田舎の古い空き家に移り住み、新しい暮らしを始めた4組のご家族を取材した一冊。リノベーションにかかった費用や地元の人とのお付き合いの仕方など、田舎暮らしの具体的なノウハウも紹介されています。

本書に登場する4組は、それぞれが「理想の生き方」について考え、選択してきた人たち。自分の人生を見直したくなったり、新しい道へ進みたくなったりした時におすすめの一冊です。

布作家の早川ユミさんが高知の山の中での暮らしを綴ったエッセイ集。夫で陶芸家の小野哲平さんと共に、自然に身をゆだねてゆったりと暮らす姿が多くのファンを魅了しています。

アーティストとして活動しながら、土を耕し、野菜を育て、おいしいごはんで心と体を満たす。子育てやアジアへの旅などについても語られ、自然体で生きることの尊さを様々な視点から学べます。

NHKの人気番組「猫のしっぽ カエルの手」でおなじみのハーブ研究家・ベニシアさん。イギリスの貴族社会を離れ、京都・大原で見つけた自分らしい暮らし方が美しい写真と共に綴られます。

高木正勝さんは映画「おおかみこどもの雨と雪」などの映画音楽や、数々のCM音楽などを手がける音楽家。街中から丹波篠山の小さな村に移り住み、村人たちとの交流や音楽が生まれる過程などを独自のやわらかな文体で綴っています。

著者の内藤里永子さんは、1937年生まれの翻訳家・詩人。50代で大切な人たちを次々と亡くし、失意の中で標高1,000mの森の中の古い別荘へと移り住み、60代半ばからの10年間をその地で過ごします。

長年にわたって長野の食文化を研究し、旬の素材を活かしたシンプルなレシピを提案する料理家の横山タカ子さん。本書では、信州の四季に寄り添う横山さんの暮らしを素敵な写真と共に紹介しています。

数々のレシピはもちろん、自ら設計を手がけたキッチン、季節の移ろいを感じる庭、文机や裁縫道具など、横山さんが大切にしている衣食住のあれこれが一冊にぎゅっと凝縮しています。昔ながらの豊かな暮らしをたっぷり拝見できますよ。

NHKの人気番組「やまと尼寺 精進日記」で一躍有名になった、奈良の山の中にある音羽山観音寺。ご住職・副住職・お手伝いさんの3人が織り成すお寺のスローライフをたっぷり堪能できる一冊です。

畑の野菜や山の野草などで作る精進料理はどれもおいしそう。眺めていると、やまと尼寺へ遊びに行ったような気分になれます。レシピも紹介されているので、おうちでチャレンジしてみてはいかがでしょう？

黒部川の源流沿いに建つ薬師沢小屋は、携帯の電波も届かないような深い山の中。そこで12年にもわたり山小屋アルバイトを続けるのが、このコミックの作者・やまとけいこさんです。

山が大好きなやまとさんにとって、山小屋の暮らしは大変ながらも充実した日々。たくさんの布団を屋根に干したり、野生動物との攻防があったりなど、一般の人には知られていない様々なエピソードが軽妙な語り口で描かれています。

田舎暮らしに憧れはあっても、生活拠点を全て移すのはなかなか難しいですよね。そんな方におすすめなのが、"平日は東京・週末は南房総"という二地域居住を実現した馬場未織さんの著作です。

馬場さんが今の暮らしを選んだのは、「自然の中で子育てしたい」という気持ちがあったから。本書には土地探し、東京との往復生活、地元の様々な専門家とNPO法人を設立するまでの奮闘記が詳しく記されています。

最後にご紹介するのは、将来的に移住を視野に入れている方にぴったりの一冊です。著者は沖縄への移住を実現した編集者のセソコマサユキさん。同じく様々な形で移住を選んだ10組を訪ね、その暮らしぶりを取材しています。

登場する10組のみなさんは住む場所も生業もバラバラですが、自分らしい暮らしを求めて移住を決意した点は全員同じ。いろいろなライフスタイルを比較しながら読めるので、移住計画の参考になるはずですよ。