目で、耳で、舌で…五感で楽しむ、北海道の自然満喫カフェ
波音が聞こえてきそう【海辺の絶景カフェ 3軒】
Diamant Pur（石狩市）
「ディアマン ピュール」とは「澄んだダイヤモンド」の意味。女性らしくエレガントな空間には、宝石のようにキラキラした、優しい時間が流れています。
テラスの向こうには一面の海。すぐそばには、夏にはタコが水揚げされることで有名な厚田港があります。
お肉メニューがメインのこちらのお店ですが、ランチタイムには身が柔らかく上質な地元産のタコを使ったペペロンチーノパスタがおすすめです。
View Cafe Your Time （小樽市）
札幌から小樽方面へ向かう道すがら、銭函と朝里の間「張碓」の海辺にたたずむカフェです。夏の小樽の海の澄んだブルーは格別の美しさ。その眺めをひとりじめできるような、開放感たっぷりの空間が自慢です。
小樽エリアの海岸線は、岩や崖の織りなす変化に飛んだ景観が魅力です。昼間には、海に行き交う船を眺めたり、夕暮れには、やがて訪れる日没の時間をゆったりと待ってみたり。お店の名前の通り、心地よい「Your Time」を過ごせます。
ホットプレスサンドや、道産豚肉や野菜をたっぷり使った角煮カレーなどの、お食事メニューが人気。
そのほか、パフェやワッフル、ケーキプレートなどのスイーツメニューも充実しています。美しい海を眺めながら、のんびりいただきたいですね。
ティーショップ夕日（函館市）
函館市内でも、ひときわ異国情緒とノスタルジックな空気が漂う外国人墓地エリア。明治18年に「函館検疫所」として建築された建物が、2014年に日本茶カフェとしてリニューアルされました。
各地から茶葉を選りすぐった煎茶や玉露のほか、ほうじ茶や冷茶も楽しめます。日本茶にはお茶菓子がついてくるほか、くずプリンや冷やしぜんざいなどの甘味メニューも。
夕暮れ時には、茶香炉（写真左上）に火が入れられ、香ばしくて豊かなお茶の香りが店内に広がりますよ。
閉店時間は「日没まで」。店名のとおり、静かに凪いだ海に美しい夕日が沈んでいく様子を、窓に面したテーブルからゆったりと楽しめます。アンティークな蓄音機や舶来品のオルゴールとともに、静かな時間を過ごしてみては？
小鳥や動物たちにも会えるかも【癒しの森系カフェ 3軒】
花論珈琲茶房 藻岩本店（札幌市）
札幌市中心部から車で30分ほど南に離れれば、札幌のシンボル「藻岩山」が見上げるほど間近に見えてきます。その麓にたたずむ一軒家カフェがこちら。
大きな窓の外には、大都市の一角にいることを忘れそうなほど豊かな緑の彩りが広がります。木漏れ日と森の香りに満たされるテラス席。野鳥やリスが遊びにくることもあるそうです。
彩り豊かなオリジナルスイーツが人気。こちらは自家製ショコラカタラーナを贅沢にあしらったショコラパフェ。そのほかパスタやオムライスなどのフードメニューも充実しています。
通常は23時、週末は24時まで営業。夜にはしっとりとした大人の空間に変貌します。一日の終わりに心を癒やすのにもおすすめのお店です。
The Bird Watching Cafe （千歳市）
千歳市内と支笏湖を結ぶ道沿いに建つ一軒家カフェ「ザ バードウォッチング カフェ」。自然写真家の嶋田忠さんが運営するお店で、店内には作品ギャラリーが設けられています。
建物の裏手の森にはバードフィーダーなどが設置され、窓に面したカウンターから野鳥観察ができます。
観察・撮影小屋も併設されていて、バードウォッチングや野鳥の撮影にも挑戦できます。鳥が警戒しないよう建物外壁には迷彩柄の網がかけてあり、ゆっくりと観察・撮影することができますよ。
店内は、白が基調の明るくシンプルな空間。北海道産小麦で焼き上げたパンが香ばしいホットサンドが人気です。
momo cafe（厚真町）
札幌からは一時間強、新千歳空港から40分程度でアクセスできる厚真町。「リスたちがお庭に遊びにくるカフェ」として、ツイッターで話題となった「もも と みらい」さんのカフェです。おしゃれな洋館風の建物の周りには、広いお庭や小川、森の風景が広がっています。
