「好き」にまっすぐ生きる女性が選ぶTシャツとは?
“ベーシック”の枠に収まらないこなれたデザインと優れた機能性で人気の名品が、今年もバリエーション豊かに揃います。確かな審美眼を持ち、日々をはつらつと過ごす6名の女性のライフスタイルから、Tシャツの魅力を深掘りします。
01/フラワーショップ farver 渡辺 安樹子さん
「アクティブな毎日なので、動きやすい服装が基本です。けれど、人から見られているという意識は常に持つようにしていますね」
渡辺さんが着用したのは、つかず離れずのシルエットで、朝から夜までストレスフリーで過ごせるベーシックT。
「ひんやりとした肌触りの接触冷感、紫外線から肌を守る紫外線防止といった機能性も、手に取りたくなる理由のひとつです」
オーソドックスな均等ピッチのボーダー柄を主役に、全身をワントーンで統一。スラックスにタックインさせて脚長バランスを作り、大ぶりアクセサリーをポイントに効かせた、誰からも好印象を持たれるスマートカジュアルです。
02/料理家 黄川田としえさん
「チャレンジしたいことを口にしているうちに、いつの間にか好きなことが仕事になっていました」と笑顔で語る黄川田さん。メイクアップアーティストやTV局勤務などさまざまな職種を経て、現在は広告や雑誌を中心にレシピ開発やフードコーディネートなどを行う人気料理家です。
夏は毎日のほとんどをTシャツでラフに過ごしているという黄川田さんの服選びやコーディネートへのこだわりは、実に力の抜けたもの。
「最も重視しているのは、素材とシルエットです。幾度も繰り返し着て自分の身体になじんだTシャツを、何も考えずサッと着るくらいのほうが、理想の着こなしイメージに仕上がるみたい」
本日着用のベーシックTは、ふっくらやわらかな肌あたりが気持ちいいコットン素材。「しっかりとした素材感だから、長く愛用して少しずつ自分好みに育っていくのが楽しみ」と、経年変化の醍醐味を教えてくれました。
03/スターティスPR 浜崎さゆりさん
スイス発のナチュラルコスメ・nahrinをはじめ、自然派化粧品・食品・雑貨のPRを行う浜崎さん。撮影用商品の貸し出しや原稿チェックのほか、新製品発表イベント準備や雑誌の美容担当者との打ち合わせなど、外に出かける機会もかなり多いのだとか。
「業務内容が多岐にわたるので、Tシャツはきれいにもカジュアルにも着られるものを選ぶようにしています。インナーが透けにくい厚手の素材感と、二の腕をすっぽり包んでくれる袖丈で、一枚でも安心して着られます」
さらに、コットンベーシックTシャツの魅力は、その機能性にも。
「イージーケア加工を施してあるので、洗ってもしわになりにくい。しわのない服に袖を通すと、心までピンッと伸びますね」
マキシスカートを合わせて1:2の黄金比率を構築。足取りも軽く、次の打ち合わせに向けて颯爽と。
04/水引作家・講師 田中杏奈さん
幼い頃から四季折々の風物や日本の伝統文化に関心があったという田中さん。広告代理店勤務を経て、出産を機に水引作家に転身。母業と並行しながら、ブランド・hareのデザインや水引教室の講師、本の執筆など、精力的に活動しています。
「ほんの少しのデザイン性を宿すベーシックな服が好き。仕事の時は、シャツなどのきちんとした服装を心がけています」と田中さん。一方、プライベートでは子どもがまだ小さいこともあってTシャツで過ごすことが多いそう。
Tシャツ=休日ウエアという田中さんの固定観念を覆したのが、こちらのパフTシャツ。
「パフスリーブとゆとりのある身幅でふんわりしているのに、適度なハリがある厚手のコットン生地で甘くなり過ぎない。白がクリーンに映えて、オンオフどちらでも使いやすいです」
心穏やかに作品作りを終えたあとは、外の新鮮な空気を深く吸い込んでリフレッシュ。気分も晴れやかに、子どものお迎えへ。
05/刺繍家 目黒愛さん
学生の頃から趣味だった刺しゅうの腕を独学で磨き、現在は製作活動のほかに図案の考案、ワークショップの開催など、ハンドメイド作家として多岐にわたって活躍。自宅を拠点にしているため、家事・育児は仕事とのバランスを見ながらストレスなく両立できるよう工夫をしているそう。
日常的におうち時間が長く、仕事と家庭の境界が曖昧になりやすいため、ゆったりとしたシルエットの服を選ぶのが、目黒さんのモットー。
「リラックスして作品に向き合えて、そのままのスタイルで近所への買い物にも行ける服が理想です」と、ふだん着への想いを語ってくれました。本日着用のTシャツは、色柄もお気に入り。
「ネックラインと裾の締め色がポイントになって、ボーダーのカジュアル感はそのままに、全体の印象がぼやけません。シンプルに合わせても今っぽく着こなせますよ」
06/シンプルライフ研究家 マキさん
ご自身のブログや著書を通してお気に入りのものに囲まれたシンプルな暮らしを提唱しているマキさんが、この夏ワードローブに加えたいのは、コットン素材で身体のラインを拾わないビッグT。「雨の多い時季に気になる部屋干し菌を抑制する加工がされているので安心です」
Tシャツは、比較的お財布にやさしい価格帯のアイテムで、発色のいい色もアクセントとして取り入れやすいため、マンネリ打破のスパイス服としてもおすすめだそう。
「いいなと思ったら、尻込みしないでまずはワンシーズン挑戦してみるのも一案です。自分の新たな魅力を引き出すキーアイテムになるかもしれませんよ」
ムラのない発色のインディゴブルーのワイドデニムにタックインで着たら、革ベルトでウエストをマーク。ゆるいシルエットながら、キリッとした印象に仕上がっています。
デザインいろいろ!機能付きコットンT
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text / Hiroko Shirasaki
渡辺さんは、中目黒・駒沢通り沿いの一角で、隠れ家のようなお店・farverをご夫婦で営んでいます。接客・制作・催事への出張と多岐にわたる活動の一方、プライベートでは小学生の女の子の母。昔から花が好きだったこともあり、仕事場もご自宅も植物に彩られた現在の生活は感動の連続だそう。