ビー玉や動物をかたどった小さな置物、グラス、シャーレ、ボタン、古い薬壜……昔からガラスでできたものにはなぜだか惹かれてしまいます。宝石ともプラスチックとも違う、ガラスだけが持つ不思議な魅力。いつだったか梶井基次郎の小説『檸檬』を読んだときに出合った表現に「これだ!」と膝を打ちました。
「あのびいどろの味程幽(かす)かな涼しい味があるものか」――『檸檬』の主人公はおはじきなどをぺろっとなめてみた子どものころの記憶をたどってびいどろ、つまりガラスの「味」をそう表現します。短い一文ですが、この「幽かな涼しい味」こそガラスの魅力なのだと妙に納得した覚えがあり、初めて読んだときからだいぶ時間の経った今でも記憶に残っています。
「あのびいどろの味程幽(かす)かな涼しい味があるものか」――『檸檬』の主人公はおはじきなどをぺろっとなめてみた子どものころの記憶をたどってびいどろ、つまりガラスの「味」をそう表現します。短い一文ですが、この「幽かな涼しい味」こそガラスの魅力なのだと妙に納得した覚えがあり、初めて読んだときからだいぶ時間の経った今でも記憶に残っています。
老舗ガラスメーカー「HARIO」が手掛けるアクセサリーブランド「HARIO Lampwork Factory」のピアスは、まさにそんな「幽かな涼しい味」が具現化したものなのではないでしょうか。
「バブル」と名付けられている通り、儚いシャボン玉のように丸く膨らませたガラスに繊細なゴールドの金具が通されたこのピアス。ころっとかわいらしいフォルムなのですが、シンプルを極めた透明なガラスであることによってどこか静謐な雰囲気が漂います。着け心地は本物の泡のようにとっても軽やか。涼しげに装いたい夏はもちろん、重い印象になりがちなニットコーデにも軽さをプラスしてくれるので、オールシーズン使っています。
「バブル」と名付けられている通り、儚いシャボン玉のように丸く膨らませたガラスに繊細なゴールドの金具が通されたこのピアス。ころっとかわいらしいフォルムなのですが、シンプルを極めた透明なガラスであることによってどこか静謐な雰囲気が漂います。着け心地は本物の泡のようにとっても軽やか。涼しげに装いたい夏はもちろん、重い印象になりがちなニットコーデにも軽さをプラスしてくれるので、オールシーズン使っています。
「HARIO」はもともと保存容器や食器、理化学用品で有名な老舗耐熱ガラスメーカーですが、「手加工の技術を次世代へ残したい」という想いから、高い技術を生かしたハンドメイドのガラスアクセサリーブランド「HARIO Lampwork Factory」を立ち上げたのだそう。イヤリングやネックレス、ヘアアクセサリーなど、ガラスの表情を活かしたアクセサリーはどれも素敵で、つい集めたくなってしまいます。おはじきやビー玉が子どもの宝物だとすれば、ガラスのアクセサリーはきっと大人の宝物なのかもしれませんね。
この記事を書いた人
キナリノ編集部
編集 ナツ
グルメ、雑貨、インテリアなどのライフスタイル全般を担当。宝塚と辛いもの、台湾旅行が心の糧。服でも物でも、「かわいい!」と思ったらついつい買ってしまいます。