見頃は9月。一度は見てみたい新潟県十日町市の棚田

見頃は9月。一度は見てみたい新潟県十日町市の棚田

米の産地として知られる新潟県十日町市。市内には至るところに棚田が広がり、その眺めは春夏秋冬、どの季節も素晴らしいものです。その中でも特に“雲海”が発生する季節は、カメラを携えた人々を全国から寄せるほどに、息を呑むような絶景を眺めることが出来ます。十日町市の棚田の素晴らしい眺めの数々を紹介します。2017年07月18日更新

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旅行・お出かけ
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甲信越新潟県絶景旅行
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雲海に覆われ光の筋が輝く、星峠の棚田。
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雲海に覆われ光の筋が輝く、星峠の棚田。

赤味を帯びた黄金色に光輝く星峠の棚田。
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赤味を帯びた黄金色に光輝く星峠の棚田。


雲海が山間に広がり、棚田が朝陽を浴びて鏡面のように輝く。

目が眩み、気が遠くなるような、神々しいまでの絶景。
雲海の薄い衣が棚田を覆い、陽の光が筋となり束となって、この地に降り注ぐ。
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雲海の薄い衣が棚田を覆い、陽の光が筋となり束となって、この地に降り注ぐ。

新潟県南部に位置する「十日町」は、戦後に他の村と合併して十日町市となりましたが、以前は中魚沼郡に属していました。“魚沼”という名が語るように、十日町は「魚沼産コシヒカリ」の名産地です。

市内中央には信濃川が流れ、盆地と山間地からなる十日町市内では、山間部斜面の至るところで素晴らしい棚田の風景を眺めることができ、その風景は四季折々に美しいものです。その中でも特に雲海が発生する6月の下旬と9月の早朝の棚田は、息を呑み、言葉を失う程に素晴らしい眺めです。

以下では、松代地域の《星峠の棚田》を中心に、十日町の棚田の絶景の数々を紹介します。

《星峠の棚田》の幻想的な風景

「にっぽんの里100選」に選ばれた星峠の棚田。
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「にっぽんの里100選」に選ばれた星峠の棚田。

2009年放映の大河ドラマ「天地人」のオープニングで使われた、松代地域の星峠の棚田は、美しい景色としてよく知られた棚田。6月下旬と9月(画像は9月中旬)の雲海が発生するベストシーズンには、全国から多くのカメラマンがこの地を訪れ、前夜や日の出前からこの場所に三脚を並べます。
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2009年放映の大河ドラマ「天地人」のオープニングで使われた、松代地域の星峠の棚田は、美しい景色としてよく知られた棚田。6月下旬と9月(画像は9月中旬)の雲海が発生するベストシーズンには、全国から多くのカメラマンがこの地を訪れ、前夜や日の出前からこの場所に三脚を並べます。

東の空が次第に明るみ、日の出後のわずかな時間までが、この絶景を眺めるハイライト。棚田を覆う雲海に、陽の光があたり始めると、眼前に広がる全てが陽の色に染め上げられ、やがて光の筋と雲海の素晴らしい饗宴が始まります。その光景は、身体も心も揺さぶって、言葉を失うほどの神々しさです。
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東の空が次第に明るみ、日の出後のわずかな時間までが、この絶景を眺めるハイライト。棚田を覆う雲海に、陽の光があたり始めると、眼前に広がる全てが陽の色に染め上げられ、やがて光の筋と雲海の素晴らしい饗宴が始まります。その光景は、身体も心も揺さぶって、言葉を失うほどの神々しさです。

雲海と光の筋に覆われるベストシーズンの頃

雲海のベストシーズンは6月下旬と9月(画像は9月中旬)。この季節の雲海は、すっかりと棚田を覆ってしまいます。
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雲海のベストシーズンは6月下旬と9月(画像は9月中旬)。この季節の雲海は、すっかりと棚田を覆ってしまいます。

