植物療法のいいところ
植物療法とは、植物がつくる化学成分(フィトケミカル成分)を含んだ抽出物を用いて、ひとりひとりが持っている自然治癒力に働きかける療法のこと。最近では、フィトセラピーという言葉でも知られています。
植物療法というとハードルが高く感じてしまいますが、実は身近な存在。リラックスしたくて精油やお香を炊いたり、ハーブティーを飲んだりすることは、植物療法の手軽な取り入れ方です。専門的に行う場合は、しかるべき知識や資格を保有する必要がありますが、日常生活の中に息づいている習慣だったりします。
そんな植物療法のいいところを田端さんに伺ってみると、大きくふたつありました。
植物療法というとハードルが高く感じてしまいますが、実は身近な存在。リラックスしたくて精油やお香を炊いたり、ハーブティーを飲んだりすることは、植物療法の手軽な取り入れ方です。専門的に行う場合は、しかるべき知識や資格を保有する必要がありますが、日常生活の中に息づいている習慣だったりします。
そんな植物療法のいいところを田端さんに伺ってみると、大きくふたつありました。
1.副作用が少ないといわれている
「例えば不調を感じたときに市販薬を飲むほかに、植物療法を取り入れてみる方法があります。副作用も少ないといわれているため、安心して取り入れられます。ただし、原材料となっている植物にアレルギーがある場合は気を付けてください」
2.自分の身体を知る習慣がつく
「植物療法は、中長期的に続けることで効果をもたらしてくれます。効果が穏やかなので、自分の身体と向き合い、その変化を観察する習慣を自然と身に付けることができます」
PMSなどの不調の改善は、自分の身体を知ることから始めることが大事なので、その習慣が身に付くのは嬉しいですよね。
PMSなどの不調の改善は、自分の身体を知ることから始めることが大事なので、その習慣が身に付くのは嬉しいですよね。
女性の味方になる身近な植物
では、女性におすすめの植物にはどんなものがあるのでしょうか?取り入れてみたいものを伺ってみました。
植物性エストロゲンが豊富なシャタバリ
「シャタバリは、インドなどの暑い地域で生息しているアスパラガスの仲間で、根っこの部分を活用します。アーユルヴェーダで用いられる代表的なハーブで、スリランカなどでは婦人科系の処方薬としても用いられています。
植物性エストロゲンの代表格は、大豆に含まれるイソフラボン。大豆が女性ホルモンに働きかけるという話を聞いたことがあると思いますが、同様に、シャタバリにも植物性エストロゲンが豊富に含まれており、女性ホルモンと似た働きが期待できます」(田端さん)
植物性エストロゲンの代表格は、大豆に含まれるイソフラボン。大豆が女性ホルモンに働きかけるという話を聞いたことがあると思いますが、同様に、シャタバリにも植物性エストロゲンが豊富に含まれており、女性ホルモンと似た働きが期待できます」(田端さん)
万能なジャーマンカモミール
「女性ホルモンの乱れの要因は、ストレスや免疫力の低下、冷えなども考えられます。そのため身体の調子や気持ちを整えるのも対策のひとつ。そんな時はジャーマンカモミールが活躍します。抗炎症作用があるアピゲニンを含んでいることから、イライラした気持ちを落ち着かせてくれるなど、精神的な不安を緩和してくれる働きがあるといわれています」(田端さん)
いわゆるカモミールと呼ばれているのは、ジャーマンカモミールを指し、植物療法が根付いているヨーロッパでもっとも用いられるハーブのひとつ。日本でも、ハーブティーや入浴剤、精油など、さまざまな製品展開があるため、取り入れやすい点も魅力です。
いわゆるカモミールと呼ばれているのは、ジャーマンカモミールを指し、植物療法が根付いているヨーロッパでもっとも用いられるハーブのひとつ。日本でも、ハーブティーや入浴剤、精油など、さまざまな製品展開があるため、取り入れやすい点も魅力です。
気持ちを落ち着かせてくれるゼラニウム
「一概にゼラニウムと言っても、さまざまな品種がありますが、日本では温度が適していれば1年中花を咲かせる四季咲き性のタイプを指すことが多いです。バラに似た香りが特徴で、気持ちを高揚させたり、安らぎを与えてくれたりします。精神的にもサポートしてくれる、心強い植物です」(田端さん)
生理前のイライラや生理痛などの時に、アロマディフューザーやアロママッサージなどで香りを取り入れのもよさそうです。
生理前のイライラや生理痛などの時に、アロマディフューザーやアロママッサージなどで香りを取り入れのもよさそうです。
お気に入りの取り入れ方を見つけよう
「植物療法は、植物の効果効能の知識があるとより有効的に活用できますが、好きな香りが、今の自分に必要なもの、求めているものだったりします。原材料の植物にアレルギーがないかどうかに気を付けながら、好きな植物、気になる植物から取り入れてみてください。
そして、ハーブティーや精油など、取り入れ方もいろいろありますが、お気に入りの取り入れ方、ライフスタイルに組み込みやすい方法を見つけることで続けやすくなります」(田端さん)
植物療法は、よりナチュラルな方法で自分のからだと向き合いたい人にはぴったりな方法。あまり難しく考えず、まずは自分に取り入れやすい方法を見つけてみましょう。
そして、ハーブティーや精油など、取り入れ方もいろいろありますが、お気に入りの取り入れ方、ライフスタイルに組み込みやすい方法を見つけることで続けやすくなります」(田端さん)
植物療法は、よりナチュラルな方法で自分のからだと向き合いたい人にはぴったりな方法。あまり難しく考えず、まずは自分に取り入れやすい方法を見つけてみましょう。
ライター:木川誠子
ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中
ライフオーガナイザー1級、アロマ心理の資格を保持。出版社勤務を経て2009年に独立。編集者・ライターとしての経験を活かし、ライフスタイルを仕立てる(tailor)を意味するライフスタイラーとして、美容や食など様々な角度からライフスタイルの情報を発信。ライフスタイルは感性や感覚、体験などで構築されて、ひとりひとり異なるもの。自分自身で感じた感覚を大切に、独自の体感や実感を取り入れながら、雑誌やWEBメディア、カタログなどでの執筆活動をはじめ、メーカーブランディングなども行う。また、姉妹で、完全予約制のプライベートショップ「KIRA CLOSET」を主宰し、ワークショップや食事会を企画、開催。食事会でのメニューはお手軽でありながら、さり気ないおもてなし感が特徴で、レシピは定期的にメディア掲載中
記事監修:田端春奈
ノバスコシアオーガニックスジャパン代表取締役。自身の体調不良をきっかけに植物療法を本格的に学び始め、2008年にカナダのオーガニックハーブサプリメントブランド「ノバスコシアオーガニックス」の輸入を開始。ハーバルセラピストの資格を持ち、(はははるな)というペンネームでハーブ漫画を描いている。二児の母。
ノバスコシアオーガニックスジャパン代表取締役。自身の体調不良をきっかけに植物療法を本格的に学び始め、2008年にカナダのオーガニックハーブサプリメントブランド「ノバスコシアオーガニックス」の輸入を開始。ハーバルセラピストの資格を持ち、(はははるな)というペンネームでハーブ漫画を描いている。二児の母。