映画のお供に、珈琲はいかが?

PART1:心地よいやさしさにずっと浸っていたい【カフェオレ】

『パターソン』|同じように見えて違う、何気ない一週間

『モンテーニュ通りのカフェ』|主人公の明るさに癒される
フランス・パリ8区にあるモンテーニュ通り。世界的な有名ブランドのショップが立ち並び、顔を上げればエッフェル塔が見える、パリの中でもひときわきらびやかなスポットです。この映画は、そのモンテーニュ通りにある「カフェ・ド・テアトル」というカフェが舞台。田舎からやってきてカフェで働くことになったジェシカが、訪れるさまざまなお客さんと交流していく物語です。

『はじまりのうた』|音楽好きのあなたに
シンガーソングライターのグレタは、ミュージシャンの恋人デイヴと協力して作った曲が映画に採用され、2人でニューヨークにやってきます。毎日忙しく気まずくなっていく中で、デイヴの浮気が発覚。グレタは友人のスティーヴに助けをもとめ、デイヴのもとを去ります。スティーヴはグレタに元気を出してもらおうと、バーのライブのステージにグレタ上げます。それほど盛り上がりはしませんでしたが、ライブ後に音楽プロデューサー・ダンという男が話しかけてきて、デビューを持ちかけてきたのでした。

PART2:忘れられない、深い苦み【ブラックコーヒー】

『おいしいコーヒーの真実』|珈琲を愛するからこそ観たい映画
近年公正な取引をめざすフェアトレードの考え方が広まり、意識されることも多くなった珈琲産業の実態。このドキュメンタリー映画では、珈琲の原産国のひとつエチオピアの農家の現状と、フェアトレードを広めようと戦う現地の農協連合会の代表、タデッセ・メスケラに焦点を当てて、珈琲の真実w浮かび上がらせています。食べることさえままならず、貧しい生活を強いられている農家の人たちを救うために、私たちに何ができるのでしょうか。

『ルビー・スパークス』|苦み交じりの理想と現実
主人公は、19歳の時にデビューし、天才と呼ばれた小説家のカルヴィン。デビュー作は大きくヒットしたものの、次の作品を出すことができず、すっかりスランプに陥っていました。ある時カルヴィンは、夢の中で一人の女の子、ルビー・スパークスの姿を見ます。やさしく語り掛けてくる彼女といるひと時はとっても幸せ。通院している精神科医の勧めもあり、カルヴィンはルビーのことを小説に書きます。すると翌朝、書いたのとそっくりな彼女がキッチンに立っていて…!?

『リミッツ・オブ・コントロール』|想像力を働かせて観てみよう
「孤独な男」というコードネームを持つ男が、飛行機に乗ってスペインへやってきます。「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という任務を受けて、彼は同じようにコードネームを持つ何者かと接触。スペインのあちこちを歩きまわって、各地のカフェでエスプレッソを2杯頼み、接触した何物かと情報を交換することで、その任務の目的に少しずつ迫っていきます。

PART3:甘みと苦みが混ざり合う【カプチーノ】

『コーヒーをめぐる冒険』|なんで珈琲が飲めないの!?
舞台はドイツの首都、ベルリン。早起きしたニコが、恋人のエリにすすめられた一杯の珈琲を断ることからこの物語は始まります。出かけた先のあちこちで、ニコは珈琲を飲もうとします。しかしお金が足りなかったり、ATMが壊れたり、酒をすすめられたり、珈琲マシンを洗ったばかりだったりと、どうしてもありつけません。それどころか大学を辞めていたことを父にとがめられ、友達の劇には遅れ、いい雰囲気になった女の子には怒られ、と悪いことが続いて…。

『レナードの朝』|誰かに真っすぐ向き合うことの、甘さと苦さ
医師のセイヤーは、赴任先の病院でレナードという一人の患者に出会います。レナードは子どものころ嗜眠性脳炎という病気にかかり、以来30年もの間半昏睡状態が続いていました。セイヤーはレナードのような症状の患者に、反射による反応が見られることに気づき、試験的な新薬を使ってみることに。するとレナードは、普通の人と同じようにしゃべり、歩けるようになるまで回復するのですが…。

