あまりおでかけできなくなってからネットでものを買うことがだいぶ増えました。実物を手に取れないぶん、商品説明や口コミをじっくり読んだり、欲しいという思いを数日寝かせてから(?)買うかどうか決めるようにはしているのですが、こればっかりは完全に一目ぼれ。
漆器くにもとの「ほっこり盆」(わんこ)。江戸時代に築かれた高岡城の城下町で始まったとされる高岡漆器のお盆です。
美しい漆塗りのお盆のまんなかに、螺鈿(らでん)細工の犬が一匹。そのつぶらな瞳と目が合ってしまったことと、5,000円以下という想像よりもお手頃な値段であったこともあり、迷わず購入したのでした。
美しい漆塗りのお盆のまんなかに、螺鈿(らでん)細工の犬が一匹。そのつぶらな瞳と目が合ってしまったことと、5,000円以下という想像よりもお手頃な値段であったこともあり、迷わず購入したのでした。
「犬」でも「テリア」でもなく「わんこ」。その名にふさわしく「わんこ」っぽさのあるお顔立ちがかわいい
螺鈿とは、貝がらの内側の光沢がある部分を切り抜き、装飾とする技法のこと。角度によって白いわんこ部分につやっと虹色の輝きが見えます。漆器や螺鈿というと少しかしこまったもののイメージがあったのですが、どうでしょう、この「ほっこり盆」に感じる親近感。ハレの日用にしまっておくよりも、毎日の生活の中で使いたい……と思い、すぐに手に取れるところに置いています。
1人用のおやつセットをのせるのにぴったりの小さめなサイズ感も使いやすいポイント。お盆のまんなかに螺鈿細工があるので、お皿やコップをのせるとわんこは隠れてしまう……のですが、それもまた愛嬌です。
「ほっこり盆」にはほかにも「コーヒー」「ショートケーキ」「ひよこ」などのバリエーションがあり、どれもいい感じに「ほっこり」した絵柄に心が和みます。伝統工芸の新しい魅力に気付かせてくれた素敵なアイテムでした。
「ほっこり盆」にはほかにも「コーヒー」「ショートケーキ」「ひよこ」などのバリエーションがあり、どれもいい感じに「ほっこり」した絵柄に心が和みます。伝統工芸の新しい魅力に気付かせてくれた素敵なアイテムでした。
この記事を書いた人
キナリノ編集部
編集 ナツ
グルメ、雑貨、インテリアなどのライフスタイル全般を担当。宝塚と辛いもの、台湾旅行が心の糧。服でも物でも、「かわいい!」と思ったらついつい買ってしまいます。
江戸時代から伝わる技術で今も富山県高岡市で作られている高岡漆器。その高い技術と力が抜けた模様のギャップにやられました