大人も子供も一緒に楽しめる！いろいろな視点から集めた『クリスマス＆冬の絵本』特集

街に溢れるクリスマスのデコレーションを見ると、どこか浮き足立ったワクワクした気持ちになりますね。

マリメッコのデザイナーによるおしゃれなイラスト・重厚な装丁が美しいクリスマス絵本。アンデルセンの名作「もみの木」が現代風にアレンジされています。ずっと今ないものに憧れ続けていたモミの木・・・ゆっくり読んで楽しめる1冊なのに、飾っておくだけでインテリアのアクセントにもなる素敵な絵本です。

クリスマスイブの夜、北極号と呼ばれる機関車に乗って向かうは「北極点」という町。重厚感のある挿絵にドキドキしながらページをめくるたびに、旅の景色が広がります。
「ポーラー・エクスプレス」として映画化された本作。村上春樹訳の美しい文章は読み聞かせには少し長めですが、胸はずむ冒険の旅とあいまってクリスマス気分を盛り上げてくれます。

人気絵本シリーズ「リサとガスパール」のクリスマス絵本。とびきりの（やんちゃな）アイディアで先生の子供のためにクリスマスプレゼントを作る二人。愛嬌たっぷりの仕草やかわいい台詞回しは読み聞かせにもおすすめです。

※著者撮影

お母さんと二人でクリスマスを祝うのを楽しみに待っていた女の子のクリスマス当日のお話。仕事が遅くなったお母さんと無事にクリスマスをお祝いできるでしょうか？

2冊組みで楽しめる、親子のクリスマスを描いたハートフルな絵本。
2冊めの本は、お母さんの目線からのクリスマス当日のお話です。

クレメント・ムーアのクリスマスを描いた楽しい詩「The Night Before Christmas」に、ターシャ・テューダーが美しいイラストを添えた絵本。サンタや小人たちのお仕事の様子や一頭一頭名前を呼ばれるトナカイたちの軽やかな足取りなど、ワクワクあふれるクリスマス観が味わえる1冊です。

100年以上前、ニューヨークの新聞社に8歳の少女バージニアが「サンタクロースっているんでしょうか？」と尋ねました。この本はその質問に対する記者の返答を記した実話です。子供の素朴な疑問に対する大人の誠実で素敵な受け答えに、忘れかけていた大切なことにはっと気づかされる、大人にこそ読んでもらいたい1冊。

プレゼントを届ける途中でうっかり眠ってしまったサンタさん。森の仲間たちはその姿をみて・・・。心がほっこりするクリスマス絵本です。柔らかなタッチのイラストに心が暖かくなります。

人気絵本作家五味太郎さんの贈るクリスマス絵本。ページをめくるたびにユーモアたっぷりの穴あきしかけが。子供と一緒に大人もあっと驚かされる1冊です。

クリスマスを楽しみにしているのは子供達だけじゃありません。100にんのサンタクロースたちは、作物を育て、プレゼントを用意してリボンをつけて・・・たくさんの準備を重ねてクリスマスを心待ちにしています。それからクリスマスの後にもお楽しみが♪
個性豊かなたくさんのサンタさんが画面にいっぱい登場するので、指さしながらみんなでワイワイ読みすすめたいですね。

さむがりやのサンタは「やれやれ、またクリスマスか！」なんてぼやいたり、仕事の後のビールを楽しみにしつつ子供達にプレゼントを配る、といったなんとも親しみやすいサンタクロースが主人公。ちょっと愚痴っぽいけれど、隣に住んでいるおじいさんのような親近感を覚える存在。絵本のページはコマ割りになっていて、漫画のよう。ユーモアたっぷりの名作絵本です。

ロウソクの炎は命への祈り。ページをめくるたび静かであたたかな空間が広がります。ロウソクの炎ひとつひとつが尊く、守られるべき存在であることが伝わってくるよう。カラフルで一緒に飛び跳ねたくなるような作品が多い荒井良二さんの作品ですが、こちらは静かな気持ちでじっと見つめ、大切に抱えたくなる一冊です。

ディック・ブルーナが手がけた世界的人気絵本ミッフィーシリーズから。帽子とマフラー、コートを着た可愛らしいミッフィーちゃんが登場。雪が降った日、そりすべりやスケート、雪だるまなどで楽しく遊ぶミッフィーちゃん。その中で寒さに震えることりと出会って・・・。ミッフィーの無邪気さ、優しさが伝わる絵本です。

※こちらの画像は英語版です

ファブリックに仕立てたくなるような美しい冬のイラスト。イラストレーションやテキスタイルなど世界で活躍されているデザイナーのこうのあおい（葵フーバー河野）さんが40年も前に描き、イタリアで出版された絵本の日本語版です。イタリアの世界的デザイナー、マックス・フーバーの公私のパートナーでもある作者の生み出す洗練されたシンプルな造形は様々な情景を思い描かせてくれます。お部屋に飾って、手にとって何度も楽しみたくなる絵本です。

クリスマス気分を盛り上げる、お気に入りの絵本はみつかりましたか？各家庭ごと、また一人一人、クリスマスの楽しみはさまざまです。忙しい師走ですが、自分へのご褒美になるような、子供達との思い出になるような、楽しい冬のクリスマスを過ごせますように。