『グリーンマイル』|じっくり観たい、感動ドラマ
舞台は1935年、アメリカのコールド・マウンテン刑務所内にある死刑囚舎房。主任看守として働いていたポールは、あるとき新たな死刑囚ジョン・コフィーを迎えます。人を殺したために死刑囚になったはずのジョンは、穏やかで優しい性格。実は生き物の病気やケガを直す不思議な力を持っていて、刑務所内で奇跡を引き起こしていきます。

PART4:意外性を楽しもう!【エスプレッソ・トニック】

『ペナルティ・パパ』|腹を抱えて笑いたい日に
主人公は、いわゆる”体育会系”な父親・バックに育てられながらも、運動音痴で不器用な男に成長したフィル。ダメ男を嫌うバックとは折り合いがつかないまま、フィルはある時息子が所属する弱小チームのコーチをすることになります。一方のバックは強豪チームの監督を務めており、いつも弱小チームを馬鹿にしてきます。フィルは弱小チームを強くして、父を見返すことができるのでしょうか。

『ユージュアル・サスペクツ』|黒幕の正体に、あなたは迫れるか?
アメリカ・カリフォルニアのサンペドロ港に停泊していた船が、ある夜爆発。燃え盛る炎の中には、いくつもの遺体が残されていました。この船はマフィアが麻薬のために使っていた密輸船で、爆発はマフィア同士の抗争によるものらしいのですが…?捜査官のクイヤンは事件の生き残りの男への尋問を通して、その真相に迫ることになります。現在と過去が交差しながら、謎が少しずつ明らかになっていくサスペンス映画です。

『グリーンカード』|はじめは嫌い合っていたけれど…
グリーンカードとは、合法的にアメリカに移住できることを証明する「永住者カード」のこと。取得するにはいくつかのハードルがあり、その方法の一つがアメリカ国籍のアメリカ人と結婚することです。この映画では、そんなグリーンカードを取得したいフランス人アーティストのジョージと、単身者では住めない温室つきアパートに入居したい園芸家ブロンディが、偽装結婚をします。ところがある時、入国管理局の人が、2人が本当に婚姻関係にあるかを調べるためにやってきて…。

PART5:楽しく温かく過ごしたい夜に【カイザーメランジェ】

『エルフ~サンタの国からやってきた~』|クリスマスの夜、子どもと一緒に楽しもう♪
主人公のバディは、赤ん坊のころサンタクロースの袋にまぎれ込んだせいで、北極にあるエルフの街で暮らすことになったひとりの人間です。エルフとして育てられて30年、バディは普通の人間と同じように大きく育っていました。ひょんなことから自分の父親がニューヨークにいると知ったバディは、父親に会うために人間の世界へ冒険に出かけるのですが…クリスマスの夜に心を温かくしてくれる、ファンタジーコメディ映画です。

『天使のくれた時間』|一度は誰もが考える、もしもの世界
1987年、引き留める恋人を振り払って、仕事のためにロンドンへ旅立ったジャック。その13年後、ジャックは恋人と別れ、ニューヨークのウォール街で社長となり、すべてを手に入れた成功者になっていました。クリスマス・イブにも関わらず忙しく働いていたジャックでしたが、その帰りに不思議な男と出会い、「これから起こることはあんたが招いたことだ」と告げられます。次の日目を覚ますと、ジャックは見知らぬベッドの上にいて、隣には13年前別れた恋人が寝ているのでした。

『エターナル・サンシャイン』|辛いことがあっても、大切な人と向き合いたい
2月の寒い日、主人公のジョエルは、青い髪をした女性・クレメンタインと出会います。すぐに仲良くなり、恋人として楽しい時を過ごす2人。しかしある時、喧嘩してしまったことをきっかけに、クレメンタインは突然そっけなくなり、まるでジョエルを知らないような振る舞いをしたうえ、新しい恋人まで作っていたのでした。憤るジョエルはクレメンタインが記憶除去の手術を受けていたことを知り、自分もクレメンタインの記憶を消すことを決意するのですが…。

珈琲と一緒に、ほっと息つくひとときを

舞台は、ニュージャージー州パターソン。住んでいる場所と同じ名前を持つパターソンは、市バスの運転手をしながら妻のローラや愛犬マーヴィンと一緒に暮らしています。妻の隣で目覚め、シリアルの朝食を済ませて、仕事の合間に趣味で詩を書き、バーで少しのお酒を飲んでから家に帰る…同じようで少しだけ違う、パターソンの月曜日から日曜日までが描かれます。