ツライ、悲しい、切ない……と、いろいろな感情が交錯している時には、難しいことを考えるよりシンプルにいくのが一番。こんなステキなポートレートを見てみてください。ありのままの日常の中に、シンプルな幸せがあふれています。
出典: イケてるおじいちゃん、おばあちゃんたちをスタイリッシュに発信しているフリーペーパー『鶴と亀』。奥信濃でのありのままの日常を切り取っているのですが、これが、力強く、温かく、そして粋なのです!
シワが刻まれた表情には、言葉はなくても深い説得力があります。年を重ねるっていいな~とつくづく思わせてくれますし、おしゃれにだって気を抜いていません。豊かな自然や昔ながらの暮らしも、見ていて元気を分けてくれますよ。
出典: このおばあちゃん、いい顔をしていますね。
『鶴と亀』は、配布と同時にすぐに無くなってしまうというほど大人気のフリーペーパーです。2017年には、創刊号から第5号までを再編集して書籍化した『鶴と亀 禄』が発売されました。おじいちゃん、おばあちゃんの服をモチーフにデザインされた若者向けアイテムや、女優・のんさんが地元の魚屋さんと交流するインタビューなどが掲載されています。
『鶴と亀 禄』鶴と亀編集部
(出版社:オークラ出版)
出典: マンハッタンの書店、雑貨店、酒屋、ホテルなど、さまざまな場でくつろぐ看板猫たちを撮り集めた写真集。胸を打つストーリーや頬が緩む楽しいエピソードも紹介されています。
出典: ニューヨークの大都会でマイペースに飄々と生きる猫たちを見ていると、肩の力が自然と抜けていくよう。
『SHOP CATS OF NEW YORK』
タマール・アルスラニア 著/アンドルー・マッティラ 写真(出版社:HARPER DESIGN)
※ 日本語版『ニューヨーク猫めぐり』(出版社:オークラ出版)
続いてご紹介するのは、クリエイトされた美しいデザイン。見ているうちにアイデアが広がってくるようなアート本です。
出典: グラフィックデザイナー太田和彦さんが1970〜80年代に手がけた資生堂広告をまとめた作品集。コスメの魅力や香りをどう広告で伝えているか、女性をどのように描いているか。写真やキャッチコピー、ファッションなどあらゆる視点で注目できるデザイン本です。業界に大きな衝撃を与えた異色の広告。時代の先端を行った挑戦的な作品は、今でも見る者に波動を伝えます。
出典: 宙に浮くボディビルダーをクールに見つめる女性。そこに添えられた「心理学者フロイトは美人の夢を知っていたか?」というコピー。シュールで、しなやか。強烈に感性を刺激する作品です。こうした太田和彦氏による資生堂広告が原寸に近いサイズで完全復刻されています。
『異端の資生堂広告』太田和彦の作品
(出版社:求龍堂)
出典: 安野光雅さんの絵には、心を温めてくれる繊細さがあります。『もりのえほん』や『旅の絵本』など、安野さんの絵本を手にしたことがある人は多いことでしょう。
出典: さまざまな分野で数多くの作品を手がけている安野さんですが、この1冊は、ポスターにスポットを当てた作品集です。幅広い作風を見ることができ、散りばめられた遊び心にホワッとします。
『安野光雅のポスター』安野光雅 著
(出版社:岩崎書店)
大人になっても、絵本はそばに置いておきたいもの。読んでいる自分の心境によって、見え方が違ってくることがあります。何度でも読み返してみてください。
出典: 何にでもなりたがって形を変えていく雲の物語。ふわふわと流れていく雲がゆるっとしたタッチで描かれています。「いいな」を見つけて気ままに自分を変えていけたら、きっと楽しいことでしょう!行き詰まってしまった時に、もっと自由でいいんだと語りかけてくれる一冊です。
『なりたがりの くも』
しらい しかずこ 作/ゆむら てるひこ 絵
(出版社:Pヴァイン)
