じっとりと暑い日が増えてきた今日この頃。8月になれば、蒸し暑さは一層増すことになるでしょう。外へ出かける気力もなくなる夏の盛り、充実させたいのはおうちで過ごす時間です。いつもと同じようになんとなく過ごすのではなく、今年はわくわくするような新しい何かに挑戦してみてはいかがでしょうか。
おすすめは、自家製のフルーツビネガーづくりです。果物が漬けこまれたガラス瓶に憧れを抱きながらも、なんとなく「大変そう」と今まで手を出してこなかった人も多いのでは?でも、おいしくて健康にも良いフルーツビネガーは、実は思った以上に簡単に作れてしまうものなんです。
必要なのはお酢、好みの果物、氷砂糖だけ。1:1:1の比率さえ覚えればよいので、準備も簡単です。
今回作ることにしたのはレモン、ブルーベリー、キウイといった3種類のフルーツビネガー。それぞれにつきお酢を300ミリリットル、果物を300g、氷砂糖を300g、容量が1リットルの瓶を用意しました。
今回作ることにしたのはレモン、ブルーベリー、キウイといった3種類のフルーツビネガー。それぞれにつきお酢を300ミリリットル、果物を300g、氷砂糖を300g、容量が1リットルの瓶を用意しました。
「自家製となると、酸味のコントロールが難しそう」「おいしく仕上がらないかも」「下ごしらえが大変そう」といった不安があるなら、材料選びにひと工夫。爽やかな酸味が特徴のリンゴ酢を使えば、味のクセもなく飲みやすく仕上がります。また、砂糖は純度の高い氷砂糖を選びましょう。溶け残りにくいうえ、時間をかけてじっくり溶けるので果物のエキスを引き出しやすく、酸味の中にしっかり果物の甘みが溶け込んだフルーツビネガーらしい味わいに。
果物の下ごしらえが面倒な場合は、冷凍フルーツを選べばOK。包丁を使わないので、子どもと一緒に作ってみたい人にもオススメです。
果物の下ごしらえが面倒な場合は、冷凍フルーツを選べばOK。包丁を使わないので、子どもと一緒に作ってみたい人にもオススメです。
まずは下ごしらえ。レモンはよく水洗いをした後水気を拭き取り、皮ごと薄く3ミリ程度にスライスしましょう。キウイは皮を剥いて8ミリ程度に輪切りにし、冷凍のブルーベリーはそのままで大丈夫です。漬けるための瓶はあらかじめ熱湯やアルコールで消毒を忘れずに。
下ごしらえが終わったら、すべての材料を瓶の中に入れます。果物→氷砂糖→果物の順に詰めていき、一番上は氷砂糖で終わるように調整を。最後にリンゴ酢を上から静かに注ぎ入れましょう。
蓋をしっかり閉めて冷暗所に保存したら、後は待つだけ。徐々に氷砂糖が溶けていき、大体1週間ほどでおいしいフルーツビネガーの完成です。
透明感があり、ただ棚に並べておくだけでも美しいフルーツビネガー。レモンビネガーはすっきりとしたレモンの香りが爽やかで、キウイビネガーはとろりと甘酸っぱい味わいに。ブルーベリービネガーにはブルーベリーの味がしっかり出ていて、ヨーグルトにかけるシロップとしても使えそうです。
夏の間たっぷり楽しめそうな量のビネガーを、簡単に作ることができました。
夏の間たっぷり楽しめそうな量のビネガーを、簡単に作ることができました。
せっかくフルーツビネガーを作ったら、そのおいしさを味わい尽くしたいですよね。そこで今回は、気軽に楽しめる簡単なアレンジを3つご紹介します。
まずはスタンダードな炭酸割から。氷を入れたグラスの中にレモンビネガーを注ぎ、上から炭酸水を注ぐだけ。しゅわしゅわと弾ける炭酸水と、爽やかな酸味のレモンビネガーが調和してすっきりしたレモネードのような風味が楽しめます。ジュースやコーヒーの代わりに飲めば、健康効果も期待できそうです。
ビネガーと炭酸水の割合はお好みで。1:4がスタンダードですが、酸っぱい味が好きな方はビネガーを増やして1:3くらいにしてもおいしいですよ。
ビネガーと炭酸水の割合はお好みで。1:4がスタンダードですが、酸っぱい味が好きな方はビネガーを増やして1:3くらいにしてもおいしいですよ。
ブルーベリービネガーと牛乳を混ぜれば、とろみのある飲むヨーグルトに近い食感に。普通に牛乳を飲むよりも満腹感が得やすいので、朝ごはん代わりやおやつにオススメです。こちらも比率は1:4がスタンダードですが、好みによって割合を変えてみて。
フルーツビネガーは、調味料感覚で料理にも活用できます。たとえばこれは、キウイビネガーを使ったドレッシング。キウイビネガー100ccと無糖ヨーグルト100cc、サラダオイル大さじ2杯と黒コショウ小さじ1杯を混ぜるだけで完成します。果実味のある甘酸っぱいドレッシングは、お店で出てくるようなおしゃれな味わい。グリーンサラダや、柑橘系を使ったサラダと相性抜群です。
作る時間も完成後も楽しめる、フルーツビネガー。台所に並んだ色鮮やかなガラス瓶は、視界に入るだけで心をはずませてくれるはずです。おうち時間を充実させたい今年の夏は、こんな家仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょう?
photo/Keiko Ichihara