ボローニャ国際児童図書賞
出典:www.flickr.com(@Yuri Virovets)
イタリアのボローニャで毎年開かれている「ボローニャ国際児童図書展」は主に出版社・イラストレーターのために開かれる国際見本市です。本を売り込みたい出版社や自身のアートワークを携えたイラストレーターが一堂に集います。この会期に合わせ、いくつかの賞が発表されます。「ボローニャ国際児童図書賞」はその中の一つで、この見本市に出展した出版社の作品を対象に選出されています。
ボローニャ国際児童図書賞(BolognaRagazzi Award、ボローニャ・ラガッツィ賞)はグラフィックデザイン・ブックデザインとして優れた児童書に贈られる賞である。応募は図書展に出展する出版社のみに限られる
1, 2, 3 to the Zoo エリック・カール(著) Puffin Books
水の生きもの(英語版) ランバロス・ジャー(作) Tara Books
ボローニャ国際絵本原画展
ぼくのおじいちゃん カタリーナ・ソブラル(作) 松浦弥太郎(訳) アノニマ・スタジオ
ボローニャ・ブックフェア物語: 絵本の町ができるまで 市口 桂子 (著) 白水社
コールデコット賞
アメリカの絵本の賞として欠かすことのできないコールデコット賞。銀色や金色のシールが貼られた受賞作品をみたことがある方もいらっしゃるのでは。1938年の初回選考以来、たくさんの絵本を世に推薦してきました。「コールデコット賞受賞」という栄誉は、その後の売り上げにも大きく左右するのだそう。
急行「北極号」 クリス・ヴァン・オールズバーグ (著) 村上 春樹 (訳) あすなろ書房
フレデリック レオ=レオニ(作) 谷川俊太郎(訳)好学社
ニューベリー賞
コールデコット賞と並び、アメリカの児童文学の大きな賞として知られるニューベリー賞は、コールデコット賞に比べ少し年上の読者を対象にした読み物が多いようです。「クローディアの秘密(1968年大賞)」「ドリトル先生航海記(1923年大賞)などの名作を讃えてきました。
100まんびきのねこ (作・絵)ワンダ・ガアグ (訳)石井 桃子 福音館書店
ブラスチラバ国際絵本原画展(BIB)
ふしぎなたけのこ (作) 松野 正子 (絵)瀬川 康男 福音館書店
スイミー (作)レオ・レオニ (訳) 谷川 俊太郎 好学社
ケイト・グリーナウェイ賞
THIS IS NOT MY HAT(邦題:ちがうねん) Jon Klassen (作) Walker Books Ltd
アストリッド・リンドグレーン記念文学賞
スウェーデン語。こちらで購入できます
世界には様々な絵本のための賞があります。コールデコット賞など、シールや帯などで受賞を謳っている絵本売り場もよく見かけますよね。またボローニャ国際児童図書展での国際イラストレーター展は、「ボローニャ絵本原画展」として毎年板橋区立美術館で開催されているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな絵本好きさんにはおなじみの、多くの注目を集める絵本賞を中心に集めてみました。それぞれの賞でたくさんの絵本や作家さんが受賞しているため、今回はほんの一部のご紹介になりますが、お気に入りの絵本を探すきっかけになれば嬉しいです。