まだ知らない大阪へ
万博の開催でますます注目が集まる大阪。大阪城や通天閣、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど観光スポットも数多く、たこ焼きやお好み焼きなど「食い倒れの町」と活気あふれるイメージを抱く方も多いのでは。そんなにぎわいのあるエリアですが、実はじっくりのんびり楽しめるスポットも。大人の旅にぴったりな、まだ知らない大阪をこの機会に訪れてみませんか。
-見て楽しむ！- 歴史と現代が交錯する“新生”大阪市立美術館
アートに触れる贅沢な空間
暑い夏のお出かけは、涼しい美術館で感性を刺激するのもよさそう。今、訪れるなら、2025年3月にリニューアルしたばかりの大阪市立美術館がおすすめです。
大阪の都心に位置する天王寺公園内にあり、1936年に公立美術館として国内で3番目に設立された歴史ある美術館。国の登録有形文化財に指定されている建物外観を保全する一方で、無料ゾーンやエントランスの新設など、より多くの方に親しまれるように「ひらかれたミュージアム」として大規模改修工事を経て、2025年3月にリニューアルオープンされました。
大阪の都心に位置する天王寺公園内にあり、1936年に公立美術館として国内で3番目に設立された歴史ある美術館。国の登録有形文化財に指定されている建物外観を保全する一方で、無料ゾーンやエントランスの新設など、より多くの方に親しまれるように「ひらかれたミュージアム」として大規模改修工事を経て、2025年3月にリニューアルオープンされました。
エントランスから館内へ上がると広々とした中央ホールが出迎えてくれます。光をふんだんに取り込んだ、明るく開放的な空間。吹き抜けの2階部分に配された、外側から絵が描かれたステンドグラス風の窓も見どころです。美術館正面、西側にあるため、夕暮れ時はさらに美しく輝きます。
こちらの中央ホールやミュージアムショップ、カフェ、テラスなど一部の施設は観覧券なしで誰でも自由に出入りできるようになりました。
また、建物の壁面にある意匠にも注目。大阪ゆかりの武将・豊臣秀吉の家紋と、元々この土地が住友家の本邸だったことから住友家の井桁の家紋をイメージさせる意匠が施されています。歴史の重みが感じられる建物の細部まで、ぜひご覧ください。
こちらの中央ホールやミュージアムショップ、カフェ、テラスなど一部の施設は観覧券なしで誰でも自由に出入りできるようになりました。
また、建物の壁面にある意匠にも注目。大阪ゆかりの武将・豊臣秀吉の家紋と、元々この土地が住友家の本邸だったことから住友家の井桁の家紋をイメージさせる意匠が施されています。歴史の重みが感じられる建物の細部まで、ぜひご覧ください。
見逃せない“大阪の宝”が続々！
橋本関雪〈唐犬〉
展示期間：2025年8月2日～2025年9月15日
展示場所：企画展示「大阪の宝＠大阪市立美術館」
※企画展示観覧料が必要
建物のリニューアルだけでなく、「ひらかれた」にはもうひとつ別の取り組みがあります。展示・収蔵環境を向上させたことから、改修後は展示替えの際に休館せずに開館できるように。これにより、改修前の約1.5倍に当たる年間300日ほど「開く」ことが可能となり、より多くの方が足を運べるようになりました。
年間を通してさまざまな企画展示が予定されていますが、2025年開催の企画展示では「大阪の宝」として選定された、都市・大阪の魅力を体感できる貴重な作品も登場します。
大阪市立美術館では、1936年開館当時に出品された収蔵品第一号の橋本関雪〈唐犬〉が大阪の宝として選定され、企画展示「大阪の宝＠大阪市立美術館」（2025年8月2日～2025年9月15日） にて展示中です。
年間を通してさまざまな企画展示が予定されていますが、2025年開催の企画展示では「大阪の宝」として選定された、都市・大阪の魅力を体感できる貴重な作品も登場します。
大阪市立美術館では、1936年開館当時に出品された収蔵品第一号の橋本関雪〈唐犬〉が大阪の宝として選定され、企画展示「大阪の宝＠大阪市立美術館」（2025年8月2日～2025年9月15日） にて展示中です。
仙人青銅像〈青銅鍍金銀 羽人〉
展示期間：2025年7月5日～2025年12月27日
展示場所：企画展示「中国の金属工芸」
※企画展示観覧料が必要
ほかにも、日本では唯一、世界でも希少な中国の仙人青銅像〈青銅鍍金銀 羽人〉も大阪の宝として企画展示「中国の金属工芸」（2025年7月5日～2025年12月27日）で観覧できます。
大阪市立美術館をはじめ、大阪市立自然史博物館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪市立科学館・大阪歴史博物館・大阪中之島美術館の6館にて、2025年大阪・関西万博にあわせて「大阪博」を開催中。選定された大阪の宝が各館で披露されているので、この機会にミュージアムを巡りながら観光するのもおすすめです。
また、大阪市立美術館では上記の企画展示と同時期に大阪･関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」（2025年7月5日～2025年8月31日）を開催。こちらもあわせてお楽しみください。
大阪市立美術館をはじめ、大阪市立自然史博物館・大阪市立東洋陶磁美術館・大阪市立科学館・大阪歴史博物館・大阪中之島美術館の6館にて、2025年大阪・関西万博にあわせて「大阪博」を開催中。選定された大阪の宝が各館で披露されているので、この機会にミュージアムを巡りながら観光するのもおすすめです。