旬のフルーツを彩りよくあしらったタルト。季節によってメニューが変わるので、その日だけの出会いを楽しみに訪れて。
ツイッターにたびたび登場する猫たちは、お店の中や店先で自由に過ごしています。今は9匹の猫たちと一緒に暮らしているそう。お店では、何匹と出会えるでしょうか？
ムーミンや北欧のアイテムがディスプレイされた可愛らしい店内。席数の多いお店ではなく、また店主の方がお一人で運営されているので、夏期の週末などにはとても混雑します。あわてず、時間の余裕をもって来店されるのがおすすめです。
北海道らしさを満喫【地産地消カフェ 3軒】
小さなパン店 LIKKA LOKKA（美瑛町）
旭川市と富良野市の間に位置する美瑛町。美しい景色に恵まれ、素敵なカフェがたくさんあるこの町で、「一度来たらまた来たくなる」とファンを増やしつつあるのが、2016年春にオープンした「小さなパン店 LIKKA LOKKA」。
大自然の中に佇むお店の目の前には、なだらかな緑が広がります。カウンター席から眺めることのできる、美しくのどかな景色に、心が洗われるようです。
地元美瑛の小麦を使用したベーグルやパンが人気。バターやクリームチーズなどの乳製品や、あんぱんに使用する小豆なども北海道産のものを使用しています。ナチュラルで居心地のいい店内でのイートインのほか、テイクアウトもできますよ。
サンドイッチやスープといった、地元産の野菜をたっぷり味わえるメニューも。パンがなくなり次第閉店となるので、訪れるなら早めの時間が◎。
shandi nivas cafe（長沼町）
札幌から車で1時間弱で行ける長沼町で、広々とした畑の真ん中に建つ、三角屋根と煙突がどこか懐かしい佇まいの古民家カフェ。小さな看板を見逃さないように来てくださいね。
ゆったりとした空間に、すりガラスや梁、薪ストーブなど、古民家ならではの内装が落ち着ける店内。窓の外には一面の大豆畑が広がっています。
人気メニューは、インドで学んだ作り方をベースにしたインドカレー。「カフェでいただけるとは思えない！」という感想が出るほど本格的なお味が評判を呼んでいます。野菜はできる限り北海道産の無農薬・低農薬のものを使用、お肉も北海道産です。お米は、北海道産の低農薬米か、インド産の香り米、パスマティライスを選べます。
人気のお菓子・デザート類も、小麦粉は道内産、ふすま・全粒粉やドライフルーツは無農薬、乳製品も使用しないなど、おいしさはもちろん、アレルギーやカラダのことを考えられたこだわりのメニューが並びます。
ミンタル（新得町）
帯広から車で1時間弱、北海道・十勝の新得町にある共働学舎。健康な牛を育てるために土づくり、牧草づくりから酪農を手がけ、良質な生乳を使ったチーズづくりを行っています。その共働学舎が運営するカフェが「ミンタル」です。
農場カフェは木をふんだんに使った心地よい雰囲気。自家製チーズの盛り合わせやピザ、フレッシュなフロマージュブラン、ソフトクリームなど、ミルクのおいしさが引き立つメニューが揃います。
中でも自慢の一品が、アルプス地方伝統のチーズ「ラクレット」。大きな塊をヒーターで温め、溶け出したチーズをパンやじゃがいもとからめていただく本格的な食べ方を楽しめます。
チーズ工房ということで、豊富な種類と量のチーズ製品も魅力的。お土産にぜひ買って帰りたいですね。
いかがでしたか？
心を癒してくれる眺めや、自然とのふれあい、そして地元食材の恵み。さまざまな形で自然を感じられる北海道のカフェ9軒をご紹介しました。
日頃は都会で忙しくしているからこそ、リラックスできる時間を過ごしたい…という方に訪れてほしいお店ばかりです。次の休日には、ちょっと遠出のドライブはいかがでしょうか？
札幌から車で1時間強の石狩市厚田。北海道の西側の海岸線「オロロンライン」沿いに建つ高台のカフェです。お店の前に広がるのは、遮るもののない水平線。青空と穏やかな波を望む昼間も、美しい夕日が沈む夕暮れも、それぞれに異なる風景が心を癒してくれます。