涼やかなワンピースで初夏の風と戯れる
今回のアイテムは、1枚で主役級の着こなしがかなう「高原ワンピース」。高温多湿な日本の夏にぴったりのインド綿を使用し、袖を通すとまるで避暑地を訪れたかのような気持ちよさ。同時に発売されるもうひとつのコラボアイテム「ミカヅキバッグ」も併せて、高山さんのものづくりへの想いとこだわりをお伝えします。
高山さんのこだわりが詰まった「高原ワンピース」
「プリント同士の相性をイメージしながら幾度も試作を重ねて、ようやく完成した自信作です」
01|大人シックなブラック
足首近くまで届くロングワンピースは、1枚で着るのはもちろん、パンツとのレイヤードもおすすめです。カットオフのウォッシュデニムを裾から少し覗かせると、スタイルに一気に奥行き感が出て、大人びた雰囲気に。
「小物やアクセサリーは、プリントのシックな色味に合わせてすべて黒で統一させました。太めのレザーベルトをやや高めの位置に巻いてウエストをマークすると、メリハリ感のあるシルエットが作られて、都会的に着こなせます」
02|肌なじみのよいグリーン
着る人を選ばない、肌なじみのよいダスティカラーのグリーンは、高山さんもお気に入りの1枚。プリントの花柄が甘くならず、大人のふだん着に無理なく取り入れられます。
ワンピースをシンプルに着る時は、小物で自分らしさをトッピングするのが流儀だそう。
「パイピングのカラーをさりげなく拾って、夏小物も白をセレクトしました。アクセサリーは、愛らしいモチーフものよりも、スタイリッシュな大ぶりのデザインを。洗練度が高まって、今っぽく仕上がります」
03|使いやすいエクリュ
エクリュは新作ワンピース全4色柄のうち、唯一アソートをせずにプリント1柄のみで構成したWEB限定カラー。生成り色ベースのプリントワンピースに、夏の定番・白Tシャツとキャンバススニーカーを合わせた、こなれ感のあるワントーンスタイルです。斜め掛けしたミカヅキバッグがアクセントとなって、さらにアクティブな印象に。
「どこかに出かけたくなる季節のおしゃれに、このコーディネートはまさにど真ん中。こんな装いでフェスに参戦したいです」
04|ヴィンテージライクなレッド
夏になると冒険心が高まって、ポジティブな色柄が気になるもの。ふだんカラフルな服を着慣れない人でも「高原ワンピース」なら尻込みしなくても大丈夫です。
「主張が強く見えるプリントも、ヴィンテージ風の柄とやわらかな風合いで中和されて、程よい存在感で着られます」
ワンピースの袖口は、イメージや気分で自由に着こなせる締めつけ感の少ないゴム仕様。「スリーブを伸ばして着ると七分袖に、少しプッシュアップして着ると空気をふくんでパフスリーブ見えします」と、細部のディテールにまで高山さんのこだわりが宿ります。
デイリーに持ち歩けるワンピースに似合う「ミカヅキバッグ」
「軽くて使い勝手のいいナイロンバッグと素朴なかごバッグの魅力を、ひとつで堪能できる一挙両得なルックスです」
丸いフォルムのボディのナイロン地には、表裏に撥水加工を施していて、雨が降る日も安心して過ごせます。クラフト感のあるショルダーは、重い荷物を持っても肩が痛くなりにくいやさしい使用感。外側と内側それぞれにひとつずつポケットを搭載し、使い勝手のよさにこだわっています。
お出かけ気分が高まるアイテムで夏を軽やかに
text / Hiroko Shirasaki
アソートのデザインにも、高山さんの感性が光ります。
「柄同士を繋げると同時にアクセントにもなるように、極細のパイピングを挟みました。ワンピースの色味によって、切り替えの色を変えています」
また、テキスタイルの配置にもひと技。「上半身には顔映えする色をレイアウトしています。カラバリで迷ったら、顔まわりの見え方を重視すると失敗しづらいですよ」と、選びかたのコツも教えてくれました。