
Prolog / 花と自然を愛するナチュラリスト
ミッシェル・アンリのプロフィール

アンリの作品の中で輝きを放つ赤いコクリコ。「コクリコの王様」と呼ばれたアンリは、1928年フランス西部ラングルに生まれます。国立パリ美術学校で学び、画家としての人生をスタートさせました。その透明感のある明るい色彩は日本でもファンが多く、1999年以来数回来日し絵画展を開催しています。残念ながら2016年12月25日、画家としての生涯を全うしました。そして2017年も3月18日・19日帝国ホテル(日本橋三越主催) / 追悼展 4月1日~11日恵比寿三越にて版画展が開催されます。
自身の回顧展にてオープニングの挨拶風景。

1998年、兵庫県知事とミッシェル・アンリ。

大使館でのパーティに招かれるミッシェル・アンリ。
アンリとの出会いとエピソード

ミッシェル・アンリの作品ギャラリー
魅惑の赤

「ルビー色のブーケ」・・・花もテーブルもリンゴも、空気までがすべてがルビー色に包まれます。

「ベニスのコクリコ」・・・幻想的なベニスを背景にコクリコのブーケが凛とした美しさです。
「赤い野ばら」・・・可憐な赤い野ばらと背景の薄いピンク色に染まった空が素敵です。
「赤いシンフォニー」・・・リンゴとコクリコ、2つの異なる赤いマチエールが奏でるシンフォニー。

「赤いコンポジション」・・・赤いさくらんぼと、赤いブーケが強いコントラストを与えています。
「エッフェル塔とミラボー橋」・・・さくらんぼとコクリコの赤が気持ちよさそうにエッフェル塔を望みます。
金色の風

「リビエラの春」・・・しだれるミモザの枝とリビエラの春風を感じる風景です。

「モナコのミモザ」・・・ミモザの下にそっと置かれたオレンジとレモンが、まるで寄り添う小鳥のようで可愛らしいですね。

「オレンジとミモザ」・・・ミモザの花を見上げる恋するオレンジ。
「サントロペの入り江」・・・サントロペを背景にミモザとレモンの黄色い全景。爽やかな風を感じますね。

「ベニスの金色のチューリップ」・・・ミステリアスな金色のチューリップの向こうには不思議な青い風景が広がります。
ローズ

「ローズ色のバラ」・・・絵の中の全てが、ローズ色に溢れていますね!

「ベニスのセントジョルジュ」・・・セントジョルジュも空の色までも、ピンクのバラに染まってロマンチックです。
「イエナ橋とサクレクール」・・・白いサクレクールのやわらかな輪郭と全景のピンクのバラが少しばかり寂しそう。

「3本のバラ」・・・3本のバラが美しいハーモニーを奏でます。
コクリコは幸せのかたち
オーガニックケア&コスメ
アクセサリー
テキスタイル
食器
Epilog / 自然の風景が持つ魂の輝きをキャンバスに写し込む画家

野に咲くコクリコは、そのままの自然の風景の中でこそ美しい花。生け花にはできない、か弱き花なのです。ミッシェル・アンリはそれをよく知っていました。だからこそ命の輝きを絵の中に写し込んだのですね。ミッシェル・アンリの絵を通して感じることがあったでしょうか?画家のマジックは、コクリコに限らず私たちの心と体にも強いエネルギーを与えてくれます。それもまた嬉しいマジックというわけですね!
ミッシェル・アンリは、コクリコをはじめ、バラ、野バラ、ガーベラ、ボタン、ミモザ、チューリップ、スミレ、桜、コスモス、マーガレット、スイセンなど、花を描く画家です。前景にブーケ、後景に窓の向こうの風景や海景の構図が特徴的。花や果物を盛ったクリスタルの瓶とコンポート、花瓶などを描き出し、絵に透明感を与えています。巨匠「ミッシェル・アンリ」の魅力あふれる絵画の世界をご紹介しましょう!