出典: 大人になった今こそ訪れたい優れた景勝が魅力的な庭園。中でも茨城県水戸市の「偕楽園」、石川県金沢市の「兼六園」、岡山県岡山市の「後楽園」の三つの日本庭園は、日本三大名園として、庭園の美しい情景を楽しむ多くの観光客で賑わっています。
出典: 茨城県水戸市の偕楽園は、天保13年(1842年)の7月に、水戸藩第9代藩主である徳川斉昭公により、領民の休養場所として開園されたのが始まりです。
出典: 約300ヘクタール(東京ドーム約64個分)もあり、ニューヨーク市のセントラルパークに次いで、都市公園としては世界第2位の面積を誇ります。
出典: 偕楽園内北西部に位置する数千本の孟宗竹(モウソウチク)の光景が圧巻の孟宗竹林。梅まつりなどが開催されている機関はライトアップもあり、梅だけでなく竹林の一部もライトアップされ、日中の清々しい雰囲気とはまた違った幽玄な雰囲気に。
出典: 梅の異名をあらわす「好文」の名を持つ「好文亭」。もともとあった「好文亭」昭和20年の空襲で全焼してしまいましたが、昭和30年から3年かけて復元されました。
出典: 徳川斉昭公が自ら設計を手がけたと言われており、文人墨客や家臣などを集めて、詩歌や慰安会などが催されていたそう。そんないにしえの催しに思いを馳せながら園内の光景を眺めるのも、良い旅の想い出になりそう。
出典: 梅の季節は、偕楽園内の約100種3,000本の梅が春の訪れを告げ、2月下旬から3月下旬にかけて「梅まつり」が開催され、芳香漂う園内は多くの人で賑わいます。
出典: 3月上旬から中旬にかけて夜間はライトアップもされ、幻想的な光景が展開されるので、一日かけてゆっくりと楽しめそう。
出典: 4月の終わりから五月にかけて園内ではキリシマツツジやドウダンツツジなど、約380株が咲き誇り、野点茶会などの風情ある催しも開催されます。特に好文亭付近はツツジと木造建築の美しい対比が撮影できる絶好の撮影スポットです。
出典: 梅のシーズンに次いで人気のある紅葉シーズン。偕楽園のもみじ谷では、夜間のライトアップも楽しめます。
出典: 見どころもいっぱいで広大な偕楽園、歩き疲れたら、園内にある「偕楽園レストハウス」で食事やお茶で休憩を。納豆、イカ、オクラ、とろろ芋、めかぶ等の粘り気のある食材がのった「ねばり丼(画像)」、黄門様ゆかりの「水戸藩ラーメン」などの食事や、併設されている売店ではお土産も売っているので、食事の後はお土産選びもできて◎。
水戸 / 郷土料理(その他)
- 住所
- 水戸市常磐町1-3-1
- 営業時間
- 通常 日月水木金土10:00~16:00(L.O15:30)
梅祭り期間2月13日~10:00~22:00(L.O20:30)
- 定休日
- 火曜日
- 平均予算
- ~¥999
データ提供: JR常磐線で上野駅から水戸駅まで特急で約1時間20分。JR水戸駅から偕楽園行きバスで約15分。常磐自動車道の水戸ICから約15分。なお、梅まつりの期間中は、JR偕楽園臨時駅に臨時停車する列車もあるので、詳しくはHPをチェックしてください。
出典: 偕楽園駅 から 0.2 km、多くの種類の野鳥がいることで有名な憩いのスポット湖千波湖(せんばこ)。1周約3kmのひょうたん型の湖では、貸しボートやレンタサイクル、森でのフィールドアスレチックなどのアクティビティも充実しています。
出典: 他にも、敷地内に江戸時代の農家建築や明治時代の洋風校舎、晩秋のいちょう並木(画像)など見どころの多い「茨城県立歴史館」。水戸市制100周年を記念して平成2年に開館した音楽、演劇、現代美術ギャラリーがある複合施設「水戸芸術館」。茨城県立歴史館は偕楽園駅から0.8 km、水戸芸術館は偕楽園駅から1.1 kmの距離にあるのでゆったり芸術巡りも良さそう。
