三鷹天命反転住宅 In Memory of Helen Keller
カラーリングの秘密
自然界にも花や鳥など原色は意外と存在します。
家が3色程度で塗り分けられていれば「赤と青と緑の家」などと認識しますが、色数が多いと「カラフル」とは思いますが、何色という認識は自然としなくなるそうです。人間の視覚の機能として認識しなくなるそうなのですが…人体の神秘ですね。
凸凹床の秘密
建築の正式名称「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」とは、ヘレン・ケラーのように障害を持った方にも身体を使って感じる住宅を意味しています。少し足が不自由な方でも、部屋のポールや壁などにつかまって歩けるように、空間に物が配置されています。また、目の不自由な方が、杖をついて部屋内を2周ほどするとボコボコの位置を覚えて、杖無しで歩いてしまうこともあるそうです。
study room
bath room
「bath room」は円筒状の空間です。真ん中がシャワールームで、左にドラム式洗濯機、右に洗面所があります。そして、シャワーの後ろに回ると…
窓に面して、開放的なトイレ!なんて自由な感じなのでしょう!
tatami room
こちらのお部屋には、なんと丸い畳が敷いてあります!窓際には、玉砂利も…。床下の引き出しは、収納になっていますよ。
この住宅に暮らすのに最も重要な収納は、とってもユニーク…それは、実際に見ていただくのが良いですね。
東京都三鷹市、東八道路沿いに建つこの建物を一度目にした人は、「なんだろう?」と気になっていることと思います。今、この画像を見て「なにこれ?」と思う方もいますね。実はこちら、3LDKや2LDKのお部屋が9戸集まっている住宅なのです。荒川修作+マドリン・ギンズによるアート空間「死なないための住宅」です。