富士宮市の「朝霧高原」は、富士山西川の裾野に開けた、酪農盛んな高原。
その名の通り、年間を通じて霧の発生が多く、爽やかな空気と良質な水に恵まれた地域です。
【酪農盛んな「朝霧高原」は、実にのどやか。偶には牛に見習ってゆったりと過ごしましょう。】
【画像は「まかいの牧場」の搾りたての牛乳から作られた、とびっきり美味しいソフトクリーム。】
「朝霧高原」へのアクセス
東名高速道路「富士I.C」から約40から50分。
高原の牧場でのんびりと。
朝霧高原での酪農の歴史は、昭和20年代に遡ります。大いなる夢を抱き富士山麓に入った先人たちは畑を耕し、富士山の下での暮らしをスタートさせました。そして、昭和25年には酪農に転換し、昭和29年には国から高度集約酪農地域に指定されています。その後、昭和30年代からの草地改良事業をはじめとした様々な基盤整備事業を経て、現在では酪農専業地域として発展を遂げています。
朝霧高原には湿度の高い気流が流れ込みやすく、毎年多くの雨が降ります。この雨と水はけのよい土壌、そして南に向かって緩やかに傾斜した地形は、牧草の生育に大きく寄与しています。また、標高の高い朝霧高原は、気温も市街地と比べ4 - 6℃程低く、牛の身体にも適しているのです。
「まかいの牧場」
「まかいの牧場」は、朝霧高原の開拓期から牧場運営を続けてきた歴史ある牧場です。開拓と酪農のスピリッツを失わず、農業と手作りにこだわり、自然や動物と共存する楽しさを伝えることを大切にしています。
「まかいの牧場」には、自然の中で存分に遊べる施設も充実。
【画像は、「コロボックルの砦」内のツリーハウス】
園内では、牛の他、うさぎや羊、ポニーやミニブタ等など20種以上の動物たちと直接触れ合える他、乳搾りやバター作りなどの体験も楽しむことができます。
園内には、ビュッフェスタイルのレストラン（画像）の他、ランチハウス、ジェラート専門店、ソフトクリームスタンド、クレープハウス、ピザ屋等などが点在し、食事施設も充実しています。
「農場レストラン いただきます」は、ビュッフェスタイルのレストラン。園内や地元で収穫された野菜や食材を使った料理やデザートが頂けます。
ソフトクリームは、フワフワでクリーミィな食感。甘さ控えめで、濃厚なミルクを感じさせる味わいです。
牧場へ出掛ける楽しみの一つは、新鮮なミルクで作られた乳製品を味わえること。
【画像は、とろっとした食感の「牧場プリン」。】
お土産なら、瓶の絵柄も可愛い「馬飼野牛乳」がオススメ。搾りたての生乳の風味が活きた美味しい牛乳です。
「富士ミルクランド」
「富士ミルクランド」も、ヤギや羊などの動物たちと触れ合え、乳搾り等の体験もできる牧場です。
園内には、宿泊できるロッジ、花畑や森林浴ができる歩道等が整備され、一日ゆったりと過ごせます。
その他に、朝霧高原産の野菜や地元特産品等を販売する「農産品直売所」や、良質な生乳から作られた自家乳製品が種類豊富に並べられた「まきばショップ」、地元食材をふんだんに使った「レストラン＆カフェ」などもあり、土産や食の施設も充実。
「富士ミルクランド」のイチオシは、搾りたてミルクから作られる自家乳製品の数々。特にチーズ類は数々の受賞歴あり。もちろんソフトクリームやジェラートもオススメ。
【画像は、いちごみるく味のジェラート】
おいしい！地場食材を楽しみましょう。
道の駅 朝霧高原
地元特産品、農産物販売コーナー、レストラン、アイスクリーム工房が入る「道の駅 朝霧高原」。土産物を探すのならぜひ立ち寄りたい道の駅です。
特産品店展示販売コーナーに並ぶのは、地域で加工された美味しい飲食品の数々。
【画像は、朝霧高原特産のハムやベーコン等の肉加工品。】
