コーヒーとゆっくり時間を味わえる✳︎東京・銀座のレトロ喫茶めぐり

昭和11年創業の銀座を代表する老舗喫茶。回転ドアを回して店内に入れば、古き良き銀座のクラシカルな雰囲気を味わえます。

蔦が生い茂った外観と木製のレトロな回転ドアに期待が膨らむ…！

赤いビロード張りのソファがシックな店内。1階はカウンター席もあり、あそこに座っているのは昔からのご贔屓さんなのかななどと想像を膨らませるのも楽しい。

カフェオレは店員さんがなんと目の前で入れてくれるパフォーマンス。特別感にいちいちワクワクします！

オーダーを受けてからクリームを詰めるエクレアは皮がサクサク。ローストしたアーモンドを散らして贅沢な珈琲のお供に。

調度品や照明などひとつひとつが新鮮。

先代から受け継がれている人気のサンドイッチは、種類が豊富に揃っています。分厚いハムとレタスが挟まれたハムサンドイッチと、ふんわりボリュームの玉子がサンドされた玉子サンドイッチ。

フルーツサンドゥイッチには、フレッシュなフルーツがごろごろ入っています。断面がとってもきれい。

まあるく懐かしい見た目のホットケーキには、定番のバターとメープルシロップと一緒にいただきます。

ハンドドリップコーヒーは、世界最高級のスペシャリティーコーヒーが使われていて、芳醇な香りが広がります。

看板のイラストもレトロでキュート♪昔からここで、ゆっくりと珈琲を味わいにやってきていた人達の姿なのでしょうか？

ミルクたっぷりのカフェオレとカリカリ香ばしいラスク。レトロで懐かしく落ち着いた店内で、ほっと心が癒されます。

ゆっくりとくつろぎながら、珈琲の良い香りに包まれて、美味しい珈琲が飲める貴重な名店です。

有楽町の「珈琲館 紅鹿舎（べにしか）」は、昭和32年から続く老舗喫茶です。元祖ピザトーストのお店で、人気の一品となっています。メニューの種類は200種類以上もあって、いつでも自分のお腹にぴったりのメニューが見つかります。

外から見えるガラス張りのコーナーもレトロで懐かしさがいっぱい。思わず立ち止まってうっとり見とれてしまう素敵さ。

香り高く美味しい珈琲がいただけます。

スイーツも充実。ボリュームたっぷり！の圧巻の盛り付け。甘いもの好きにたまらない品揃えです。

ちょっぴりアメリカの雰囲気が感じられるレトロな外観が素敵な「銀座みゆき館」。

夜になるとネオンライトが灯ってまた違った雰囲気です。

アフターヌーンティにぴったりの可愛らしいテーブルですね。お皿がレトロで可愛らしく、おやつの時間が楽しくなります。

こちらのおすすめは絶品のモンブラン。濃厚な栗の甘みがとっても美味しいですよ。

たっぷり乗った栗のペーストの下には、あっさりとした生クリームが入っています。

小さい頃を思い出すパフェメニューも充実しています。バナナがたっぷり入って、上にマカロンが乗ったパフェ。

美味しい珈琲も可愛らしいレトロな器でいただけます。ちょっぴりロマンチックに過ごせるひととき。

創業40年の老舗の喫茶店、喫茶YOU。歌舞伎座のほど近くにあるため、通い続ける歌舞伎役者さんも多いのだとか。入口には緑色に光る看板がどこか懐かしさを感じさせます。

アンティーク調の家具が雰囲気たっぷり。

名物のオムライスは、スプーンでつつくと外はプルプル、中はとろとろの絶品。オムライス好きから歌舞伎役者までファンの心を惹き付けてやみません。

コーヒーはミルクの代わりにホイップクリームが添えられるスタイル。クリームをふんわりと乗せてゆっくり溶かしながら味わいたい。

1948年に西銀座の路地の奥に生まれたカフェ・ド・ランブル。

コーヒーひとすじでお店を続けているというコーヒー通の間では有名な喫茶店です。年代の違うオールドビーンズをいくつも取扱い、60年の間通い続けている常連さんもいるのだとか！

オールドビーンズとは、数年間寝かせて熟成させたコーヒー豆のこと。カフェ・ド・ランブルでは、10年以上寝かせた豆も取り扱っています。

創業年数が刻まれたレトロな看板。

ネルドリップでじっくり抽出。そのコーヒーへのこだわりは、2013年の春にこちらを訪れた「ブルーボトルコーヒー」のCEO、ジェームス・フリーマン氏も絶賛するほど。

名物のブラン・エ・ノワール(琥珀の女王) 。一見コーヒーゼリーのようですが、ミルクを浮かせてシャンパングラスでいただくれっきとした飲み物なのです！

メニューには常時20種類以上ものコーヒーが並び、豆と向き合う時間を意識させられます。

大正6年創業の画材店、月光荘の屋上にあった倉庫をリノベーションして作られた新しい形の喫茶サロン。

月光荘という店名の由来が与謝野晶子が創業者に詠んだ歌というエピソードもあることから、100年前の文化人が集まったサロンを彷彿させる空間となっています。また、絵画教室などのカルチャースクールもここで行われているそうです。

