とにかく床に座っているのが好きです。友人宅に遊びに行っても地べたに座るので、「ソファに座っていいよ?」と誘導されることもしばしば。しかし、決して気を遣っているわけではなく落ち着くのです。我が家には畳の部屋がありますが、長時間座っているのがつらいときもあります。そこで大活躍してくれるのが藤森健次先生の超ロングセラー、天童木工の曲げ木の座椅子。過去に『グッドデザイン・ロングライフデザイン賞』を受賞しています。我が家はいい飴色に育ったヴィンテージを、数年前に購入しました。
旅館みたい……と思うなかれ。シンプルで完成された背のカーブ、インテリアを選ばないケヤキのやさしい風合いは、洋風なインテリアにもきっと似合うはず。それぞれ木の表情や色味も違うので、何色の座布団を合わせようかあれこれと考えるのも楽しい。今は、座布団職人さんが作った少し肉厚のモダンなものをのせています。
目指す和室は品があり、どこか仄暗い小津映画のような世界。まだまだ遠いけれど、新旧の家具や道具を取り入れて、居心地のよい空間づくりを楽しみたいと思います。ブランドを象徴する「バタフライスツール」もいつか手に入れたい…!
目指す和室は品があり、どこか仄暗い小津映画のような世界。まだまだ遠いけれど、新旧の家具や道具を取り入れて、居心地のよい空間づくりを楽しみたいと思います。ブランドを象徴する「バタフライスツール」もいつか手に入れたい…!
この記事を書いた人
キナリノ編集部
編集 シリー
キナリノインタビュー担当。古いもの、まじめな手仕事が好きです。全国で出合った日本のものづくりや、ささやかで愛しいアイテムを紹介していきます。