まるでタイムスリップしたみたい。新潟県・佐渡にある「宿根木」の美しい町並み散策

まるでタイムスリップしたみたい。新潟県・佐渡にある「宿根木」の美しい町並み散策

新潟県の西部に位置する新潟県佐渡島(佐渡市)。その最南端にある宿根木(しゅくねぎ)。東京駅から北陸新幹線や在来線、バスなどを乗り継ぎ直江津港に出て、高速カーフェリーで佐渡島の小木港に。小木港から車で10分ほどの宿根木は、江戸時代後期から明治初期にかけて船大工に作られた趣のある町並みが未だに残り、タイムスリップしたかのよう。そんな美しい町並みが素敵な宿根木のご紹介です。2017年11月29日作成

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旅行・お出かけ
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甲信越新潟県観光スポット旅行レトロ
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まるでタイムスリップしたみたい。新潟県・佐渡にある「宿根木」の美しい町並み散策
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宿根木とは

東京駅から北陸新幹線や在来線、バスなどを乗り継ぎ直江津港に出て、そこから佐渡島の小木港まで高速カーフェリーで約1時間40分。
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東京駅から北陸新幹線や在来線、バスなどを乗り継ぎ直江津港に出て、そこから佐渡島の小木港まで高速カーフェリーで約1時間40分。

佐渡島で人気アクティビティ「たらい舟」で有名な小木。
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佐渡島で人気アクティビティ「たらい舟」で有名な小木。

その小木港から約4㎞、車で約10分の距離に、観光スポットとして人気の「宿根木」の集落があります。
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その小木港から約4㎞、車で約10分の距離に、観光スポットとして人気の「宿根木」の集落があります。

江戸時代の後期から明治の初期にかけて北前船の寄港地として栄え発展してきた港町。この頃は船主や船乗り、船大工、さらに鍛冶屋や石屋、桶屋、紺屋、など様々な職業の人々が集まり120戸500人ほどが暮らしていました。
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江戸時代の後期から明治の初期にかけて北前船の寄港地として栄え発展してきた港町。この頃は船主や船乗り、船大工、さらに鍛冶屋や石屋、桶屋、紺屋、など様々な職業の人々が集まり120戸500人ほどが暮らしていました。

今でも「千石船と船大工の里」と呼ばれ、観光スポットとして人気の高い宿根木では、民家100余棟が密集して生活しています。
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今でも「千石船と船大工の里」と呼ばれ、観光スポットとして人気の高い宿根木では、民家100余棟が密集して生活しています。

そのほとんどが2階建ての家屋で、外壁は船板などを利用し板張りで作られています。
出典:www.flickr.com(@rhodnite)

そのほとんどが2階建ての家屋で、外壁は船板などを利用し板張りで作られています。

また、一部の家屋の屋根は、「石置木羽葺屋根」という、薄く割った板を何枚も重ねて作られており、その上に石が置かれています。
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また、一部の家屋の屋根は、「石置木羽葺屋根」という、薄く割った板を何枚も重ねて作られており、その上に石が置かれています。

それらの住民が生活している民家や、周囲の台地、隆起岩礁の海岸なども含めて宿根木は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。
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それらの住民が生活している民家や、周囲の台地、隆起岩礁の海岸なども含めて宿根木は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。

こちらは舟を止めておくための「船つなぎ石」。さすが「千石船と船大工の里」と呼ばれるだけあり、今でも海岸のあちこちで見ることができます。
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こちらは舟を止めておくための「船つなぎ石」。さすが「千石船と船大工の里」と呼ばれるだけあり、今でも海岸のあちこちで見ることができます。

狭い路地が多い宿根木。ノスタルジックな雰囲気が漂っていて落ち着きます。
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狭い路地が多い宿根木。ノスタルジックな雰囲気が漂っていて落ち着きます。

緑もあって良い感じ♪歩いているだけでも癒されそう。
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緑もあって良い感じ♪歩いているだけでも癒されそう。

細かなデザインが美しい軒下飾りにも注目。町をのんびり散策しているだけで、素敵な発見がたくさんありそう。
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細かなデザインが美しい軒下飾りにも注目。町をのんびり散策しているだけで、素敵な発見がたくさんありそう。

趣のある町並みをのんびり散策するのも素敵ですが、中には一般公開している民家もあり「4館共通券」を購入すれば、佐渡国小木民俗博物館・清九郎の家・三角屋・金子家をめぐることができます。
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趣のある町並みをのんびり散策するのも素敵ですが、中には一般公開している民家もあり「4館共通券」を購入すれば、佐渡国小木民俗博物館・清九郎の家・三角屋・金子家をめぐることができます。

