アート鑑賞するように建築を巡ろう。おすすめの「美術館建築」散歩in東京

アート鑑賞するように建築を巡ろう。おすすめの「美術館建築」散歩in東京

お散歩が楽しい季節。普段は展覧会で足を運ぶ「美術館」ですが、建物自体を鑑賞し体験する旅もおすすめです。今回は、“建築めぐり”の視点から「東京都庭園美術館」「国立西洋美術館」「新国立美術館」「根津美術館」をご案内します。2019年11月04日作成

カテゴリ:
旅行・お出かけ
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体験する美術館東京都建築物建築
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芸術の秋は「建築散歩」がおすすめ

アート鑑賞するように建築を巡ろう。おすすめの「美術館建築」散歩in東京
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“芸術の秋”は、美術館を訪れるのにぴったりの季節。アート作品を堪能するのも良いですが、少し視点を変えて、建物自体を鑑賞してみませんか?建築がすばらしい東京都内のおすすめの美術館をご紹介します。

目次

古き良き建物で時間を忘れる「東京都庭園美術館」

「東京都庭園美術館」は、都会の喧噪を忘れゆっくりと過ごすことができる美術館。1933年に建造された朝香宮邸だった建物で、1993年に東京都の有形文化財に、2015年に国の重要文化財に指定されています。外観はシンプルですが、内装には当時流行したアール・デコ様式で統一され、世界の同様式の個人住宅の中でも高い評価を得ています。
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「東京都庭園美術館」は、都会の喧噪を忘れゆっくりと過ごすことができる美術館。1933年に建造された朝香宮邸だった建物で、1993年に東京都の有形文化財に、2015年に国の重要文化財に指定されています。外観はシンプルですが、内装には当時流行したアール・デコ様式で統一され、世界の同様式の個人住宅の中でも高い評価を得ています。

内装はフランスのインテリアデザイナー、アンリ・ラパンが担当。直線と円を組み合わせた幾何学的なデザインと壁面のウォールナット材の温かみが融合され、豪華でありながら落ち着いた空間になっています。
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内装はフランスのインテリアデザイナー、アンリ・ラパンが担当。直線と円を組み合わせた幾何学的なデザインと壁面のウォールナット材の温かみが融合され、豪華でありながら落ち着いた空間になっています。

フランスを代表するガラス工芸家、ルネ・ラリックの作品である玄関の女神像ガラスレリーフや、大客室のシャンデリアも必見です。
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フランスを代表するガラス工芸家、ルネ・ラリックの作品である玄関の女神像ガラスレリーフや、大客室のシャンデリアも必見です。

建物を堪能したあとは、芝生広場、日本庭園、西洋庭園の3つのエリアからなる庭園で散歩や椅子に座って読書をしたり、思い思いにくつろぐことができます。
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建物を堪能したあとは、芝生広場、日本庭園、西洋庭園の3つのエリアからなる庭園で散歩や椅子に座って読書をしたり、思い思いにくつろぐことができます。

東京都庭園美術館|TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM|アジアのイメージ—日本美術の「東洋憧憬」|2019年10月12日(土)– 2020年1月13日(月・祝)

モダン建築の世界遺産「国立西洋美術館」

「国立西洋美術館」は、近代建築の三大巨匠の一人であるフランス人建築家、ル・コルビュジエ(1887-1965)が日本に建てた唯一の建築で、 2016年文化遺産に登録されました。日本の建築の中でも特に必見の建物の一つと言えるでしょう。
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「国立西洋美術館」は、近代建築の三大巨匠の一人であるフランス人建築家、ル・コルビュジエ(1887-1965)が日本に建てた唯一の建築で、 2016年文化遺産に登録されました。日本の建築の中でも特に必見の建物の一つと言えるでしょう。

この美術館の要とも言える19世紀ホールは、自然光が入る三角形の天窓、木の型枠にコンクリートを流し込んで作らた柱、2階や中3階とのつながりなど、いろいろな角度からコルビジェの創意工夫が体感できる吹き抜け空間になっています。

ここを中心に、常設展示室がぐるりと囲むように構成され、展示作品が増えても成長できるような「無限成長美術館」をつくりたいという想いが表れています。
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この美術館の要とも言える19世紀ホールは、自然光が入る三角形の天窓、木の型枠にコンクリートを流し込んで作らた柱、2階や中3階とのつながりなど、いろいろな角度からコルビジェの創意工夫が体感できる吹き抜け空間になっています。

