高さ6.75メートルで圧倒的な存在感を誇る春日大社の一ノ鳥居は、もともとは、平安時代後期に造られました。現存する一ノ鳥居は、1638年に再建されたものですが、広大な神域へ参拝者をいざなう門として、重要な役割を果たしています。

春日大社境内にある、萬葉植物園では四季折々で美しい花が咲きます。とりわけ、春日大社の社紋でもある藤の花の美しさは格別です。

約300種類に及ぶ植物が植えられている萬葉植物園には、緑の樹々が生い茂っています。ここでは、ちょっとした森林浴を楽しむこともできます。

可憐な紫色をした藤の花が咲き乱れる中、美しい錦鯉が優雅に泳いでゆく様は、まるで浮世絵のようです。

春日大社の御本殿は、回廊に囲まれています。ひときわ目立つ南門は、国宝に指定されている御本殿への誘導口です。

国宝に指定されている春日大社御本殿では静謐で神秘的な雰囲気が漂っています。御本殿に折り重なるように咲く藤の花が、社が持つ重厚感ある佇まいに華を添えています。

本殿の背後に第四殿、第三殿、第二殿、第一殿が一直線上に並び、回廊内は厳かな雰囲気が漂っています。

春日大社境内にある夫婦大國社は、良縁祈願や縁結びの神様が祀られています。

ここでは、池に浮かべて運勢を占う「水占い」が人気です。

春日大社に隣接する若草山は、山全体が芝に覆われている丘のようになだらかな山です。

標高が低く、なだらかな傾斜の若草山は気軽に楽しむことができるハイキングスポットとしてもおすすめの場所です。標高342メートルの山頂からは、奈良市街地を一望することができます。

若草山は夜景スポットとしても人気の場所です。若草山山頂からは、一面に広がる奈良市街地の素晴らしい夜景を臨むことができます。

春日大社の聖域の一部とされている春日山原生林は、約250ヘクタールに及ぶ広大な森林です。

市街地にありながらも豊かな森が広がる地区は全国的にも珍しく、春日山原始林は世界遺産に登録されているほか、国の天然記念物にも指定されています。

春日山原生林には数多くの鹿が生息しています。仔鹿が母鹿に寄り添う愛らしい姿は、この地を訪れる観光客の心を和ませてくれます。