佐渡国小木民俗博物館 千石船展示館

佐渡ゆかりの民俗学者である宮本常一氏の提案により設立された「佐渡国小木民俗博物館」は、大正9年に建てられ昭和45年に廃校となってしまった旧宿根木小学校の、木造の校舎をそのまま博物館として利用しています。
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佐渡ゆかりの民俗学者である宮本常一氏の提案により設立された「佐渡国小木民俗博物館」は、大正9年に建てられ昭和45年に廃校となってしまった旧宿根木小学校の、木造の校舎をそのまま博物館として利用しています。

昔、使われていた教室がまだ残っています。初めてなのに懐かしい場所に、心が和みそう。
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昔、使われていた教室がまだ残っています。初めてなのに懐かしい場所に、心が和みそう。

広々とした館内には、主に民俗資料が展示されており、その数は30,000点余りあり、そのうちの南佐渡漁撈用具の1,293点と船大工道具の1,034点は、国の重要有形民俗資料に指定されています。
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広々とした館内には、主に民俗資料が展示されており、その数は30,000点余りあり、そのうちの南佐渡漁撈用具の1,293点と船大工道具の1,034点は、国の重要有形民俗資料に指定されています。

隣接の千石船展示館には、安政5年(1858年)に、宿根木で建造された「幸栄丸」という千石船の板図をもとに復元した、実物大の千石船「白山丸」が展示されています。
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隣接の千石船展示館には、安政5年(1858年)に、宿根木で建造された「幸栄丸」という千石船の板図をもとに復元した、実物大の千石船「白山丸」が展示されています。

全長23.5m、最大幅7.24mもあり、画像下の工事用のセーフティーコーンやパイプイスと比べると、その大きさが分かります。間近で見る千石船の迫力に圧倒されそう。
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全長23.5m、最大幅7.24mもあり、画像下の工事用のセーフティーコーンやパイプイスと比べると、その大きさが分かります。間近で見る千石船の迫力に圧倒されそう。

日本初の完全復元に成功した千石船「白山丸」には、自由に入ることができるので、内部の作りもしっかりと見学できます。
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日本初の完全復元に成功した千石船「白山丸」には、自由に入ることができるので、内部の作りもしっかりと見学できます。

清九郎の家

江戸時代後期から明治にかけて廻船2隻を所有し財をなした船主の邸宅を清九郎家に売却された「清九郎の家」。以前は民宿として使用されていました。
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江戸時代後期から明治にかけて廻船2隻を所有し財をなした船主の邸宅を清九郎家に売却された「清九郎の家」。以前は民宿として使用されていました。

19世紀の中期に建築されたと推測されている家は、吹き抜けの広い土間や台所、柿渋塗りやケヤキや一本杉の漆塗り戸など豪華な作りで建築材料、技術ともに当時の最高水準と言われています。
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19世紀の中期に建築されたと推測されている家は、吹き抜けの広い土間や台所、柿渋塗りやケヤキや一本杉の漆塗り戸など豪華な作りで建築材料、技術ともに当時の最高水準と言われています。

家の裏手の庭の先は崖となっており、その天然の岩を刳り貫いて作られた食料備蓄用の蔵もあり、見どころがいっぱいです。
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家の裏手の庭の先は崖となっており、その天然の岩を刳り貫いて作られた食料備蓄用の蔵もあり、見どころがいっぱいです。

家の前にある手水鉢まで舟の形をしていて素敵。
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家の前にある手水鉢まで舟の形をしていて素敵。

三角屋

宿根木を象徴する建物のひとつであり、ガイドブックやパンフレットでよく使用される「三角屋」。建物の形から「舟形の家」と呼ばれることも。またこちらの家は元は羽茂大橋付近の近くに建てられていましたが、弘化3年の水害後に移築したと言われています。
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宿根木を象徴する建物のひとつであり、ガイドブックやパンフレットでよく使用される「三角屋」。建物の形から「舟形の家」と呼ばれることも。またこちらの家は元は羽茂大橋付近の近くに建てられていましたが、弘化3年の水害後に移築したと言われています。

移築前はこのような三角の建物ではなく、4間×6間の四角い建物だったそうですが、路地も狭い宿根木の路地の形状に合わせ、三角形にきりつめて建てられました。
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移築前はこのような三角の建物ではなく、4間×6間の四角い建物だったそうですが、路地も狭い宿根木の路地の形状に合わせ、三角形にきりつめて建てられました。

内部は船大工の方がが狭い土地を最大限に利用した知恵と技が至る所に見られ、実際にこちらの家は平成18年まで使われていました。
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内部は船大工の方がが狭い土地を最大限に利用した知恵と技が至る所に見られ、実際にこちらの家は平成18年まで使われていました。

