【江戸の伝統工芸】風鈴・切子・染小紋…職人技を見学&体験できるスポット

【江戸の伝統工芸】風鈴・切子・染小紋…職人技を見学&体験できるスポット

江戸の伝統工芸と聞いて思い浮かのは、江戸切子や江戸指物など職人の技が秀逸な工芸品の数々…。大量生産では作りだせない繊細な技術や手仕事のぬくもりは、時代を超えて今も私たちの暮らしに色どりを与えてくれます。そんな江戸の伝統工芸品の職人技を見学したり体験できるスポットに足を運んでみませんか?2019年11月06日作成

カテゴリ:
旅行・お出かけ
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体験する体験伝統工芸下町江戸切子
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江戸時代から続く熟練の技

【江戸の伝統工芸】風鈴・切子・染小紋…職人技を見学&体験できるスポット
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江戸時代、徳川幕府は京都より名工を招き、優れた職人の育成に努め江戸の工芸技術を向上させました。その中で「見えないところほど銭をかける」といった町人文化が栄え、さまざまな工芸品が誕生したと言われています。都内をめぐりながら、江戸の伝統工芸をを間近に感じてみませんか?

目次

【江戸風鈴】篠原まるよし風鈴/台東区

はじめにご紹介するのは、江戸風鈴。江戸時代から作られているガラス製の風鈴のことで、昭和30年代に篠原儀治氏が名付けました。大江戸線の新御徒町そばの佐竹商店街にある「篠原まるよし風鈴」では、儀治氏の息子さんが風鈴作りを続けています。
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はじめにご紹介するのは、江戸風鈴。江戸時代から作られているガラス製の風鈴のことで、昭和30年代に篠原儀治氏が名付けました。大江戸線の新御徒町そばの佐竹商店街にある「篠原まるよし風鈴」では、儀治氏の息子さんが風鈴作りを続けています。

江戸風鈴は、すべて手作りのため、同じ形でもそれぞれ音が違うのが特徴です。金型や木型を使わず、竿に巻き取ったガラスを宙空で吹いて成形する「宙吹き」で作られています。
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江戸風鈴は、すべて手作りのため、同じ形でもそれぞれ音が違うのが特徴です。金型や木型を使わず、竿に巻き取ったガラスを宙空で吹いて成形する「宙吹き」で作られています。

製作体験は「絵付け体験」と「ガラス吹きから絵付けまでの体験」の2種類。手軽に体験したい方は、透明なガラス風鈴の内側から絵付けをする「絵付け体験」がおすすめです。内側に筆を入れて描くのは少し難しいですが、丁寧に教えていただけますよ。
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製作体験は「絵付け体験」と「ガラス吹きから絵付けまでの体験」の2種類。手軽に体験したい方は、透明なガラス風鈴の内側から絵付けをする「絵付け体験」がおすすめです。内側に筆を入れて描くのは少し難しいですが、丁寧に教えていただけますよ。

できあがった風鈴は、その日のうちにお持ち帰りできます。風流な音が涼しげで、音色の強弱で風を感じられるのも魅力ではないでしょうか?
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できあがった風鈴は、その日のうちにお持ち帰りできます。風流な音が涼しげで、音色の強弱で風を感じられるのも魅力ではないでしょうか?

篠原まるよし風鈴
公式サイトはこちら

【江戸指物】茂上工芸/台東区

台東区蔵前にある大正元年(1912年)創業の「茂上工芸」。江戸家具を得意とする指物師に師事した茂上兵次郎氏による工房で、現在は三代目が跡を受け継いでいます。「江戸指物」とは、武家や商人、歌舞伎役者に愛用されてきた木工和家具をはじめとした生活調度品のこと。
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台東区蔵前にある大正元年(1912年)創業の「茂上工芸」。江戸家具を得意とする指物師に師事した茂上兵次郎氏による工房で、現在は三代目が跡を受け継いでいます。「江戸指物」とは、武家や商人、歌舞伎役者に愛用されてきた木工和家具をはじめとした生活調度品のこと。

日常使いでありながら、木目や色合いなど素材本来の美しさを目指した、シンプルで粋な仕上がりが特徴です。一人の職人さんが手作業で、最初から最後までて完成させます。
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日常使いでありながら、木目や色合いなど素材本来の美しさを目指した、シンプルで粋な仕上がりが特徴です。一人の職人さんが手作業で、最初から最後までて完成させます。

体験教室は不定期で開催されています。1時間ほどで完成する「お箸作り」と、じっくり時間をかけて作る「小物入れ作り」はどちらも人気だそう。指物をより深く体験したい方は「小箱作り」や「腰かけ作り」に挑戦する方も。日常で使える工芸品は、より愛着が増しますね。
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体験教室は不定期で開催されています。1時間ほどで完成する「お箸作り」と、じっくり時間をかけて作る「小物入れ作り」はどちらも人気だそう。指物をより深く体験したい方は「小箱作り」や「腰かけ作り」に挑戦する方も。日常で使える工芸品は、より愛着が増しますね。

茂上工芸
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【江戸切子】すみだ江戸切子館/墨田区

墨田区錦糸町にある「すみだ江戸切子館」では、グラスに切子紋様を削る体験ができます。江戸天保年間から続く精巧なカットを自分で作れるなんて貴重ですよね。
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墨田区錦糸町にある「すみだ江戸切子館」では、グラスに切子紋様を削る体験ができます。江戸天保年間から続く精巧なカットを自分で作れるなんて貴重ですよね。

