青ヶ島とは?
火山によって作られた大自然の残る島
東京の南のほう、まさに大自然がそのまま残された島があります。
八丈島から連絡船に乗り、約2時間半で到着するのが、この青ヶ島。
約3000年前に大規模なマグマ水蒸気爆発が起こり、その後、年月ともに溶岩流が火口を埋め、形を変えながら現在の状態になったといわれています。
東京の南358㎞、八丈島から68㎞の洋上、伊豆諸島最南端に位置する青ヶ島は、緯度からいえば九州の宮崎県とほぼ同じ。島全体を黒潮暖流の流れに包まれ、年間平均気温では東京はもちろん宮崎県よりもいくらか高く、一年を通じて10~25℃と温暖な気候です。ただ、青ヶ島の集落がいずれも標高250m以上にあるため、いったん島に上がれば八丈島などほかの島々よりやや涼しく感じられます。
絶海の孤島には、理由あり!
島の観光スポットを紹介していきます!
星空観測スポットはここで決まり!!「尾山展望公園」
青ヶ島で一番高いところは外輪山の大凸部(おおとんぶ)と呼ばれるところで標高423m。そことほぼ同じ高さの尾山展望公園からの景色はまさに絶景! 視界360度! 眼下には青ヶ島の特徴でもある大自然が創り出した造形美、世界的にも珍しい小型二重式カルデラも一望できます。標高223mの内輪山の「丸山」は島の子どもたちから「プリン」と呼ばれています。外輪山のカルデラ内を池之沢(平均標高100m前後)と呼び、丸山の右側の山肌が見えているところに地熱サウナ(青ヶ島ふれあいサウナ)があります。
島のパワースポット「大杉」
補正されていない山道をかき分けてたどりくのがこの大杉。
樹齢約230年。青ヶ島の歴史と言ってもいいほど、はるか昔から青ヶ島を見守っています。
見上げる空が遠くに感じますね。
神木の茂る恋ケ奥。
そこに位置する樹齢230年を越える杉の大木です。ゴツゴツとした溶岩でできた森の中に神々しく立ち、苔むした幹からはなにかパワーを感じるとか。青ヶ島のパワースポットです。
内輪山の「丸山」
天明の大噴火(1785年)で隆起した大小二つの旧火口を持つ内輪山です。火口内も大池、小池と呼ぶ2つの池がありました。縞模様に見える背の低いところは、椿の木が植林されています。丸山一周遊歩道を歩くと、季節の草花や鳥たちに出合えます。
ひんぎゃの「地熱釜」
火の際(ヒノキワ)が語源となっている「ひんぎゃ」。池之沢地区では、島言葉で「ひんぎゃ」と呼ばれる水蒸気の噴出する穴が無数に見られます。電気がない時代に、暖房や調理にひんぎゃを利用していました。
満天の星空を見に行きましょう!
さぁ、星空観測を!
星を見るポイントは、ただ晴れれば良いわけではありません。月明かりのないそんな日こそ、星を望むには必要な条件です。そして、夏場のほうが星はよくくっきりと見えるのです。冬のほうが見えそうなイメージですが、ここ青ヶ島では夏の「いて座、さそり座」の方向に太くて明るい天の川があるということもあり、よく見えます。
伝説のある”カノーブス”という星。
冬の星空に特別な星「カノーブス」というのがあります。本土からは水平線にかくれてしまい見ることが難しいというとても明るい星です。通常ではなかなか見ることができない珍しい星なので、一度見ると幸せになれるという伝説なんかもあるようです。
あの”世界一美しい星空”がここにも!?
世界で一番美しい星空、と言われているニュージーランドの南島に「テカポ湖」という観光地があります。
360℃高い山々や、高い建物もないため晴天確率が高いと星空観測にはうってつけの観光スポットです。近年、世界遺産に登録されるのではと、噂になっています。ここでは無数の星を眺めることができ、天の川だけでなくはるか遠い他の銀河系まで望むことができるスポットですが、日本から行くには時間もお金もけっこうかかってしまうのがネック・・
そんな体験をここ青ヶ島だったら同じように味わえると天体ファンもよく訪れるそうです。
青ヶ島は自然以外にも見物、食べ物が魅力的です。
牛祭り
青ヶ島では昔から肉牛の生産もしていて、美味しいお肉を伝統としていくために、毎年8月10日に島の牛の品評会をするようで、その一環としてみんなが楽しめるお祭りをしよう!という始まりで「牛祭り」が伝統行事なりました。
島のおいしい名物
「あおちゅう」とは、ほとんどの工程を人の手でひとつひとつ行っている青ヶ島で昔から造られている焼酎です。元々は妻が夫のために作る家庭のお酒でした。それぞれの杜氏がそれぞれの造り方、分量で造っているためすべて味が異なります。そのため、大量生産はできませんが、それが幻と言われる理由の1つです。
旅の準備はできましたか?
まるで映画の中にいるような体験をができることでしょう。
夜空に広がる天然プラネタリウム。まるで宝石箱からあふれ出るような星の数々・・
実はここ、東京なのです。