ここを中心に、常設展示室がぐるりと囲むように構成され、展示作品が増えても成長できるような「無限成長美術館」をつくりたいという想いが表れています。

ル・コルビュジエが提唱した「近代建築の5つの要点」の中の一つが1階部分を柱だけで構成したピロティ。今ではいろいろな場所で見られる光景ですが、これを初めて作ったのがコルビュジエでした。
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ル・コルビュジエが提唱した「近代建築の5つの要点」の中の一つが1階部分を柱だけで構成したピロティ。今ではいろいろな場所で見られる光景ですが、これを初めて作ったのがコルビュジエでした。

美術館前の庭園には、ロダンの彫刻の代表作が展示されています。美術館を見たあとは緑豊かな上野公園を散策するのも良いですね。
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美術館前の庭園には、ロダンの彫刻の代表作が展示されています。美術館を見たあとは緑豊かな上野公園を散策するのも良いですね。

国立西洋美術館

近未来的な美術館の形「国立新美術館」

「国立新美術館」は、地域の緑にとけこむような“森の中の美術館”をコンセプトに設計された国内最大級の展示スペースを誇る美術館。うねる波のようなガラスの曲線が美しい近代的な建物は、日本を代表する建築家の一人、黒川紀章氏の設計によるものです。
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「国立新美術館」は、地域の緑にとけこむような“森の中の美術館”をコンセプトに設計された国内最大級の展示スペースを誇る美術館。うねる波のようなガラスの曲線が美しい近代的な建物は、日本を代表する建築家の一人、黒川紀章氏の設計によるものです。

レストランやカフェ、ショップが集まったアトリウム。黒川氏はこの美術館を造るにあたって、開放された空間で自由な楽しみ方ができるようにと設計しました。全面ガラスで自然光に包まれたアトリウムは、まさに構想通り。一面ガラスでも紫外線を防ぎ、適度に太陽熱もカットされているので快適です。
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レストランやカフェ、ショップが集まったアトリウム。黒川氏はこの美術館を造るにあたって、開放された空間で自由な楽しみ方ができるようにと設計しました。全面ガラスで自然光に包まれたアトリウムは、まさに構想通り。一面ガラスでも紫外線を防ぎ、適度に太陽熱もカットされているので快適です。

ちなみに、天空のレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」では、一流のフランス料理をリーズナブルにいただくことができます。ランチタイムはもちろんガラス越しの夜景を堪能できるティナータイムもおすすめです。
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ちなみに、天空のレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」では、一流のフランス料理をリーズナブルにいただくことができます。ランチタイムはもちろんガラス越しの夜景を堪能できるティナータイムもおすすめです。

企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

自然と融合した和の空間「根津美術館」

日本・東洋の古美術品が展示された「根津美術館」は、国内外で有名な日本を代表する建築家、隈研吾氏によるもの。生垣と竹竿の塀との間の風情漂う館内へと続くアプローチが、都会から静かな内想空間へと誘います。
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日本・東洋の古美術品が展示された「根津美術館」は、国内外で有名な日本を代表する建築家、隈研吾氏によるもの。生垣と竹竿の塀との間の風情漂う館内へと続くアプローチが、都会から静かな内想空間へと誘います。

エントランスの天井の突き板は、高知県産の竹を練り付けたもの。天然素材が使われることで自然と融合し、落ち着いた空間になっています。
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エントランスの天井の突き板は、高知県産の竹を練り付けたもの。天然素材が使われることで自然と融合し、落ち着いた空間になっています。

“庭と一体化した、環境と融合したミュージアム”をコンセプトにした空間。広いガラスの壁面によって、庭の自然と古い東洋のアート作品が引き立て合い、時空を超えた世界への扉が開かれるよう。
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“庭と一体化した、環境と融合したミュージアム”をコンセプトにした空間。広いガラスの壁面によって、庭の自然と古い東洋のアート作品が引き立て合い、時空を超えた世界への扉が開かれるよう。

純和風の庭園は、四季折々の自然を感じられます。美術館を見学したあとは庭園散歩でのんびり過ごしてみてはいかがでしょう。
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純和風の庭園は、四季折々の自然を感じられます。美術館を見学したあとは庭園散歩でのんびり過ごしてみてはいかがでしょう。

根津美術館

美術館で建築を鑑賞しませんか?

アート鑑賞するように建築を巡ろう。おすすめの「美術館建築」散歩in東京
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いかがでしたか?美術館は展覧会がメインになってしまいがちですが、建物も必見です。たまには建築鑑賞を目的に美術館を訪れてみると、新たな発見があるかもしれません。

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