北陸新幹線が開通し、東京からの所要時間は約2時間30分。大阪からは特急サンダーバードで2時間40分程度。都市部からアクセスの良い金沢は、最近あらためて人気が高まっている観光スポットです。

「百万石まつり」や「加賀友禅灯籠流し」、「浅野川の川床」など風情あるイベントが目白押しの夏。気温は都市部とそれほど変わりません。基本は通気性の良い服装で、日焼けや冷房対策もお忘れなく。

紅葉色付く秋は、金沢の風情をあでやかに彩ります。「金沢おどり」「金沢マラソン」「スイーツ博」などのイベントが開催されるのもこの季節。9月10月は都市部と同じかやや涼しいくらいの気候ですが、11月になると冬物コートを羽織って行くのがベターです。

兼六園での雪吊りはあまりにも有名。またカニやブリなど、この季節だけのグルメが楽しめます。金沢は雪が多い割にすぐに溶ける気候のため、地面の状態が悪いことが多いです。服装は都市部と同じで大丈夫なもののロングスカートは避け、靴もレインブーツなど汚れてもいいものにしましょう。

金沢市内は観光スポットが密集しているため、3～4時間滞在できれば日帰りでも十分楽しめます。あらかじめ行きたいところをピックアップして、効率的に回りたいですね。

金沢の周囲には良質な温泉がたくさんあります。兼六園から車で20分ほど行くと「金沢の奥座敷」と呼ばれる湯涌温泉がありますし、もう少し足を伸ばせば和倉温泉、片山津温泉、山中温泉、山代温泉など有名どころがズラリ。

2泊3日もあれば、金沢からちょっと遠くの観光地もプランに入れることができますよ。能登へは車、電車いずれも1時間半ほどで行け、高速バスを利用すれば白川郷を経由して2時間強で飛騨高山に着きます。

市内観光をメインにしつつ、温泉や海側などもう少し足を伸ばしたいという時は車が便利です。特に、国内で唯一砂浜をドライブできる千里浜なぎさドライブウェイは、金沢駅から車で40分ほどの距離なので、ぜひとも訪れたいところです。

金沢市内の名所はコンパクトにまとまっているので、移動にそれほど時間はかかりません。絶対に外せない場所をピックアップし、そこからプランを組み立てるのがよいでしょう。市の公式サイトに紹介されているモデルコースだと、平均3～4時間で観光することができますよ。

日本三名園のひとつ、兼六園。四季折々の美しさがあり、春は桜、秋は紅葉、そして冬は人気の雪吊りが楽しめます。期間限定でライトアップもされるので、タイミングが良ければ夜の幻想的な景色も楽しめます。

古都の風情を色濃く残すひがし茶屋街。伝統工芸のお店や現代的な古民家カフェ、また金沢寿司作り体験ができるスポットも。ちょっと背伸びして、着物で散策するのもおすすめです。

近江町市場は日本海の獲れたての海の幸がズラリと並び、活気あふれる金沢の台所。買い物はもちろん、各お店が趣向を凝らした「海鮮丼」をはじめ、様々なグルメも堪能できます。

国内トップクラスの来館者数を誇る現代アート美術館。開放感あふれる緑の空間など無料スペースも充実しており、歩き疲れたらひと休みに訪れてみるのもアリ。

贅沢なひとときを過ごすなら、金沢から和倉温泉を結ぶ「花嫁のれん」を利用してみては？輪島塗や加賀友禅をイメージした華やかな豪華観光列車で、車内では能登の景色を眺めながら地元の美味しい食事をいただけます。

ズワイガニの中でも石川県沖で水揚げされたものを加能蟹と呼び、名産品になっています。また地元では香箱蟹と呼ばれるセコガニも人気。毎年11月6日の蟹漁の解禁日を狙って訪れる人も多いんですよ。

金沢は実は、おでん好きの街でもあります。魚介ダシをベースにしたスープに、バイ貝やふかし、赤巻など、めずらしい具材がズラリ。近江町市場では立ち食いができるので、おやつ感覚で試してみてもいいのでは？

創業天保元年、180年余りの歴史を持つ金沢でいちばん古いあめ屋さん。金沢土産の中で不動に人気を誇る「じろあめ」は、優しい甘さのとろけるあめ。赤ちゃんからお年寄りまでいただけます。

アクセスが良くなったことで思い立った時にブラリと行けるようになり、ますます身近に感じられるようになった金沢。気軽な日帰りから贅沢な宿泊まで、どんなプランも頼もしく受け止めてくれるので、きっと期待以上の思い出を残すことができますよ。