わたしも地球も嬉しい、心地よい毎日
自然体で心地よく暮らしながら、環境にも優しくあれたら――。自分にとって快適かどうかだけでなく、地球にとって優しいことかどうかも考える。これからの時代の“丁寧な暮らし”とは、きっとわたしと地球の両方にとって心地よいものであるはずです。生活環境が大きく変わってから約1年。今こそ、そんな暮らしについて考えてみるタイミングかもしれません。
できることから、エコな暮らしを始めましょ
「地球に優しく暮らそう」と思っても、自分が無理していては長続きしないもの。一人一人が自分にできることから、無理せずエコを心掛けるのが大切です。わたしの心にも地球の未来にも優しい、これからのエコな暮らしを叶えるヒントをご紹介します。
ヒント1|10年後も大切にしたいお気に入りだけを持つ
ついつい増えてしまう服や雑貨、アクセサリーなど。購入の前には一呼吸置いて「10年後まで大切に付き合えるかどうか」を考えてみて。長く愛せるものだけを手元に置けばごみとなってしまうムダなものが減り、環境を守ることにつながります。完全にミニマリストになるのは難しいかもしれないけれど、「ものと長いお付き合いをする」と考えれば、一つ一つのものに愛着が湧いて、無理なくムダを減らせそうです。
ヒント2|“エコフレンドリー”な素材を選ぶ
歯ブラシやせっけんなど定期的に買い替えるものは、素材を気にして選びたいもの。消耗品だからこそ、役目を終えた後まで“エコフレンドリー”であることが大切です。使用後はリサイクルできたり、自然に還る天然由来のものでできていたり……最近では、製造過程もエコであることにこだわった商品も増えていますよね。なんとなく選んでいたものでも、一度企業の商品ページなどをしっかりチェックし、素材について理解したうえで購入するようにしましょう。
ヒント3|定期的に知識をアップデートする
日進月歩なエコの世界。数年前には正しかったことでも、研究が進んで今では大きく変わっていることも少なくありません。最新のエコ事情についてしっかり勉強する時間がなくても、普段からちょっとアンテナを張っておくだけで大丈夫。毎日のニュースや新聞、雑誌など、少し意識して目を留めるだけでも自然とエコに関する知識をアップデートできますよ。
知ってた?“最新のエコ”は身近なところにも
“最新のエコ”は、意外と身近なところにも。たとえば、地球温暖化の原因であるCO2。最近ではこのCO2をリサイクルしてしまおうという研究もあるんです。中国電力が取り組んでいるこの研究は、発電によって生じるCO2を、なんと化粧品やジェット燃料の原料として再利用するというもの。また、トマト菜園内のCO2濃度を上げることで光合成を促し、トマトの収穫量を増やす研究なども進めているそうですよ。
CO2を減らす“カーボンフリー”や、排出したCO2を活用する“カーボンリサイクル”といった取り組みが推進されるなか、わたしたちも化粧品やトマトを通じて環境を守ることができる……そんな未来がすぐそこに来ているなんて、なんだかワクワクしてきますね。
CO2を減らす“カーボンフリー”や、排出したCO2を活用する“カーボンリサイクル”といった取り組みが推進されるなか、わたしたちも化粧品やトマトを通じて環境を守ることができる……そんな未来がすぐそこに来ているなんて、なんだかワクワクしてきますね。
石炭火力発電だってエコな時代です◎
瀬戸内海の大崎上島町では、CO2をリサイクルする手前の段階として、発電時に生じるガスからCO2だけを取り出す研究が進められています。「火力発電=CO2をたくさん出している」というイメージは、古くなるかもしれません。
CO2を回収し、資源としてリサイクルすることで、発電しながら地球温暖化対策に大きく貢献するこの取り組みは、経済産業省も後援する国を挙げたプロジェクト。瀬戸内海の小さな島で生まれた技術が世界をリードする日も遠くありません。
わたしたちがごみとなるものを減らし、リサイクルできる素材を選ぶことと、中国電力でCO2をリサイクルして大きく減らす研究をしていること。個人と企業という違いはあっても、根本となる考えには共通点があります。最新の情報を知っておくことで、普段のエコに対する意識も変わってきそうです。
CO2を回収し、資源としてリサイクルすることで、発電しながら地球温暖化対策に大きく貢献するこの取り組みは、経済産業省も後援する国を挙げたプロジェクト。瀬戸内海の小さな島で生まれた技術が世界をリードする日も遠くありません。
わたしたちがごみとなるものを減らし、リサイクルできる素材を選ぶことと、中国電力でCO2をリサイクルして大きく減らす研究をしていること。個人と企業という違いはあっても、根本となる考えには共通点があります。最新の情報を知っておくことで、普段のエコに対する意識も変わってきそうです。
ちょっとした心がけで、心地いいエコな暮らしを
長く付き合っていけるものや地球に優しい素材でできているものを選んだり、日々進歩している環境やエネルギーに関する情報に意識を向けてみたり。誰もが気軽にできるちょっとした心がけと、中国電力をはじめとする企業の取り組みが掛け合わさって、わたしにとっても地球にとっても心地いい暮らしにつながります。まずは自分にできることから。無理せずエコな毎日を始めてみませんか?
瀬戸内海の大崎上島町。“柑橘の島”としても知られるこの地で、国を挙げて最先端のエコな発電が研究されています(写真提供:広島県)