採れたての新鮮野菜も豊富。朝霧高原にはキャンプ場があります。キャンプの食材はぜひ現地で調達しましょう。
乳製品ももちろん充実。朝霧乳業の製品が沢山並んでいます。
富士山を望む道の駅で、おいしい休憩をとりましょう。
あさぎりフードパーク
“富士山とあそぼう味の散歩道”がキャッチフレーズの「あさぎりフードパーク」は、茶園・製菓・食品加工業・酒造・乳業等の食に関わる6社がコラボレートした“食の工業団地”。
「道の駅朝霧高原」に隣接するパーク内には、各社独自の施設がゆったりと建ち並んでいます。各施設では、富士を眺めながら特色溢れる食品を楽しむことができます。試食もでき、土産物も充実していますので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
【画像は「甘味処 かくたに芋工房」で販売されている芋スウィーツ。富士山麓は火山灰を含んだ土壌で、サツマイモの栽培に適した土地柄です。「かくたに」では、安納芋や鳴門金時等様々な品種のサツマイモを栽培しています。】
【画像は「あさぎり牛乳工房」でしか購入することができない、牛乳パン。ここでは、乳製品加工をガラス越しに見学できます。牧場を訪ねるのなら工場も見学しましょう。】
“水”が美味しい富士山麓で、お蕎麦を楽しみましょう。
さゝみ乃
別荘地にひっそりと佇む、蕎麦の名店「さゝみ乃」。自然豊かな環境の中で頂く蕎麦は格別。天気の良い日は景色も一緒に味わえるテラス席がオススメです。
「さゝみ乃」の蕎麦は、十割そば。蕎麦の香りが強い太い麺が特徴です。【画像は、食感良い芹がのった「せりそば」】
そばの実 一閑人
「そばの実 一閑人」は、朝霧高原にある民宿「峠の茶屋」の1階に併設された、“産地と味にこだわった手打ちそば”店。一品料理、美味しいお酒も充実しています。
富士の麓は水が良いことで知られています。蕎麦に水はつきもの。この店の蕎麦はすっきりとした上品な味わい。蕎麦湯、つけ汁も美味しいと評判です。【画像は「玄挽き」】
お蕎麦に付いてくる甘味も、すっきりと上品。
周辺の観光スポット
雨が降っても大丈夫！「富士花鳥園」
「富士花鳥園」は、“花と鳥の別天地”。温室に一歩足を踏み入れれば、色彩豊かな花々にきっと驚くはず。
温室はオランダ製、遮光カーテンはスウェーデン製、換気メカニズムとコンピューターはデンマーク製、ドライフォグによる湿度調整システムはアメリカ製と、世界の最新技術を取り入れた冷暖房完備の完全環境制御の大温室は、夏は涼しく冬は暖かい快適空間を造り、周年開園を実現させています。
「食事コーナー」の頭上には、一面に満開の花々。花の競演を眺めながら、ご当地グルメを楽しみましょう。
「花鳥園」の名の通り、園内ではインコやフクロウ等の鳥達他、愛らしいペンギンとも直接触れ合えます。毎日、バードショー等のイベントスケジュールが盛り沢山に催されているので、いつ出掛けても動物たちと楽しく過ごせます。
キャンプをするなら
朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
「朝霧高原ジャンボリーオートキャンプ場」は、高原の林の中にあるオートキャンプ場。「朝霧高原」は、日帰りでも楽しめますが、折角なら気持ちのよい高原に宿泊しましょう。
炊事場やコインシャワー、風呂等施設が完備されたオートキャンプ場。10月にはサツマイモ堀りの収穫体験もできます。
大小のバンガローもあるので、キャンプ趣味がなくても宿泊できます。
おわりに
【画像は、秋の早朝の「朝霧高原」。視界が開けた高原から望む「富士山」は、“男富士”ともよばれ、実に雄大。】