出典: 「夜明け前が一番暗い」という言葉ありますよね。実際の自然科学的には最も暗くなるわけではないのですが、つまりは、ひどくツラいと落ち込んでしまう時、それは再び光が差してくるまでのプロセスだということ。夜明けは必ずやって来るのです。そんな夜明けをテーマにしているのが、この絵本。
始まりは、暗い静寂の一場面。やがて少しずつ明るくなり、動物や虫たちが目を覚ましだします。そして夜が明けて目の前に広がる景色は……言葉は少なく、音や風や情景を感じられる見事な描写。心を落ち着かせてくれます。
『よあけ』
ユリー・シュルヴィッツ 作/瀬田貞二 訳
(出版社:福音館書店)
出典: 描かれているのは、忘れたことすらおぼえていない、どうでもいいものたち。「心と頭のヒトコマ体操」と名付けられたこのスケッチ集は、凝り固まった頭をほぐしてくれます。ククッと笑える動きや、「あるある!いるいる!そうそう!」と思える姿などがいっぱい。著者のヨシタケさんは、会社に馴染めなかった頃に職場でこれらの落書きやグチを描いていたのだそうです。1つずつの絵が小さいのは、すぐ隠せるようにという理由から。そんなエピソードを知ると、サイズ感すらジワリときます。
『デリカシー体操』ヨシタケ シンスケ 作
(出版社:グラフィック社)
出典: みんながそれぞれの色を持っているように、自分も自分だけの色を持ちたい。周りに合わせて変わりたくなんかない。自分らしさを探すカメレオンが、変化をしながら、やがて彼なりの答えにたどり着きます。個性とは?自分らしい生き方とは?きっと誰にでもどこかカメレオンの悩みに共感できることがあるのではないでしょうか。そして、その答えに大切なことを気づかされるはずです。
『じぶんだけの いろ』
レオ・レオニ 作/谷川 俊太郎 訳
(出版社:好学社)
どんな時でも「美味しい」は気持ちを救ってくれますよね。食欲がないと思っていても、美味しそうな本を見ているうちに胃がくすぐられてくるかも。
出典: 甘いものが大好物のおじいちゃん。毎日味を変えて食パンを甘くアレンジするのですが、その直伝レシピがとにかく美味しそう!焼き方にもこだわっています。そして、おじいちゃんの甘い幸せを目の前で見ているのが、孫の“ちびすけ”。2人のかけがえのない関係に胸がほっこり。
出典: この絵本を読むと、むしょうに甘いトーストが食べたくなるはず。誰かと美味しいものを分け合いたくなるはず。食はやっぱり、元気回復の元ですね。
『おじいちゃんとパン』たな 作
(出版社:パイ インターナショナル)
出典: メアリー・ポピンズを主人公とした短編集と、イギリスの伝統的な料理&お菓子の57レシピを収めた『台所のメアリー・ポピンズ』。ワクワクするファンタジーであり、役に立つ実用書でもあり、読んでも作っても楽しめます。
『台所のメアリー・ポピンズ』
P.L.トラヴァース 作/メアリー・シェパード 絵/小宮由 訳/ アンダーソン夏代 お料理訳
(出版社:アノニマ・スタジオ)
出典: 不安や葛藤を抱えている中、意外な場所で突然、自分なりの答えが見つかることがあります。一冊の本が、前へ進むためのちょっとしたきっかけになるかもしれません。息抜きできるだけでも、気持ちはラクになっていくはず。
こうした楽しくて優しくて刺激的な本たちは、いつだってあなたの味方になってくれるものです。本を手に取って、元気を取り戻してください♪
イケてるおじいちゃん、おばあちゃんたちをスタイリッシュに発信しているフリーペーパー『鶴と亀』。奥信濃でのありのままの日常を切り取っているのですが、これが、力強く、温かく、そして粋なのです!
シワが刻まれた表情には、言葉はなくても深い説得力があります。年を重ねるっていいな~とつくづく思わせてくれますし、おしゃれにだって気を抜いていません。豊かな自然や昔ながらの暮らしも、見ていて元気を分けてくれますよ。