金子家

19世紀前半に建てられたとみられている船大工職人の家「金子家」。
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19世紀前半に建てられたとみられている船大工職人の家「金子家」。

昭和10年(1935)に船乗りの金子屋が購入しました。宿根木らしい板壁の二階建てで、こちらの2階の座敷は人が集まる時に使用されていたそう。
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昭和10年(1935)に船乗りの金子屋が購入しました。宿根木らしい板壁の二階建てで、こちらの2階の座敷は人が集まる時に使用されていたそう。

茶房 やました

歩き疲れたら、趣のあるカフェででランチやティータイムを。こちらは船主の納屋だった建物をリノベーションした古民家カフェ「茶房やました」。
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歩き疲れたら、趣のあるカフェででランチやティータイムを。こちらは船主の納屋だった建物をリノベーションした古民家カフェ「茶房やました」。

中に入ると目を引く赤いテーブル。こちらは冒頭でも紹介した小木で人気のあるタライ舟、この地元で使われていたタライ舟から作られています。
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中に入ると目を引く赤いテーブル。こちらは冒頭でも紹介した小木で人気のあるタライ舟、この地元で使われていたタライ舟から作られています。

和の情緒あふれる店内でいただくランチ。とくにパスタは具材やソースによって種類を使い分けるこだわりよう。佐渡のシーフードたっぷりのパスタはどれも見た目も味も◎で、病み付きになりそう。
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和の情緒あふれる店内でいただくランチ。とくにパスタは具材やソースによって種類を使い分けるこだわりよう。佐渡のシーフードたっぷりのパスタはどれも見た目も味も◎で、病み付きになりそう。

ティータイムに嬉しい甘味の数々。中でも素朴な甘さのぜんざいは人気があり、歩き疲れた身体を癒してくれそう。
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ティータイムに嬉しい甘味の数々。中でも素朴な甘さのぜんざいは人気があり、歩き疲れた身体を癒してくれそう。

茶房 やました
佐渡市その他 / 甘味処
住所
佐渡市宿根木442
営業時間
[月]
 10:00 - 16:00
[火]
 10:00 - 16:00
[水]
 10:00 - 16:00
[木]
 定休日
[金]
 10:00 - 16:00
[土]
 10:00 - 16:00
[日]
 10:00 - 16:00

■ 営業時間
ランチタイム 11:00〜14:00
定休日
木曜日
平均予算
~¥999
データ提供:

宿根木へのアクセス

東京駅から北陸新幹線で上越妙高駅へ。上越妙高駅で妙高はねうまラインに乗り換え直江津駅に。そこから	連絡バスやタクシーで直江津港まで出て、直江津から高速カーフェリー「あかね」で約1時間40分で佐渡島の小木港に出ます。
出典:www.photo-ac.com

東京駅から北陸新幹線で上越妙高駅へ。上越妙高駅で妙高はねうまラインに乗り換え直江津駅に。そこから 連絡バスやタクシーで直江津港まで出て、直江津から高速カーフェリー「あかね」で約1時間40分で佐渡島の小木港に出ます。

または上越新幹線で新潟駅に出て新潟港に行き、さらにカーフェリーで2時間30分、ジェットフォイルで1時間で両津港に。両津港から車で約1時間で、宿根木まで行くこともできます。
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または上越新幹線で新潟駅に出て新潟港に行き、さらにカーフェリーで2時間30分、ジェットフォイルで1時間で両津港に。両津港から車で約1時間で、宿根木まで行くこともできます。

おわりに

国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている、昔のままの路地や建物が残る美しい町、宿根木。のんびりと散策するだけでも、タイムスリップしたかのような懐かしい気持ちになれそう。新潟からフェリーでのアクセスも旅気分を盛り上げてくれるので、ぜひゆっくり時間をかけて旅行を楽しまれてはいかがでしょうか。
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国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている、昔のままの路地や建物が残る美しい町、宿根木。のんびりと散策するだけでも、タイムスリップしたかのような懐かしい気持ちになれそう。新潟からフェリーでのアクセスも旅気分を盛り上げてくれるので、ぜひゆっくり時間をかけて旅行を楽しまれてはいかがでしょうか。

宿根木 公式ホームページ
佐渡金山が栄えた17世紀を経て、北前船の寄港地として発展した小木海岸の入り江の集落。迷路のような路地に今も100棟を超える板壁の民家が密集しています。船大工の技術が結集した宿根木の町並は、国の重要伝統的建造物群保存地区「宿根木」。

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