「息抜き」はどうして大切なの？
人の集中力はおよそ90分が限界と言われています。ケアレスミスを防いだり作業効率を保つためにも「息抜き」は必要です。また、同じことを続けてやっていると視野が狭くなりがちです。一旦頭をリセットすることで新しいアイディアが浮かぶというメリットもあります。
「息抜き」には何をするのが効果的？
15〜30分程度の仮眠をとることは「パワーナップ」と呼ばれ、息抜きに効果的です。脳をリフレッシュさせ、眠気を吹き飛ばしてくれます。また、甘いものを食べるのも脳の働きをよくすると言われています。
深呼吸やストレッチをするなど、全身を使って血行を良くすることも息抜きになります。深呼吸には、気持ちを落ち着かせるという効果もありますね。さらに、頭を空っぽにすることも息抜きの方法の１つです。
でも、頭を空っぽにすることは意外と難しい
息抜きをする時、頭を空っぽにしてぼーっとするのが良いと分かっていても、つい仕事のことやこれからやるべきことが頭をよぎってしまうものです。ところが、それでは脳が休んだことにならないため、「息抜き」にはなりません。
空っぽにしようとすればするほど考え事につながってしまう、という方もいるのではないでしょうか。そこで、お勧めしたいのが「本」です。
無心でページをめくりたい「本」
読書であれば頭を使いますが、美しい写真や絵を眺めるのであれば、無心でページをめくることができますよね。ストーリーがないものや短いものであれば、ページをめくる手を止めやすいのもポイントです。
また、本であればスマートフォンのように充電の残量に焦ったりすることもなく、スポーツのように時間や場所を選びません、1人で思い立ったときに「息抜き」できるのも「本」のいいところです。
頭をからっぽにして「息抜き」するためのおすすめ本
とにかく美しい絵に浸る
名作絵本「すてきな三にんぐみ」で知られる作家、トミ・ウンゲラーのドローイング集。絵本とは違う大人の世界が広がっています。
少ない色味と独特のタッチ、余白の多さがページをめくるたびに空想を広げてくれます。
まるでお店にいるかのような感覚を楽しむ
坪数によって分けられた喫茶店の数々。喫茶店ブームの時代に建てられた趣向を凝らした店内は、細かいところまで眺めたくなるほどの面白さに溢れています。
建物や内装だけでなく、従業員の数や主なメニューの価格も掲載されています。今との比較を楽しみながら当時に思いを馳せてみたくなりますね。
レトロなお店や名店を集めたのではなく、著者が何度も通う一軒の店「コーヒーショップリーキ」に特化してまとめた一冊です。出会いから備品に至るまで、コーヒーショップリーキについて詳しく掲載されています。
読み込んでいくと、一度も行ったことがないのにまるで何度も通ったかのような錯覚を覚えそうですね。
食にまつわる尽きない興味
「食べる」というのは生きていく上で必要なことでもあり、楽しみでもありますね。人により好みや思い入れが本当に様々です。
身近なテーマだからこそ引き込まれるエッセイ。１つのお話が短く読みやすいのも嬉しいところですね。
イラストレーターのマメイケダさんが描く、食べることの喜び。食べたもののイラストを、そのときの状況や雑感も交えて描かれています。
コンビニパンから各国料理まで、色んな「味がある」ものが並びます。今以上に食べることを楽しみたくなる一冊です。
じっくり眺めることのない場所
人のうちの冷蔵庫の中を見る機会はほとんどありませんよね。持ち主の許可なくしては開けられないこの場所をじっくりと眺められるのがこの本です。
どんな食材が入っているのか、メモは貼ってあるのかなど、そこで生活している人についてなんとなく見えてくる気がします。
ニューヨークの個人の商店の店先だけを集めた写真集です。細々とした商品が所狭しと並んでいます。
小説の細やかなお店の描写を思い浮かべたり、映画のワンシーンを見ているような気持ちになれそうです。
仕事や家事、育児にと目まぐるしく動いていると1日があっという間ですね。そんな中でも少しだけ時間が空くこともあるでしょう。その空いた時間を上手に使って「息抜き」していますか？