木々の緑に青い空。
岩肌と清流が織り成す渓谷美。
川面を渡る風は涼しく、爽やか…
訪れれば、歴史的文化財や温泉、特産物等が楽しめるだけでなく、豊かな自然を満喫することができます。
特に、清涼な水が流れる「荒川」と秩父山地が織り成す「渓谷」の風景は素晴らしく、年間を通じて多くの方が訪れ、ハイキングやキャンプ、川遊びや散策を通じて、秩父の「渓谷美」を楽しんでいます。
【「岩畳」と深緑、川面が織り成す「長瀞」の渓谷美。】
「長瀞渓谷」は、秩父の渓谷の中で都心部からのアクセスが抜群です。車でも電車でも2時間程度。日帰りでも十分に心地良い一日を過ごすことができます。
【画像は秩父鉄道「SLパレオエクスプレス」。】
今記事では、秩父・長瀞町の名勝地「長瀞渓谷」と、長瀞周辺の観光スポットを紹介します。
喧騒の都会から一時離れ、自然豊かな「長瀞」で爽やかな一時を過ごし、心身ともにリフレッシュしましょう。
都心部からのアクセスが抜群！
都心部からは西武池袋線・東武東上線・高崎線を利用し、秩父線に乗換えます。
【画像は、東武東上線「長瀞駅」のレトロな駅舎。関東の駅百選の第1回選定駅です。日帰りでも、旅気分に。】
池袋から西武池袋線(特急)で西武秩父まで80分 秩父鉄道に乗換えて20分
池袋から東武東上線で寄居まで80分 秩父鉄道に乗換えて20分
上野から高崎線で熊谷まで80分 秩父鉄道に乗換えて50分
西武鉄道「特急レッドアロー号」は、池袋駅から西武秩父駅を最短78分で結ぶ直通電車です。車内もゆったりで乗り心地も抜群。
涼風と渓谷美「長瀞渓谷」
「岩畳」によって、荒川の流れが淀み、青い「瀞」となる景観は、「長瀞渓谷」ならではの眺めです。
長瀞岩畳
「長瀞岩畳」へは、長瀞駅から歩いて僅か5分。駅を降りてすぐに素晴らしい長瀞の景色と出会えます。
長瀞渓谷を形成する「岩畳」と岩壁は、大規模な地殻変動によって生まれたもの。長瀞は「地球の窓」とも呼ばれ、全国から多くの学者が足を運びます。
「岩畳」の対岸の絶壁「秩父赤壁（ちちぶせきへき）」。荒川の流れと岸壁、深緑が織り成す見事な景観です。
親鼻橋河原（親鼻橋下）
鉄道ファンでなくても、この眺めは誰しもが喜ぶはず。
「親鼻橋」下の川原は、車で降りることが出来る上、水道やトイレが完備され、バーベキューやキャンプ、水上アクティビティを楽しむことが出来ます。また、ここは秩父鉄道「SLパレオエクスプレス」のシャッターポイントとしても知られています。
「親鼻橋河原」には、BBQ場「リバテラス長瀞」が新たに誕生しました。仲間や家族連れで出掛けるのなら、爽やかな水辺でBBQも楽しいものです。
川から楽しむ渓谷美“長瀞ラインくだり”
浅瀬で急流の「瀬」とゆったりとした「瀞（トロ）」。「ライン下り」は実にエキサイティング。船頭さんの舵さばきも見所。
「長瀞ライン下り」は以下のサイトへ。時間や好みに合わせてコースを選びましょう。
その他の観光スポット
山麓には、長瀞の夏の風物詩「船玉祭」が催される「宝登山神社」、山頂には家族連れで楽しめる「宝登山小動物公園」があります。
宝登山神社
「宝登山神社」は、開運厄除・火災盗難除の守り神。「宝の山に登る」という縁起の良さに、年間100万人もの参拝者が全国各地から訪れます。
宝登山神社の発祥は約1900年前にさかのぼると言われています。
東国地方を平定するために軍勢を引き連れた日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が宝登山の山頂を目指しました。道中で山火事に襲われた尊たちですが、その前に白い影と黒い影が突然現れます。ふたつの影は猛火に飛び込み、荒れ狂う炎を消し止めました。影のように見えたのは犬でした。2頭の犬は尊たちを山頂まで導びくと、姿を消したのです。尊は犬たちを神の使いと信じ、この山を「火止山（ホドヤマ）」と名付け、神を祭りました。
こういった由来もあり、宝登山神社は、火災盗難よけなどのご利益で知られており、また「宝の山に登る」という縁起のよさから、年間に100万人の参拝者が訪れます。1月の新年開運祈願祭、2月の節分祭、4月の例大祭、8月の船玉祭など、四季折々の行事も賑わいます。本殿は、江戸建築の技巧である「唐波風権現造り」により明治初期に建てられたもので、欄間には表情豊かな彫刻と鮮やかな色彩が施されています。
宝登山神社は、世界的に著名な旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン フランス語版改訂第2版」に掲載され、一つ星の評価を受けました。
宝登山ロープウェイ
「ゴンドラ」は、「ばんび号」と「もんきー号」の2機。山麓駅から山頂駅まで全長832mを約5分で結んでいます。
「宝登山」の山頂までは、「宝登山山頂駅」から徒歩で約15分程。画像は山頂からの眺め。連なるのは秩父山地。
長瀞の自然に抱かれてながら ―天然氷＆カフェ―
阿左美冷蔵（あさみれいぞう）
店内は気持ちの良いオープンテラス。行列必至の人気店ですが、並ぶ価値ありの名店です。
シロップは全て手作り。あずき、野いちご、こだわりメロン、黒みつ等など。その折々で変わります。苺を使ったシロップが一番人気。
ブック・カフェ・ギャラリーＰＮＢ－１２５３
カフェのオススメは、自家焙煎のフェア・トレードコーヒーと共に頂く、地元秩父産のそば粉を使ったガレット。他にも、地元特産品を使ったこだわりのメニューが豊富に揃っています。
秩父の豊かな自然もご馳走。カフェでゆったりと過ごすために「長瀞」へ出掛けても。
画像は、地元のそば粉を使って焼いた「はちみつガレット」。上にのせられているアイスクリームは秩父産のミルクからできています。蜂蜜は、秩父産の天然アカシア。
画像は「武州豚のロースハムガレット」。長瀞の隣町「寄居町」の特産豚を使ったハムは絶品。ガレットは食事系とスウィーツ系各種揃っています。ガレットは、秩父産の小麦粉を使った「クレープ」にも変更可能です。
おわりに
秩父「長瀞」は、都心部からアクセスの良い、自然豊かな場所。
足を運べば、涼やかな風を肌に感じ、爽やかで心地良い一時を過ごせます。都会の喧騒に疲れたら、秩父の渓谷美にふれて、心身をリフレッシュさせましょう。
【画像は、荒川に架かる秩父鉄道の「荒川橋梁」】