スマホ、パソコン…自らの手で「書く」機会って減っていませんか?
「書く」ことは、忙しい毎日から解放される”少しだけ特別“な時間かも
新たな価値が生まれた「書く」ということ。その、楽しさとは?
「あまり気張らず、”たまに書く“ことを勧めている」
店主の広瀬琢磨さん。群馬県高崎市で文房具店を営む家業の3代目として、「書く」という文化を残していきたいという想いから、そのきっかけとなる場所を作るために2010年に『カキモリ』をオープン。
「確かに毎日の習慣にするには大変。だけど、ちょっとした隙間時間や独りになった時間に、ノートとペンだけを持って、頭の中を書き出して整理してみる。そうすることで、心に余裕が生まれ、豊かになるのでは。」
モチベーションをあげてくれるのは「お気に入りの文房具」
万年筆のラインアップは約60種。日本製を多く取り揃え、初心者でも手に取りやすい低価格のエントリーモデルも種類豊富。一つ一つに丁寧なコメントが付けられ、自分に合った一本が選びやすい。
自分だけのオリジナルノートやインクで、さらに広がる「書く」楽しみ
「文房具は道具である以上、持ち歩いて、使ってもらえることが重要。持ち物として”愛着“を感じてもらうために『カキモリ』ができること…それが、オーダーノート製作のきっかけでした。」
本革、和紙、日本のテキスタイルブランドの布を貼ったものなど、表紙/裏表紙だけでも約60種、中紙は約30種から選べます。リング、留め具、サイズ(B5/B6)、向き(タテ/ヨコ)を決めてオーダー。その場で、丁寧に手作業で作ってくれます。
『カキモリ』に隣接した、『inkstand by kakimori』。長いカウンターの上には、カラフルなインクと共に、ビーカーやシリンダーといった実験器具が整然と並び、洗練されたラボのような雰囲気。
万年筆用インクの主流である染料系ではなく、書いたものが時間とともに消えにくく、混ぜられるという特長を持つ、顔料系のインクを大阪の絵の具メーカーと開発。試し書きをしながら、イメージ通りの色ができたらスタッフさんに注文します。
「文化によって、文字に適さないと言われている色もありますよね。お客様もその点を気にして、質問されることもよくあります。でも、『好きな色で良いんですよ』と答えています。自分の思うままに、書くことを楽しんでもらえることが一番ですから。」
「書く」の傍に、こだわりの「お茶」があれば、さらに”心安らぐ”ひとときに
「コーヒーはもちろん、日本古来の緑茶も良いですよね。最近は、新しいスタイルのお茶専門店もできて、改めて、その魅力が見直されている感じがします。その点で、“書くことを楽しむ”ことと、“お茶を楽しむ”というのは、どこか似ているのではないでしょうか。」
確かに、「書く」「飲む」といった、ただの“行為”ではなく、そこから派生する時間だったり、モノだったりを楽しむことで、心が豊かになる――慌しい現代の暮らしの中で、そういった新しい価値観が生まれ、少しずつ拡がってきている気がします。
『生茶』をイメージして『カキモリ』が作った、コラボアイテムがもらえるかも!
茶箱も素敵!『あけてびっくり生茶箱』プレゼントキャンペーン
いにしえより、お茶を運ぶために利用されてきた「茶箱」をイメージした桐の箱を開ければ、そこには、忙しい毎日でも“少しだけ特別”な時間を作るヒントが詰まっているかも知れませんよ。
店内には鉛筆や万年筆といった筆記具、ノートや便箋をはじめ、様々な文房具が並べられています。どれもが、店主自ら選りすぐりのこだわりの逸品。眺めているだけでワクワクするような空間です。