窓ごしに職人さんの技を見学することもできます。江戸切子の特徴はガラスに下絵を描かないこと。職人さんは、ガラスに付けたわずかな線や点だけを頼りに繊細は模様を切り出します。熟練した職人技は息をのむほどの美しさ。
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窓ごしに職人さんの技を見学することもできます。江戸切子の特徴はガラスに下絵を描かないこと。職人さんは、ガラスに付けたわずかな線や点だけを頼りに繊細は模様を切り出します。熟練した職人技は息をのむほどの美しさ。

江戸切子は、もともと無色透明なガラスで作られていましたが、現在は藍や紅色の薄い色ガラスを無色透明なガラスに着せた器に切子を描いています。図柄の目安となる印をつける「墨付け」や砂の粒子を流しながら削る「荒摺り」など、さまざまな工程もここで学ぶことができます。
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江戸切子は、もともと無色透明なガラスで作られていましたが、現在は藍や紅色の薄い色ガラスを無色透明なガラスに着せた器に切子を描いています。図柄の目安となる印をつける「墨付け」や砂の粒子を流しながら削る「荒摺り」など、さまざまな工程もここで学ぶことができます。

江戸切子体験は、1日3組の予約制。その日にある数種類のグラスの中から選び、切子を施していきます。どんな模様ができあがるのかワクワクしますね。お子さんは小学生は4年生から、透明なガラスの文鎮にカットする体験もできます。親子での体験もおすすめです。
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江戸切子体験は、1日3組の予約制。その日にある数種類のグラスの中から選び、切子を施していきます。どんな模様ができあがるのかワクワクしますね。お子さんは小学生は4年生から、透明なガラスの文鎮にカットする体験もできます。親子での体験もおすすめです。

江戸切子専門ショップ|すみだ江戸切子館
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【東京染小紋・江戸更紗】東京染ものがたり博物館/新宿区

東京染小紋や江戸更紗を扱う染色工房「富田染工芸」が運営している「東京染ものがたり博物館」では、東京染小紋や江戸更紗の作品や工房の見学ができます。
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東京染小紋や江戸更紗を扱う染色工房「富田染工芸」が運営している「東京染ものがたり博物館」では、東京染小紋や江戸更紗の作品や工房の見学ができます。

「小紋」は、0.5~1ミリほどの小さな点や細い線で構成された柄で描かれた染め物です。17~19世紀頃は、各地の大名が江戸城に登城する際、藩を区別するために衣服模様を染めたことが始まりとされています。遠くからは一見無地のようにも見えるため、近くで見て初めて染めの巧みさに気づくのが東京染小紋の魅力。初めは武士だけが着用していましたが、江戸時代中期にはその「粋」が庶民の間でも親しまれたそう。
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「小紋」は、0.5~1ミリほどの小さな点や細い線で構成された柄で描かれた染め物です。17~19世紀頃は、各地の大名が江戸城に登城する際、藩を区別するために衣服模様を染めたことが始まりとされています。遠くからは一見無地のようにも見えるため、近くで見て初めて染めの巧みさに気づくのが東京染小紋の魅力。初めは武士だけが着用していましたが、江戸時代中期にはその「粋」が庶民の間でも親しまれたそう。

型紙は柿渋を使い、主に三重県で作られた手漉和紙をはり合わせた地紙に彫刻しています。現在工房にある伊勢型紙の数は、江戸小紋、江戸更紗をあわせると12万枚にも及ぶそう。なんと、東京オリンピック・パラリンピック公式グッズとして注目された「風呂敷クロス」も、富田染工芸によるものなんですよ。
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型紙は柿渋を使い、主に三重県で作られた手漉和紙をはり合わせた地紙に彫刻しています。現在工房にある伊勢型紙の数は、江戸小紋、江戸更紗をあわせると12万枚にも及ぶそう。なんと、東京オリンピック・パラリンピック公式グッズとして注目された「風呂敷クロス」も、富田染工芸によるものなんですよ。

染付け体験では、白い生地に手彫りの伊勢型紙を使ってヘラで糊を伸ばしていきます。ムラができないように、均一の厚さにするのは想像以上に難しいのですが、できあがった時の美しさは感動もの。体験のあとは、工房で職人さんが糊を乾燥させたり水洗いするなどの工程を行い、後日郵送してもらえますよ。

伝統的でありながらどこかモダンな雰囲気で、スカーフやストールをはじめ、ネクタイやチーフなど伝統工芸品の新しい魅力としても高く評価されています。
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染付け体験では、白い生地に手彫りの伊勢型紙を使ってヘラで糊を伸ばしていきます。ムラができないように、均一の厚さにするのは想像以上に難しいのですが、できあがった時の美しさは感動もの。体験のあとは、工房で職人さんが糊を乾燥させたり水洗いするなどの工程を行い、後日郵送してもらえますよ。

伝統的でありながらどこかモダンな雰囲気で、スカーフやストールをはじめ、ネクタイやチーフなど伝統工芸品の新しい魅力としても高く評価されています。

SARAKICHI
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江戸の粋な伝統工芸に触れて

【江戸の伝統工芸】風鈴・切子・染小紋…職人技を見学&体験できるスポット
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経済産業大臣が、現在指定している伝統的工芸品は全国で230品目だそう。その中で東京の伝統工芸品は合計41品目で、そのうち16品目は国の伝統的工芸品にも指定されています。今回ご紹介した江戸指物や江戸切子、東京染小紋などもそのひとつです。近代化が進み大量生産の製品で溢れていますが、職人技が光る伝統工芸品の魅力はこれからもずっと受け継がれていくものではないでしょうか?実際に体験することで、そのクオリティの高さや歴史をより深く知ることができますよ。

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