景色を楽しむ。
一言で言ってしまうのが惜しい場所というのは各地にあります。

見る季節、場所、時間・・・。
絶景が見られる場所ではそれぞれにこだわりのここ！というポイントがあります。

一面に水平線が広がる海岸。海へ向かうにつれ、砂から現れ出すゴロゴロした石。波打ち際にはつやつやした丸みを帯びた石がたくさん！グリーンやグレー、黒から赤茶。大きな物から小さな物まで様々。打ち寄せる波は深い翡翠色。
ここは全国でも珍しい翡翠が打ち上げられる海岸です。休日にはあちらこちらに腰を屈める人々が。大人も子どもも宝探しに夢中になる楽しいスポットです。
翡翠を見つけるコツは四角さを保ちつつ角の丸くなったものを見つけることだそう。見つけるのが難しいだけに翡翠を見つけられた時の嬉しさが格別！それ以外の石もコロンとした可愛い形や綺麗な色のものがいっぱいあります。お気に入りの石を見つけるのも楽しそうです。

富山、と言えば立山連峰。
美しく威厳すら感じる山々は三大霊峰のひとつでもあります。その景色はどこで見ても圧巻なのですが中でも富山の地形をフルに生かした景観は一度見てほしい景色です。
実は世界でもこのようなかたちで海越しに3,000ｍ級の山々を眺めることができる場所は、高岡市の雨晴海岸から氷見海岸一帯にかけてしか確認されていないそうです。まさに日本が誇る景色。人生で一度見る価値はありです。
ぐっと冷え込みの増す１２月〜２月頃の晴れた日はこの大パノラマを見る狙い目です。見られた時の感動に大きく心を揺さぶられるに違いありません。

６月までは雪で真っ白に覆われるみくりが池。７月から１０月頃に現れるのは吸い込まれるような静かで深い緑の湖が姿を表します。ため息が出るほどの美しさは四季によって多彩な姿を見せてくれます。


標高2450mの室堂は高山植物の宝庫。その種類は約２００種と多彩です。室堂から、みくりが池をめぐるコースは、整備された遊歩道となっていて歩きやすい石畳になっています。色とりどりの花を楽しみながらゆっくり歩いていくのも楽しみのひとつです。山歩きに慣れない人もケーブルとバスを乗り継いで行けるので気軽に訪れることができるのも魅力のひとつ。

ここのでのポイントは美しい湖だけではありません。
運が良ければ周辺に生えるハイマツの中に特別天然記念物に指定される『雷鳥』を見つけられるかもしれません。さらには超レアな『オコジョ』に出会える可能性も！
大自然の空気を目一杯吸い込んでゆっくり楽しむのは心身ともに癒される事間違いなしです。

「散居村」は村の名前ではありません。水田の中に屋敷を木々で囲んだ屋敷林が点在する風景のことなのだそうです。ここ富山の散居村は「日本三大散居村」のひとつ。日本の昔の姿を残した貴重な場所です。

水が張られた水面は空を移し、稲が青々とのびる時期には一面の緑を。そして秋の収穫時期には黄金色の稲穂、雪深い季節は音さえも吸収された白の景色。
季節ごとに訪れる楽しみを見る人に与えてくれます。

一日の時間の流れによってもその景色は美しく移ろいます。朝の霧がかった幻想的な光景、夕日の茜色が泣きそうになるほど心をつかまれる刻。日本の古き良き景色を体いっぱいに感じられます。

散居村は訪れるたびにいろんな表情で訪れる人を優しくむかえてくれるのです。