雲海のベストシーズン9月の様子

こちらは9月中旬に撮影された星峠の棚田、昼間の風景です。緑の美しさの中に色づき始めた木々のアクセントが季節の移ろいを感じさせ、のどかな中にしっとりとした趣があります。
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こちらは9月中旬に撮影された星峠の棚田、昼間の風景です。緑の美しさの中に色づき始めた木々のアクセントが季節の移ろいを感じさせ、のどかな中にしっとりとした趣があります。

星峠の棚田はやはり明け方が最高です。こちらは9月中旬に撮影された星峠の棚田。雲海と光芒が織り成す素晴らしい眺めにうっとり。
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星峠の棚田はやはり明け方が最高です。こちらは9月中旬に撮影された星峠の棚田。雲海と光芒が織り成す素晴らしい眺めにうっとり。

同じく9月中旬の星峠の光景。ベストシーズンならではの雲海を照らす神々しい光芒はは一度見たら一生忘れられない光景として心に残りそう。
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同じく9月中旬の星峠の光景。ベストシーズンならではの雲海を照らす神々しい光芒はは一度見たら一生忘れられない光景として心に残りそう。

9月中旬のたっぷりの雲海と光芒、手前のススキがまるで掛け軸のような情景を演出しています。
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9月中旬のたっぷりの雲海と光芒、手前のススキがまるで掛け軸のような情景を演出しています。

6月の様子

9月と同じくらいに素晴らしい雲海の光景を観ることができる星峠の6月。こちらは6月初旬の明け方の様子。
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9月と同じくらいに素晴らしい雲海の光景を観ることができる星峠の6月。こちらは6月初旬の明け方の様子。

6月下旬の日の出後。かすかに残る雲と光の筋、地上のどこまでも美しい緑が何とも言えず神々しい光景を展開しています。
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6月下旬の日の出後。かすかに残る雲と光の筋、地上のどこまでも美しい緑が何とも言えず神々しい光景を展開しています。

6月初旬の緑あふれる昼間の棚田も、見ていて気持ち良く、みずみずしい美しさに癒されそう。
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6月初旬の緑あふれる昼間の棚田も、見ていて気持ち良く、みずみずしい美しさに癒されそう。

他の季節でも、素晴らしい《星峠の棚田》の風景

寒いけど素敵な冬の星峠。初雪が畔の形を浮かび上がらせ、何とも言えない幻想的な光景を展開しています。雪のはじめに見ることができるこの光景は一年でほんの数日しか見ることができない、貴重な光景だとか。
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寒いけど素敵な冬の星峠。初雪が畔の形を浮かび上がらせ、何とも言えない幻想的な光景を展開しています。雪のはじめに見ることができるこの光景は一年でほんの数日しか見ることができない、貴重な光景だとか。

桜が鏡のような水面に見事に映る春の星峠の棚田。のどかで静かな光景に心洗われます。
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桜が鏡のような水面に見事に映る春の星峠の棚田。のどかで静かな光景に心洗われます。

満天の星が水面に映る光景も美しい、春の夜の星峠。せっかくなら夜明け前から星を鑑賞するのも良さそう。
出典:www.flickr.com(@BJ TENKINZOKU)

満天の星が水面に映る光景も美しい、春の夜の星峠。せっかくなら夜明け前から星を鑑賞するのも良さそう。

5月上旬でも雪が残っている棚田の夜明け。残雪と雲海、光の美しい光景もまた見事で目を奪われます。
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5月上旬でも雪が残っている棚田の夜明け。残雪と雲海、光の美しい光景もまた見事で目を奪われます。

同じく春の明け方。水の青と深い緑に立ちこめる雲海。青く幻想的な光景が神秘的です。
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同じく春の明け方。水の青と深い緑に立ちこめる雲海。青く幻想的な光景が神秘的です。

