トモタケ
Tomotake(トモタケ)は布素材をメインに作品作りを行う朝武夫妻による製作ユニット。 夫である朝武雅裕さんは1973年東京生まれ。東京芸術大学大学院染織科で学び、2001年に修了。在学中から布を使った泥染めや刺繍、パッチワークなどで作品作りを続け、個展を開いていた。大学院の終了後にも製作を続け個展を開くなど精力的に活動し、賞の受賞を受ける一方、フリーで店舗用インテリアファブリックやディスプレイなどのアートワークも手掛ける。 妻である朝武広子さんは、夫と同じ東京芸術大学大学院にて機能造形デザインを学ぶ。2001年に大学院修了後、家電メーカーの企画業務を続け、退職ののちインテリアコーディネーターの資格を得て、夫の仕事を手伝うようになる。 夫の雅裕さんが作るアート作品を、身近なものとして作れないかと考えたのがきっかけで、2005年に夫婦で「Tomotake」として布を使ったオリジナル雑貨の制作を始めた。手に取った人々の生活にTomotakeの布雑貨が彩りを与えられるようにと、夫婦で作品作りを続けている。 Tomotakeの商品は素朴な色合いで飾り気のない、自然のものや動物、身近なものをモチーフにした雑貨が多い。 例えば、人気商品であるモーリークロスはケシの実が乗った丸みのある“アンパン”が連続模様で染められている。角を落とした優しい雰囲気のコースターにも同じく“アンパン”がひとつ。ひとつひとつ丁寧に染められた作品を手に取ると、つい微笑んでしまう可愛らしさがある。 動物をモチーフにしたクッションも人気。のっそりと立ち上がる月の輪ぐま、独特の表情を湛えたフクロウなど、愛嬌のある動物が描かれている。 同じ動物モチーフではCLASKA gallery&shop“DO”とのコラボ商品であるマグカップがある。口が狭まったぽってりした山型のシンプルなマグに、ちょこんと動物が入っている。 泥染めの持つ柔らかい雰囲気を生かしたTomotakeの作品は生活に馴染み、日常の風景にほんわかした彩りを与えてくれる。