コーヒーのお供には、三日月型が可愛い「月のレモンケーキ」がおすすめ！

夜は生演奏を聴けるバーに変身。どこか文学の香り漂うオリジナルカクテルと一緒に、昼とは違った雰囲気を味わうのもよし。

1902年日本で初めてソーダ水を販売したのがこちら。ソーダ水にバニラアイスを乗せた商品をクリームソーダとして発売し、全く間にハイカラの象徴となりました。

明治5年に洋風調剤薬局としてスタートした資生堂。創業者が旅先のアメリカに影響を受け、スプーンなどの食器からストローまでアメリカから仕入れたそう！初めて見る西洋文化に驚いた日本人も多かったはず。

伝統の味、アイスクリームソーダ。他にも青りんごのシロップとレモン、ジンジャーエールで爽やかな後味の新橋色のアイスクリームソーダもあります。

その他、ルビー色がきれいなざくろのクリームソーダなど。定番の味以外にも季節に合わせて限定のフレーバーが楽しめますよ。

ちょっぴり懐かしいプリン・ア・ラ・モードも当時はとてもハイカラな高級品。昔から女子心を掴むのは可愛くて甘いものなのですね♪

明治43年に喫茶業の元祖として銀座に生まれ、一般の人が気軽にコーヒーを飲める時代の流れをつくりました。現在の銀座店は昭和45年に再建されたものですが、食器などは当時のまま！「パウリスタ」とはポルトガル語でサンパウロっ子の意味だそう。

現存する日本最古の喫茶店であり、最盛期には全国で20以上の支店があった歴史ある喫茶店です。ここでコーヒーの味を知った日本人も多かったはず。

「銀座で”ブラジルコーヒー”を飲む」ことが「銀ブラ」の語源という説もあり、こんな銀ブラ証明書も。

ジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻が来日時、３日続けて訪れたとも言われているこちらのお店。2人が気にいって味わったという「パウリスタオールド」は薫り高く深みのある味わいです。

現代の銀座の街に馴染みながらも、どこか老舗のレトロさが残る店内。当時に思いを馳せながらゆっくりコーヒーを味わいたいですね。

1947年に銀座に誕生した「ウエスト」は、当初はレストランでしたが、その後、製菓部門を残して喫茶に。「名曲の夕べ」なども行われ、文化人が集う場所として有名になりました。

ドライケーキやパイ、クッキーなどで知られる洋菓子の老舗、ウエスト。おすすめの手土産としてつねに上位に名があがりますが、レトロな雰囲気のパーラーも人気があります。

喫茶入り口のキャビネットには、昭和20年代に演奏されていたSP盤クラシックレコードが数多く並び、歴史を感じさせます。

コーヒーは、ブルーマウンテンを主体にしたオリジナルブレンド。炭焼きではなく、ガスで浅めに焙煎し、店内で粗挽きにします。

飲み物とケーキのセットが人気。迷ってしまうほどたくさんの種類の中から、好きなケーキが選べます。

サンドイッチやキッシュなどの軽食も用意されています。サンドイッチは、野菜、卵、ミックスなどがあり、好みでトーストしてくれます。

椿屋珈琲店のテーマは、古き良き時代の銀座の洋館だとか。銀座花椿通りにふさわしい落ち着いた外観が目を引きます。

店内は、大正ロマンの雰囲気あふれる重厚な造り。インテリアにも大正時代のアンティークな香りが漂い、クラシックが静かに流れます。

そして、椿屋珈琲店の大きな特徴は、珈琲マイスターが淹れる本格サイフォンコーヒー。SCJA（日本スペシャリティコーヒー協会）認定のサイフォニストが丁寧に淹れた、珠玉の味わいをぜひどうぞ。

「珈琲シフォン」は、椿屋ブレンドの挽き豆を生地に入れ、ふわふわのメレンゲも珈琲味に仕上げた、珈琲づくしのシフォンケーキ。サイフォンコーヒーにもよく合うそうです。

スパイスをオリジナルブレンドした「椿屋特製ビーフカレー」も人気のメニュー。とても洗練された印象のカレーです。椿屋ブレンドか、椿屋ブレンドティーが付くそうです。

ロイヤルコペンハーゲンの食器も、上質なくつろぎの時間をもらたしてくれます。

コーヒーもソーダ水も銀座の街から広まりました。