明けた後の水面のどこまでも深い青の光景もたまらなく神秘的で吸い込まれそう。
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明けた後の水面のどこまでも深い青の光景もたまらなく神秘的で吸い込まれそう。

緑に包まれた大地と朝の明るい光が絵はがきのような美しい、夏の朝の清々しい光景。
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緑に包まれた大地と朝の明るい光が絵はがきのような美しい、夏の朝の清々しい光景。

秋の終わりのしっとりとした光景は、まるで印象派の絵画のよう。
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秋の終わりのしっとりとした光景は、まるで印象派の絵画のよう。


雲海がすっかり覆う景色は実に見事。でも他の季節でしか出会えない素晴らしい眺めもあります。雲海のシーズンに足を運べなくても、ぜひこの地を訪れてほしいものです。

《蒲生の棚田》

十日町市内には、素晴らしい眺めの棚田が数々あります。紹介した《星峠の棚田》の他に、儀明(ぎみょう)の棚田(松代地域),蒲生(かもう)の棚田(松代地域),松代(まつしろ)の棚田(松代地域),菅刈(すがかり)の棚田(松代地域)等など。

その中から《蒲生の棚田》を紹介します。
こちらは4月下旬の光景です。まだ冬の名残を感じさせる光景が、何とも言えない情緒を醸し出しています。
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こちらは4月下旬の光景です。まだ冬の名残を感じさせる光景が、何とも言えない情緒を醸し出しています。

緑と水が青々として美しい夏の蒲生の棚田。見ているだけでさわやかな気分に。
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緑と水が青々として美しい夏の蒲生の棚田。見ているだけでさわやかな気分に。

木々が色づきはじめた秋の蒲生の棚田。深く神秘的な光景はそのまま絵画にして飾っておきたいほど素敵。
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木々が色づきはじめた秋の蒲生の棚田。深く神秘的な光景はそのまま絵画にして飾っておきたいほど素敵。

10月下旬に撮影された《蒲生の棚田》。こちらも雲海が幻想的。
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10月下旬に撮影された《蒲生の棚田》。こちらも雲海が幻想的。

おわりにかえて ―雲海と雲海の発生―

「雲」と「霧」は同じ現象です。

「雲」は大気中に浮かび、「霧」は地面に接しているものです。遠くから眺めれば「雲」でも、その中に入れば「霧」と表現されます。「雲海」とは、雲を海に例えた表現。雲から突き出た山々が、海原に浮かぶ島々に見えることから「雲海」と呼んでいます。
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「雲」と「霧」は同じ現象です。

「雲」は大気中に浮かび、「霧」は地面に接しているものです。遠くから眺めれば「雲」でも、その中に入れば「霧」と表現されます。「雲海」とは、雲を海に例えた表現。雲から突き出た山々が、海原に浮かぶ島々に見えることから「雲海」と呼んでいます。

雲海は、地理的条件や気候条件などが重ならないと発生しません。ベストシーズンに出掛けても条件が揃わなければ空振りに終わることがあります。

「雲海(霧)」の発生しやすい基本的条件は以下の通りです。

1.昼夜の寒暖の大きい山間部や盆地
2.春や秋の夜明け前から早朝にかけて
3.湿度が高く、十分な放射冷却があること
4.晴天で、風が弱いこと

この条件が重なるなら、ベストシーズンを外しても雲海と出会える確率は高くなります。
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「雲海(霧)」の発生しやすい基本的条件は以下の通りです。

1.昼夜の寒暖の大きい山間部や盆地
2.春や秋の夜明け前から早朝にかけて
3.湿度が高く、十分な放射冷却があること
4.晴天で、風が弱いこと

この条件が重なるなら、ベストシーズンを外しても雲海と出会える確率は高くなります。

9月の終盤から10月上旬頃は収穫期。この時期なら、「稲架掛け(はさがけ)」風景にも出会えます。

日本人の心に染みる風景は、やはり田園風景。

information

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