出典: 石川県金沢市のほぼ中心に位置し、約11.7万平方メートルと広大な敷地を誇る兼六園は、国の特別名勝に指定されている他、2009年3月発売の『ミシュラン観光ガイド』で最高評価の3つ星に選ばれています。もともとは、延宝4年(1676)、加賀藩の5代目藩主である前田綱紀が、金沢城近くに別荘を建てた際、その周辺を庭園にしたのが始まりといわれています。
出典: 日本さくら名所100選に選ばれている兼六園。中でも1つの花に花弁を300枚以上持ち、花の形のまま落ちて散る兼六菊桜(けんろくえんきくざくら)は、全国でも珍しい品種の桜で4月下旬から5月中旬頃に咲きます。
出典: 片足だけ池の中に入れた二本足の灯籠で、兼六園のシンボル的存在である「徽軫灯籠(ことじとうろう)」は、高さは2.67mもあり。記念写真のスポットとして大人気。
出典: 兼六園の中心部に位置する、園内で一番大きな約5800平方メートルの「霞ヶ池(かすみがいけ)」。
出典: 出典: 園内一の枝ぶりが見事な「唐崎松(からさきのまつ)。冬の名物である「雪吊り」はこの松から作業を開始され、冬の撮影スポットとして人気があります。
出典: 前述したように日本さくら名所100選に選ばれている兼六園。桜の時期はライトアップもされるので、昼間の観光だけでなく、夜の観光も計画に入れておくと風情ある光景に出会えます。
出典: 新緑の兼六園もさわやかな空気に包まれ、カキツバタやツツジなどの美しい花と緑のコントラストが絵になります。
出典: 名園の魅力を存分に堪能できる紅葉シーズン。兼六園は秋〜冬にかけて雪吊りの作業も行われ、日々光景が変化してゆく様も楽しめます。そして夜は紅葉の幻想的なライトアップも♪
出典: この光景を観るために冬の兼六園を訪れる人も多い、兼六園名物の雪つりの光景。特にライトアップされた光景は幽玄で時間を忘れて魅入ってしまいそう。訪れる際は防寒対策を忘れずに。
出典: 明治八年創業の「三芳庵(みよしあん)」は、皇族の方々や多くの著名人が訪れる老舗料亭です。。兼六園の瓢池の畔にあり兼六園の雄大な景色を眺めながら、食事やお茶を楽しめます。
野町 / 日本料理
- 住所
- 金沢市兼六町1-11
- 営業時間
- [月]
09:30 - 16:30
[火]
09:30 - 16:30
[水]
定休日
[木]
09:30 - 16:30
[金]
09:30 - 16:30
[土]
09:30 - 16:30
[日]
09:30 - 16:30
店休日が火曜日、木曜日変更になる場合あり
兼六園ライトアップ、観桜期は夜間の営業あり
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 金沢駅よりタクシーで約10分の他、バスや、兼六園シャトルバス、レトロバス「城下まち金沢周遊」号などが出ています。詳しくは以下のアクセス情報をご参照ください。
出典: 兼六園から0.4 km、兼六園に隣接している金沢城址公園。重要文化財に指定されている、三十間長屋や石川門、鶴丸倉庫、近年再建された、五十間長屋、橋爪門続櫓などの他、金沢城公園・玉泉院丸庭園のライトアップも幻想的で、兼六園と合わせて一日楽しめます。
出典: 兼六園周辺には大人の旅行に相応しい芸術スポットが多くあります兼六園から0.3 km、石川県ゆかりの作品が多く展示されている「石川県立美術館」と「石川県立美術館 広坂別館」。兼六園から 0.4 km、「加賀宝生」と呼ばれる金沢の能楽に関して学べる「金沢能楽美術館」。そして兼六園から0.4 km、全国的にも有名な現代アート美術館の「金沢21世紀美術館(画像)」など、多くの芸術に触れることができます。
出典: 今から約300年前に、岡山藩の2代目藩主であった池田綱政が憩いの場として築いたという「後楽園」。総面積は133,000平方メートルあり、元禄文化を代表する庭園として、国の特別名勝に指定されています。
