ファッションやメイクはナチュラルに、お部屋のインテリアはシンプルに。そんな心がけで日々を送るキナリノ読者は、ナチュラルだからこそ、シンプルだからこその難しさを知っている人も多いでしょう。ともすれば地味や退屈と隣り合わせだからこそ、自分らしさをいかに「ニュアンス」として表現するか。そこが醍醐味です。

ソファは少し変化を加えるとお部屋全体の雰囲気に影響する、いわば「お部屋の顔」。たとえば引越しして新しいお部屋づくりを始めるとき、最初に考えるのもまずはソファからという人が多いのでは。一度置いたらそうそう入れ替えることのないソファですが、クッションを使うことでお部屋のニュアンスに自在な変化をつけることができます。

ソファの上のクッションといえば、肘やアタマの高さを調整するために2つ置きをしている人が多いのでは。しかし、お洒落な人がファッションに1つアクセントのアイテムを混ぜるように、ソファのクッションも3つ置きにしてアクセントを足すと一味ちがった印象を演出できるようになります。

たとえばクッションで季節感を楽しむこともできます。今の季節を意識したほっこり冬色の落ち着いたコーディネートにひとつ足すなら、同じ「冬」をテーマに合わせるといいでしょう。たとえば柄物と英字のレタードのコーデに足すなら、雪原をたくましく生きる鹿のモチーフ。冬の印象が強い鹿を入れることで、お部屋の季節感がグッと増します。

軽くてリズミカルなデザインの組み合わせの場合、柄モノを足すと少しうるさくなってしまいます。かといって明るめの無地を合わせるとちょっと軽くなりすぎてしまいます。

そんな時もさきほどの発想の応用で。ホワイトで基調を合わせながら、かわいいうさぎのモチーフを大胆に置きます。まるで雪がしんしんと降る幾何学の森からひょっこり飛び出してきたかのよう。ニトリではこのようなかわいい動物モチーフのアクセントクッションカバーが豊富にあります。クッションカバーだけだと大体1,000円以内で手に入るので、いくつかのパターンを準備しておいて毎週少しずつアレンジを変えて楽しむのもオススメ。色々組み合わせて楽しんでいるうちに、いつしかコーディネートのセンスも身についてきます。

キナリノ読者のなかには、お部屋にグリーンを取り入れている人も多いでしょう。そんな人にオススメなのは、植物をイメージした柄。部屋に自然のモチーフを取り込むことで、植物のやわらかい雰囲気と相まってお部屋全体もやわらかいトーンになります。

アクセントのつけ方はなにもデザインや色だけではありません。たとえば通常の正方形のクッションが2つあるところに、同じトーンでも横長のクッションを差し込むと、大きさの違いでリズム感が出てきます。組み合わせの原則は、トーンは守りながらアクセントや大きさで遊びをつけるということです。

ここで紹介したテク以外にも、組み合わせの方法はいくらでもあります。自分ならではの組み合わせ方を発見するには、実際にたくさんのアイテムを見ながら考えるのが近道。ニトリなら、価格も手ごろでトレンドの色やデザインを押さえた幅広いラインナップのクッションカバーが揃っています。どれとどれを組み合わせるかに正解はないので、自分が気になるものを少し広めに揃えてみて、暮らしの中で組み替えながら自分なりの「しっくり」を見つけてみましょう。