを。