最後に泣いたのはいつですか?

「大人になってから泣いてない」という人は、心を動かされる本で涙を流すのがおすすめですよ。本を読む場所や時間は自分で選べるため、泣いてる姿を誰かにみられる心配もありません。
今回は、大人が読んでも泣ける小説をご紹介します。
《恋愛》がテーマの泣ける小説|切ない恋やほろ苦い恋に涙
ぼくは明日、昨日のきみとデートする|七月隆文|宝島社

マチネの終わりに|平野啓一郎|毎日新聞出版
天才ギタリストの蒔野と通信社記者の洋子。二人は出会った瞬間から惹かれ合いながらも、洋子にはすでに婚約者がいました。二人の関係はやがて途絶えてしまいますが、お互いへの愛を断ち切れないまま日々を送ります。再び二人の運命が交わる日は来るのでしょうか――。

恋愛寫眞 もうひとつの物語|市川拓司|小学館
カメラマンを志す大学生の誠人は、個性的で謎めいた女の子静流と出会い、少しずつ打ち解けていきます。やがて誠人は静流から告白をされますが、他に好きな人がいたため思いを受け取れませんでした。一年後、静流は卒業を待たずに姿を消してしまい――。

《家族》がテーマの泣ける小説|夫婦の絆や親子愛に心温まる
さくら|西加奈子|小学館
優しい両親、ヒーローみたいな兄、平凡な僕、美形の妹、犬の「サクラ」。すこし風変わりだけれど幸せに満ちていた家族は、兄の死によって少しずつ崩れていきます。ある年の暮れ、兄の死に耐えかねて家出していた父が帰ってくることに。

いま、会いにゆきます|市川拓司|小学館
妻が亡くなって1年。巧は身体にさまざまな不具合を抱えたまま、6歳になる息子の佑司と暮らしています。ある雨の降る週末、いつものように散歩に出かけた森で、この親子に奇跡が訪れます。

とんび|重松清|角川書店
昭和37年、ヤスさんは妻の美佐子さんとのあいだに長男アキラが生まれ幸せの絶頂にいました。しかし突然の不幸が家族を襲い、幸せは長続きせず――。初めての子育てに戸惑い、途方に暮れながらも、不器用な父親は息子の幸せをひたむきに願います。

《青春》がテーマの泣ける小説|ひたむきな思いに心打たれる
おいしくて泣くとき|森沢明夫|角川春樹事務所
貧困児童に無料で食事を提供する『大衆食堂かざま』。オーナーの息子である心也は、食堂に訪れる幼馴染の夕花が気になっていました。ある日、心也と夕花はひょんなことから事件に巻き込まれ……。「子ども食堂」を舞台にした、温かく希望に満ちた物語。
風が強く吹いている|三浦しをん|新潮社
箱根駅伝を走りたい灰二と、走る場を失っていた天才ランナーの走。そして個性豊かな寄せ集めのメンバーが加わり、なんとか駅伝に必要な人数が集まります。最初は駅伝に乗り気でなかったメンバーたちですが、やがて絆を育み、ともにゴールを目指すことに。

くちびるに歌を|中田永一|小学館
合唱部の顧問に美人の柏木先生が就いたとたん、先生を目当てに男子の入部が殺到します。ほどなくして、コンクールで成績を残したい女子部員と練習を真面目にしない男子部員は対立。一方、柏木先生は、コンクールの課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、未来の自分宛に手紙を書くよう部員たちに宿題を出します。

思いっきり泣いて、心のデトックスをしよう

「なんだかストレスがたまっているかも……」と感じている方は、ぜひ泣ける小説で心のデトックスをはかってみましょう。泣き終わったあとには、きっと心が軽くなっているはずですよ。
主人公のぼくはある日、電車で一人の女の子に一目惚れをします。勇気を振り絞って声をかけてみると、なんと交際できることに!気配り上手で寂しがり屋な彼女にどんどん惹かれながら、何もかもが順調で幸せだと感じていましたが……。あるときぼくは、彼女に隠された大きな秘密を知ってしまいます。