ベトナムの古都・ホイアンは、昼と夜で違った表情を楽しめる魅力的な町。昼間は古い町並みを眺めながら、まるでタイムスリップをしたかのような気分を味わえます。一方、夜は、色とりどりのランタンが夜空に浮かぶ、幻想的な光景を眺めることができますよ。

ホイアンは、ベトナムの中部に位置する港町です。チャンパ王国時代（192年～1832年）から続く歴史の古い町であり、1999年には「ホイアンの古い町並み」として、世界文化遺産に登録されました。都市化が進むベトナムの中でも、古き良き風景を残す貴重な場所であり、外国人観光客からも人気があります。

ホイアンには、ハノイまたはホーチミンからダナン空港を経由して行くのが一般的です。空路でダナンに移動した後は、タクシー・バイクタクシー・バスのいずれかに30分程度乗車すれば、ホイアンに到着します。

そんなホイアンで特に人気があるのが、毎月満月の夜に開催される「ランタン祭り」です。満月の夜＝旧暦の14日になると、ホイアンの家々の電気が消え、ランタンの灯りだけが町をやさしく照らします。

ランタン祭りが開催されるのは、ホイアンの歴史保護地区（旧市街）です。具体的な場所は以下の通り。
・チャンフー通り
・バクダン通り
・レロイ通り
・グエンタイホック通り
・グエンティミンカイ通り
特に賑わうのはチャンフー通りとバクダン通りなので、この2ヶ所は必ず押さえておきましょう。

アンホイ橋を渡った先にある、ナイトマーケットも必見です。ここにはランタンのお店が多数並んでいるので、カラフルで華やかな風景を楽しむことができます。お好みのランタンをお土産として購入するのも良いですね。

ランタン祭りの見どころは、色とりどりのランタンだけではありません。トゥボン川で「灯篭流し」を楽しむこともできるんです！灯篭流しは毎夜行われているのですが、ランタン祭りの日には普段よりもたくさんの灯籠が流れ、より幻想的な光景が広がります。ただ眺めるだけでなく、灯篭を購入してボートに乗り、自分で灯籠流しをすることもできますよ。

川沿いには、レストランやカフェが多数建ち並んでいます。川に浮かぶ灯籠やランタンの灯りを眺めながら、食事をしたりゆったりとくつろいだりするのも良いですね。

2017年、2018年のランタン祭りの予定は下記リンクの通りです。ただし日程が変更になる可能性もあるため、余裕をもったスケジュールを組んでおくと良いでしょう。また、開始時間は月によって異なりますが、だいたい18:00～19:00頃から始まるようです。

ホイアンには、ランタン祭り以外にもたくさんの見どころがあります！ランタン祭りが始まるまでは、世界遺産の町・ホイアンをたっぷりと散策してみましょう。

チャンフー通りとグエンティミンカイ通りを結ぶ場所に位置する「来遠橋 （日本橋）」。1593年に日本人が架けた橋だといわれています。ホイアンを代表する人気観光スポットであり、1日中多くの観光客で賑わっています。

「福建会館」は、来遠橋からチャンフー通りを進むと見えてくる、華やかなピンク色の建物です。17世紀に中国人が建てた寺院だといわれており、建築様式もまさに中国風。まるで中国にやって来たかのような気分を味わえます。

「廣肇会館」も、中国人によって建てられたといわれている華やかな建物です。福建会館と同じくピンク色の門が目をひきますが、廣肇会館には“9つの頭を持つ龍の石像”があるのが特徴。迫力満点の龍の姿に圧倒されます。

ホイアンの中心部からタクシーで15分ほど移動すると、美しい「クアダイビーチ」があります。ホイアン中心部の町並みとは全く違った、開放感溢れる南国リゾート地のような風景です！世界遺産観光に疲れたら、ぜひクアダイビーチまで足を延ばして、のんびりとした時間を過ごしてみてくださいね。

ホイアンで毎月開催されているランタン祭りの魅力や、おすすめの観光スポットについてご紹介してきましたが、いかがでしたか？夜空に浮かぶランタンの幻想的な灯りに、誰もがうっとりと見とれてしまうはず。もちろんランタン祭り以外にもたくさんの見どころがありますので、ぜひ一度ベトナムの古都・ホイアンを訪れてみてくださいね！