また、大阪市立美術館では上記の企画展示と同時期に大阪･関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」（2025年7月5日～2025年8月31日）を開催。こちらもあわせてお楽しみください。
-食べて満足！-「ENFUSE 大阪」で古今融合の特別な体験
■ENFUSE 大阪
営業時間：9:30 ～ 19:00
定休日：美術館の休館日に準ずる
電話番号（カフェ直通）：06ｰ6718ｰ5744
非日常に浸かるアート鑑賞だけでなく、食も旅の醍醐味！大阪市立美術館内のカフェ「ENFUSE（エンフューズ）大阪」は、慶沢園を臨む開放的なテラス席をはじめ、美術館本来の魅力と歴史を感じながら、訪れるすべての方々に新たな発見と交流の場を提供してくれます。
「古今東西おかずのプレート」は“天下の台所”と呼ばれた大阪の土地にちなみ、関西近郊を中心とした各地の四季折々の素材に手を加え、ひとつのお皿に並べた人気のシグネチャーメニュー。ほかにも、アートをオマージュしたスイーツも。アート鑑賞のあとにゆっくり食事を楽しむのにぴったりです。もちろん、カフェだけでも気軽に立ち寄れます。
こちらもおすすめ！素材へのこだわりが詰まった「YARD Coffee & Craft Chocolate」
■YARD Coffee & Craft Chocolate
住所：〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山1-3
営業時間：10:00 ～ 18:00 定休日：火曜・第1/3/5水曜
電話番号：06-6776-8166
美術館からお散歩して、周辺のカフェでひと息つくのも◎。天王寺公園内に位置する「YARD Coffee & Craft Chocolate」。店舗内の⼯房・厨房でカカオから⼿作りするチョコレートとできたてのお菓⼦、お好みの農園単位で自家焙煎のコーヒーが味わえます。50席をこえる広い店内でゆったり過ごすのも、テイクアウトしてコーヒーを片手に緑豊かな公園を散策するのもいいですよ。
-心が落ち着く- 緑豊かな天王寺公園をのんびり散策
大阪市立美術館のある天王寺公園には、四季折々の自然が楽しめる林泉回遊式の日本庭園「慶沢園」や動物の生息地の景観を可能な限り再現した“生態的展示”が人気の「天王寺動物園」など、見所が盛りだくさん。都会の喧騒から離れてのんびり過ごせます。
公園のエントランスエリアには、芝生広場のある複合施設「てんしば」も。おしゃれなカフェやレストラン、ドッグラン、フットサルコートなどがあり、家族で過ごすのに最適です。
また、天王寺公園を抜けた先には周辺のランドマークである「あべのハルカス」があり、ショッピングやグルメ、展望台などが楽しめます。
公園のエントランスエリアには、芝生広場のある複合施設「てんしば」も。おしゃれなカフェやレストラン、ドッグラン、フットサルコートなどがあり、家族で過ごすのに最適です。
また、天王寺公園を抜けた先には周辺のランドマークである「あべのハルカス」があり、ショッピングやグルメ、展望台などが楽しめます。
こちらもおすすめ！名建築にひたる「友安製作所Cafe＆Bar 阿倍野店」
■友安製作所Cafe＆Bar 阿倍野
住所：〒545-0052 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2丁目3-8 HAUS 1F
営業時間：11:00 ～ 22:00（日曜は21時閉店）
※日曜が連休中日にあたる場合、日曜を22時閉店、翌日月曜が21時閉店
電話番号：06-6627-2004
せっかくなら、天王寺公園から歩いて10分ほどのところにある「友安製作所Cafe＆Bar 阿倍野」に、ちょっと足を延ばしてみませんか。
日本現代建築に功績を残した建築界の巨匠・村野藤吾氏が自身の事務所として50年以上前に設計し、実際に使用されていた貴重な歴史的建造物を、インテリア製品の製造・販売等を行う友安製作所がインテリアショップとレンタルスペースを併設したおしゃれなカフェ＆バーとしてリノベーションしました。
一見控えめながら、さまざまな形の窓や繊細な曲線など味わい深い造形が特徴的な外観。曲線を活かした螺旋階段をはじめ、村野建築のこだわりが随所に光ります。
日本現代建築に功績を残した建築界の巨匠・村野藤吾氏が自身の事務所として50年以上前に設計し、実際に使用されていた貴重な歴史的建造物を、インテリア製品の製造・販売等を行う友安製作所がインテリアショップとレンタルスペースを併設したおしゃれなカフェ＆バーとしてリノベーションしました。
一見控えめながら、さまざまな形の窓や繊細な曲線など味わい深い造形が特徴的な外観。曲線を活かした螺旋階段をはじめ、村野建築のこだわりが随所に光ります。
歴史感じる町で、豊かな時間を過ごして
大阪の中心部にありながらも、緑豊かな天王寺公園。その公園内にある大阪市立美術館を中心に、周辺のおすすめスポットを紹介してきました。古きよきものと新しいスタイルが同居する天王寺エリアで、アート鑑賞から出発して、目も心もおなかも満たされる時間を過ごしてください。
■大阪市立美術館
住所：〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82（天王寺公園内）
最寄駅：Osaka Metro・JR「天王寺駅」、近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」