出典: 歴史的建造物があることで知られている後楽園の中でも人気のある「延養亭(えんようてい)」。
一旦は戦災で焼失してしまいましたが、昭和三十五年に築庭当時の間取りに復元され、歴代藩主が眺めていたように、中からは 園内外の景勝が一望できます。
出典: 変化に富んだ光景を楽しめる後楽園。こちらの唯心山(ゆいしんざん)は園内を一望できるスポットとして人気があります。斜面にはツツジやサツキが植えられており、花季には紅白の花で美しく彩られます。
出典: 後楽園の中でも数少ない、 戦災をまぬがれた建物の一つであり、往事の姿が残る「廉池軒(れんちけん)」。池に架かる石橋や松林、曲水と池の段差など、起伏に富んだ見事な景観を眺めることができます。
出典: 4月中旬~下旬に、前述した唯心山でキリシマツツジが見頃に。水と新緑と真っ赤なツツジのコントラストがとても素敵。
出典: 6月上旬には、80品種3000株の花菖蒲畑で、色とりどりのハナショウブが見ごろを迎えます。梅雨の時期にかかりますが、雨に濡れたハナショウブもまたしっとりとした趣があり、雨でも散策が楽しめそう。
出典: 11月中旬~12月上旬の後楽園は約250本のカエデ、イチョウやサクラなどの紅葉を堪能できます。中でも人気の紅葉スポットは100本ものカエデが美しく色づく「千入の森(ちしおのもり)」。
出典: 他にも唯心山や池の周囲など、紅葉の絵になる光景が園内のあちこちで観られます。そして夜になればライトアップされた幻想的な光景が展開され、昼間とはまた違った趣に。
出典: 昭和21年創業の「福田茶屋」。後楽園の茶畑の前に野点もあり、お茶や名物のきびだんごなどで、ゆったりとティータイムを満喫できます。お土産屋も併設されているので、ショッピングもできて便利。
城下 / 甘味処
- 住所
- 岡山市北区後楽園1-5
- 営業時間
- [月]
07:30 - 18:00
[火]
07:30 - 18:00
[水]
07:30 - 18:00
[木]
07:30 - 18:00
[金]
07:30 - 18:00
[土]
07:30 - 18:00
[日]
07:30 - 18:00
■ 営業時間
3月20日〜9月30日 7:30〜18:00
10月1日〜3月19日 8:00〜17:00
- 定休日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
データ提供: 岡山インターチェンジより約20分。バスはJR岡山駅より路線バスで約10分~15分。JR岡山駅から徒歩でも25分ほどなので、お天気の良い日は町を散策しながら向かうのも良いかも。
出典: 岡山後楽園から 0.3 km、岡山市北区にある国指定史跡「岡山城」。天守台は、不等辺五角形の全国的にも珍しい形状をしていて、日本100名城、日本の歴史公園100選にも選ばれており、別名、烏城(うじょう)、金烏城(きんうじょう)とも呼ばれています。
出典: 後楽園周辺も大人の旅におすすめの美術館があります。岡山後楽園から 0.3 km、岡山城の天守閣をイメージしている外観が特徴的な「岡山県立美術館」。繊細な描写が日本のロートレックとも称されている「大正ロマン」の立役者であり特に大人の女性に人気の竹久夢二。夢二氏の肉筆作品の収蔵数が日本一を誇る「夢二郷土美術館(画像)」は岡山後楽園から0.4 kmの距離にあり、多くの夢二ファンが訪れています。
いかがでしたか?心和む光景が広がる日本の名園。どこも見応えがあり、また季節によって様々な表情を見せてくれるので何度訪れても違った魅力を楽しめます。次の旅行は大人ならではのしっとりと趣のある名園をコースに入れてみてはいかがでしょうか。
茨城県水戸市の偕楽園は、天保13年(1842年)の7月に、水戸藩第9代藩主である徳川斉昭公により、領民の休養場所として開園されたのが始まりです。