キノ・イグルーの週末シネマ​ no.43
世界中がアイ・ラヴ・ユー|歌って踊ってハッピーにミュージカル映のカバー画像

世界中がアイ・ラヴ・ユー|歌って踊ってハッピーにミュージカル映画

文:キノ・イグルー 有坂塁

世界中がアイ・ラヴ・ユー|監督:ウディ・アレン(1996年・アメリカ)

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2018年04月13日作成



夢の世界へと誘ってくれるミュージカル映画は、

近年でも『グレイテスト・ショーマン』や『ラ・ラ・ランド』、

『レ・ミゼラブル』などの話題作が作られ続けている

人気ジャンルのひとつ。


せっくなのでその歴史について調べたところ、その幕開けは意外なものでした。

なんと"世界恐慌"がきっかけとなり、

本格的なミュージカル映画は誕生したのだそうです。


ときは1930年代前半。

世界中に巻き起こった経済恐慌の影響をブロードウェイも受け、

ダンサーのフレッド・アステアやジンジャー・ロジャースという

一流の人材が仕事を求め、ハリウッドに流れ込みます。

映画界としては、その稀有な才能を活かさない手はない!

ということで、新ジャンルを確立。

それが当時は存在しなかった《ミュージカルと映画》の融合だったわけです。


そこから10年も経たないうちにミュージカル映画は、

一気に黄金期を迎えることになるのですから、

この組み合わせはよほど相性が良かったのでしょう。


近年は『ヘアスプレー』や『スクール・オブ・ロック』など

著名な映画作品をブロードウェイでミュージカル化するという

逆転現象まで起こっていて興味深いです。



と、前置きが長くなりました。

ではぼく自身のオススメはと言うと、

『雨に唄えば』(1952) や『ロシュフォールの恋人たち』(1967) なども当然好きですが、

リアルタイムで出会えた作品ということで、

今回は『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(1996) を紹介します。


***


恋の始まりは花咲く春のニューヨーク。

夏のヴェニスで燃え上がり、

クライマックスは光あふれるクリスマスのパリで。

恋する心のときめきを忘れ、

人生を楽しむことまで忘れてしまっている人たちへ、

ウディ・アレンから贈る最高のラヴ・ソング。


***


この説明で、もうワクワクしませんか?

さらに、音楽やダンスはもちろんのこと、何気ないセリフや、

各国の美しい街並みまで、何もかもがロマンティック。

旅ごころがくすぐられてしまうこと間違いなしです。


ウディ・アレンはじめ、ジュリア・ロバーツ、ナタリー・ポートマン、

ドリュー・バリモア、エドワード・ノートンなどのスターたちが、

吹き替えを使わずに、

一生懸命に歌とダンスを披露してくれるところもうれしい!

(でもドリューの歌だけは吹き替え 笑)

ウディ・アレン作品なのに、

ネガティブ要素が少なめなのもファンにとっては新鮮です。


恋や人生に喜びを見出し、生きることを謳歌する登場人物たち。

心の底からハッピーになりたいあなたに贈る、魔法のようなミュージカルコメディ。

この週末に、ぜひ。


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『世界中がアイ・ラヴ・ユー ―デジタル・レストア・バージョン―』
DVD 1,800円+税
発売・販売元:株式会社KADOKAWA

映画選定・執筆

有坂塁
キノ・イグルー 
有坂塁
キノ・イグルーは、2003年に有坂塁が渡辺順也とともに設立した移動映画館。
東京を拠点に全国のカフェ、パン屋、酒蔵、美術館、 無人島などで、世界各国の映画を上映している。
さらに「あなたのために映画をえらびます」という映画カウンセリングや、
目覚めた瞬間に思いついた映画を毎朝インスタグラムに投稿する「ねおきシネマ」など、
大胆かつ自由な発想で映画の楽しさを伝えている。
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