アートやファッションをもっと知りたいあなたに
ファッション業界ってどんな世界?
『ファッションが教えてくれること』
華やかなモード界、その裏側はどんな世界なのかのぞいてみたいと思ったことはありませんか?
生き馬の目を抜くという言葉にふさわしいモード界で常に先端を行くのが、アメリカンヴォーグの編集長・アナウィンター。大人気となった映画「プラダを着た悪魔」のモデルになった人物です。
『ビルカニンガム&ニューヨーク』
ストリートスナップは、見る人のおしゃれ心を刺激しますよね。そんなストリートスナップフォトグラファーの第一人者がビル・カニンガム氏(1929年〜 2016年)です。
ビル・カニンガム氏の仕事場はニューヨークのストリート。有名人を撮影するのではなく、街行く人々の生き生きとしたファッションに魅力を感じ、いつも街の空気とともに撮り続けていました。
米紙ニューヨーク・タイムズのファッションカメラマンとして活躍、ビル氏に撮影されることはおしゃれのお墨付きをもらったことを意味するとても光栄なことなのです。
アーティストってどんな人たち?
『≒草間彌生 わたし大好き』
国内のみならず世界中で知られる日本のアーティスト・草間 彌生さん。1957年にニューヨークに渡った際は、ハプニングという過激なパフォーマンスで注目を浴び、1960年代には“前衛の女王”とも言われていました。
幼い頃から幻覚や幻聴の症状をもち、それを表現する草間さんの作品には水玉が描かれています。様々な形や空間に増殖するように現れる水玉は、見る人に強いインパクトを与えます。
1929年生まれの草間さんですが芸術への情熱は衰えるどころか年々強くなり、常に新しい表現へと進化し見る人を感動させてくれます。
『イグジッド・スルー・ザ・ギフトショップ』
グラフィティーアートをご存知ですか?これはスプレーなで街角に描かれたいわゆる落書きのこと。現在では、特定の壁面をグラフィティーアートのために解放し、自由に描いてもらおうという自治体も現れるようになりました。
ストリートカルチャーの一つのグラフィティーアートは、いわゆるオークションなどで扱われる正統派のアート業界と関わることはあまりありませんでした。ところがその常識が覆されたアーティストがバンクシーなのです。
バンクシーのアートは、業界の中でも破格値で売れるようになりました。今でも覆面で公に姿を表すこともありませんが、先日、オークション会場でバンクシーの作品が落札された時、絵に取り付けれられたシュレッダーが作動して切り刻まれたという前代未聞の出来事が起き、世界中のニュースで取り上げられました。
『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』
ヴィヴィアン・マイヤー(1926年〜2009年)という写真家をご存知ですか?優れた才能を持ったアーティストであっても、本人が作品を発表しようとしなかったら人に知られることもありませんよね。そんなアーティストの一人がヴィヴィアン・マイヤーでした。しかし彼女の死後、たまたま彼女の撮影した写真をジョン・マルーフという青年が見つけ、ネット上に公開したことで一躍注目を浴びることになりました。
マイヤーの仕事は家政婦でした。時間があるときはいつも写真を撮っていたと言います。
1950年代~90年代のニューヨークやシカゴの人々や街並を撮った作品は、一流の写真家も太鼓判を押すほどの超一流のクオリティだったのです。彼女の作品が発見されてからは世界中で写真展が開かれ、写真集も出版され一躍注目の写真家となりました。
感性のアンテナを研ぎすまそう
時代の空気に敏感なアーティストや編集者、写真家のドキュメンタリーは、私たちの知的好奇心をくすぐり、感性のアンテナを研ぎ澄ませてくれます。この秋は、今回ご紹介したドキュメンタリーを観て、ぜひ新しい刺激を受けてみてはいかがでしょうか。
芸術の秋は、知的好奇心をくすぐるアートやファッションの「ドキュメンタリー映画」を観てみませんか?あなたの興味や感性を刺激し、きっとおしゃれがもっと楽しくなりますよ。