家族みんなが満足できるピクサーアニメーション

ハラハラの大冒険に連れ出してくれる作品
ファインディング・ニモ(2003年)

海に関わる生物をはじめ、人間が海洋の生態系にもたらす影響などを学びながら親子で楽しめるピクサー映画の名作です。家族を信じて待ち続けるニモのピュアな心と、大冒険の中で成長していくマーリンの様子がみずみずしく描かれています。
モンスターズ・インク(2002年)

舞台は、子供の叫び声を燃料に生活を豊かにするモンスターワールド。モンスターと人間は決してお互いの世界を行き来してはならない対象ですが、ある日少女・ブーは、モンスターが暮らす世界へと迷い込んでしまいます。
そこで活躍するのが、“ピクサー1の名コンビ”マイク&サリー。自分の手柄のためにブーの命を狙う宿敵ランドールから彼女を守り、絆を深めながらブーの部屋に通ずる扉を探す大冒険へと出かけます。
多種多様なモンスターをはじめ、“子供の叫び声が燃料となる”というオリジナリティあふれる着想は、まさにピクサーならでは。「ブーを助けたい!」という一心で果てない冒険に向かうサリーの姿に、きっと大人も勇気づけられること間違いなし。
心温まる家族愛を描いた作品
リメンバー・ミー(2017年)

ギターと歌の天才ミゲルが生まれた一族は、何らかの理由で代々音楽を禁止されている家庭。しかしどうしてもミュージシャンになりたいという夢を諦められないミゲルは、先祖の生きる“死者の国”に迷い込み、そこで真実を知ろうとガイコツのヘクターと放浪の旅に出かけます。
“死者の国”で紐解かれてゆくミゲル一家の過去には、特別な1曲の存在が――。そしてその歌は時代や世代を超えさまざまな記憶を宿し、今も家族の心に響いているのでした。
ピクサーの長編アニメーションの中では最高傑作とも謳われる本作。生きる時代を超えて繋がり続ける家族の絆は、現代に生きる私たちが大切にすべき人との関わりやその暖かさを思い出させてくれるよう。毎秒ごと美しく光が瞬く映像に、一時も目が離せません。
インクレディブル・ファミリー(2018年)

物語の主人公は、人には言えないインクレディブルな特殊能力を持ったパー一家。以前はその能力を存分に生かしスーパーヒーローとして活躍していた彼らは、法律の改定により15年前から“普通”の家族として生きることを余儀なくされていました。
パパのボブはかつて世界を救っていた頃のように、人々から称賛されありのままの姿で生きることを夢見る日々...そんな一家の元にある日届いたのは、再び極秘で悪を倒して欲しい旨が書かれた1通の手紙でした。
世界の救出に加え、家事と育児!子供は勉強に恋!どんな形の家族にも共通する子育てや生活の悩みがコミカルに描かれた作品。さらに自分らしく生きることとそれを容認しない社会の中で感じる気持ちの葛藤...誰もが抱いたことのあるぼんやりとした疑問や不安を心に投げかけてくれます。
涙なしにはみられない感動作品
トイ・ストーリー4(2019年)

持ち主が女の子ボニーに変わったことから、すっかり遊ばれる頻度が少なくなってしまったカウボーイのおもちゃウッディ。そんな日々で彼が出会ったのは、ボニーに愛されるフォーキーというおもちゃでした。
しかしフォーキーには、すぐにボニーの元から逃げ出してしまうという癖が...そんな彼を追いかけるウッディは、旅の途中でかつての仲間であり恋人関係にもあったボー・ピープと運命的な再開を果たします。
シリーズが始まって以来ずっと子供のために尽くしてきたウッディ。彼の決断とともに描かれるラストを、涙なしで見ることはできません。お子さんはもちろん、小さな頃からトイ・ストーリーを見守ってきた大人も必見の作品です。
カールじいさんの空飛ぶ家(2009年)

主人公は、妻に先立たれ思い出の家で一人暮らしをする頑固者のカールじいさん。死ぬまでこの家を手放すまいと決心していた彼の気持ちとは裏腹に、近隣の風景は街の開発のために失われていきます。しまいには、立ち退きをしなければならない事態に...
そこで彼が決断したのは、1万個以上の風船を家にくくりつけ、かつて夫婦で夢見ていた“パラダイス・フォール”にいくこと。偶然家にいた少年ラッセルや旅の途中で出会う犬のタグと一緒に、空の大冒険が始まります!
美しく慌ただしい旅の中で変化していくカールじいさんの心境。それとともに鮮明に思い出される妻エリーとの思い出...開始15分で涙があふれ出ますが、最後はしっかりハートフル。見る人の心をいつまでも掴んで離さない、ピクサーを代表する感動作品です。
熱い友情に胸を打たれる作品
モンスターズ・ユニバーシティ(2013)

モンスターズ・インクで日々活躍するマイクとサリーの出会いは、超難関のモンスターズ・ユニバーシティ“怖がらせ学部”。マイクは「かわいい」という致命的な欠点を日々の努力で補い、講義に食らいついていく日々。対して自他ともに認める才能の持ち主サリーは、なんの努力もなく試験を楽々クリアしていきます。
さて、そんな見た目も性格も正反対のふたりの友情や絆が生まれたきっかけはなんだったのでしょうか?ピクサー1の最強コンビが生まれるまでの秘密を描いた作品です。
お互いの足りない部分を補って生まれる“友情”の形、誰かを信頼することで生まれるエネルギーの爆発力などなど...これからの人生に必要なヒントが所狭しに散りばめられた本作。子供も大人もそれぞれに、違う学びがたくさん得られること間違いなし!
トイ・ストーリー3(2010年)

「子供はいずれ大人になり、おもちゃから去っていく」というテーマで描かれたトイ・ストーリー3は、小さな頃からウッディとずっと一緒に過ごしてきたアンディが大学生になって部屋を空けるという物語。
屋根裏部屋におかれることになったウッディとおなじみの仲間たちは、意図せず保育園に寄贈されてしまったりいつものようにイザコザに巻き込まれたり...無事アンディとの"最後のお別れの日”を迎えられるのでしょうか?
アンディとウッディの確かな絆、バズとウッディのお互いを信頼する心、仲間たちを助けようと奮起するシーン...全ての場面に異なる“友情”の形を見ることができる本作。笑い、冒険、ドラマ的要素がギュッと詰まった103分は、どの世代でも楽しめるハラハラドキドキの展開となっています。
過保護に育てられた好奇心旺盛なクマノミの子 ニモは、ある日サンゴ礁の外へひとりで出かけたことから、人間にさらわれてしまいます。ニモが捕われたことを知った父親のマーリンは、相棒のナンヨウハギ ドリーと一緒に愛する息子を探す海の大冒険へ――。
しかし果てしない海の旅は一筋縄ではいきません。時にサメに追い回されたり鯨に飲まれたり...個性あふれる海の住人とマーリンは、無事ニモを助け出すことができるのでしょうか?