物自体はすごく気に入っているけれど、洗うときに緊張するから日常使いする勇気は出ない……という理由から“来客用のとっておき”として大切に食器棚の奥へとしまったはずなのに、なぜかいつのまにか最前列に並んでいるのが当たり前になっている2脚のグラスがあります。なぜも何も、使用頻度が高いから以外の何物でもないのですが。
それがこちらの『木村硝子店・バンビ 11ozワイン』。一度使うとハマってしまう、魔性のグラスなのです。
それがこちらの『木村硝子店・バンビ 11ozワイン』。一度使うとハマってしまう、魔性のグラスなのです。
薄いガラスでできた、繊細な曲線。高さ15cmほどのコンパクトさと、ぽってりとしたふくらみからスッとすぼまるフォルムは、どこか果物のような柔らかさを連想させます。この柔らかなフォルムとガラスというギャップのある組み合わせの美しさは、唯一無二ではないでしょうか。そして、薄くうすーく作られた飲み口によっていつもの飲み物の味がまろやかに感じられる体験を味わってしまったら、もう“来客用のとっておき”なんて言ってられません。
ワインはもちろん映えるのですが、意外と活躍の場が多いのがお茶時間。アイスコーヒー、緑茶、紅茶、100%のフルーツジュースなどなど、何を入れても様になります。ステムが短いからか、指先にキュッと力が入って心なしか背筋が伸びるのも個人的には好きなポイント。薄いガラスに氷が当たるカラコロと軽やかな音を聞きながらお茶を飲み、甘いカステラを頬張るとき、この優雅さはマグカップじゃ味わえまい……と思うのです。
洗うときの一苦労(薄いガラス製品の宿命……)すらも愛おしく思える気がしてつい手を伸ばしてしまう、本当のお気に入りグラスとして今日も食器棚の最前列に鎮座しています。
洗うときの一苦労(薄いガラス製品の宿命……)すらも愛おしく思える気がしてつい手を伸ばしてしまう、本当のお気に入りグラスとして今日も食器棚の最前列に鎮座しています。
この記事を書いた人
キナリノ編集部
編集 michaka
お酒とくだもの、酸っぱいものに目がありません。生活雑貨・家電・グルメなどなど、幅広く担当しています。晴れた日に屋外で読む小説と、深夜に見る映画が好きです。