小田原城の跡地に造られた小田原城址公園には、約320本の桜が植栽されています。満開に花を咲かせた桜の樹々は、天守閣の美しさを引き立てています。

小田原城址公園では、桜の開花時期に合わせて「小田原桜まつり」が開催されます。夜になると、小田原城と桜のライトアップが行なわれ、日中とは異なる趣を楽しむことができます。

お濠周辺での夜桜の美しさは傑出しています。波一つ無い濠の水面が、ライトを浴びて輝く桜を鏡のように映し出し、辺りは幻想的な雰囲気に包まれます。

横浜市や東京湾、房総半島を見渡すことができる眺望スポットとして人気の衣笠山公園には、ソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤマザクラなどの桜があります。毎年3月下旬から4月上旬にかけて、公園内にある約2000本の桜が見頃を迎えます。

神奈川県立三ツ池公園は、野鳥の宝庫でもあり、豊かな自然に囲まれた総合公園です。公園内にある3つの池の畔には、約1000本の桜が植栽されており、春の公園に彩りを与えています。

ソメイヨシノ、ヨコハマヒザクラをはじめ、約35品種の桜が植栽されている神奈川県立三ツ池公園では、「さくらまつり」が開催され、ライトアップも実施されます。おぼろ月夜と夜桜が織りなす景色は、まるで日本画のような美しさです。

小金井市、武蔵野市、小平市、西東京市に跨る小金井公園は敷地面積約80ヘクタールの都立公園です。まるで都会のオアシスのような小金井公園には、約1800本の桜が植栽されており、大勢の花見客で賑わいます。

満開に咲き誇る桜の花は、公園敷地を覆う絨毯のような芝生の緑色の鮮やかさを引き立てています。

小金井公園では、夜桜鑑賞を楽しむこともできます。藍色の夜空、ぽっかりと浮かぶおぼろ月、月明かりを浴びて白く輝く桜の花を眺めていると、和歌や俳句を詠んでみたくなるような不思議な気分覚えます。

井の頭池を中心とした井の頭恩賜公園には、約500本の桜が植栽されています。井の頭池畔には、池を取り囲むようにソメイシノが植栽されており、満開の桜と、池が織りなす絵画のような景色を臨むことができます。

隅田川畔に位置する墨田公園における桜の歴史は古く、江戸時代の将軍、徳川吉宗が桜を植栽した事に端を発します。その後も桜の植栽は続けられ、吾妻橋から桜橋までは、約1キロメートルに及ぶ桜並木が続きます。

美術館、博物館、動物園など様々なアミューズメント施設がある上野恩賜公園は、敷地面積約53万平方メートルの公園です。江戸時代から、桜の名所として知られており、毎年大勢の花見客で賑わいます。

公園中通りに植栽されている桜並木は壮観です。大きく成長した桜の大木が、中通りを桜の花で覆いつくし、壮麗な桜トンネルへと変貌します。

上野恩賜公園の夜桜の美しさは格別です。漆黒の闇夜を背景に、ライトを浴びて輝く桜と無数に燈されたぼんぼりの競演は見事で、訪れる人々を魅了してやみません。

大都会のオアシスとして親しまれている国民公園、新宿御苑には約65種類以上もの桜が植栽されています。そのため、新宿御苑では、2月下旬から4月下旬までの長期間に渡り、様々な品種の桜鑑賞を楽しむことができます。

新宿御苑では、桜の見頃を終えた後でも素晴らしい景色が待っています。美しくも儚く、見頃を終えた桜のはなびらが地面いっぱいに散りばめられている様は、まるで大地に桜の絨毯を敷き詰めたかのようです。