伝統工芸「とんぼ玉」の魅力
日本人の繊細な美意識がガラスの中に
そもそも「とんぼ玉」とは
とんぼ玉って自分でも作れるの?
初めて作ったとんぼ玉。上手にできてはいないんだけど、自分で作ったので愛着があっていとおしいです。とんぼ玉作りは思った以上に難しくて、なかなか思うようにできないんだけど、すっごく楽しい。
必要な材料
バーナー
ガラスロッド
とんぼ玉用 芯棒・離型剤

「芯棒」は熔けたガラスを巻きつけるのに使用します。この棒の部分がとんぼ玉の"穴"になるのです。
そして、芯棒へガラスを巻き取るときに金属に直接ガラスを巻き取るとくっついてしまうので、あらかじめ芯棒に付けておくものが「離型剤」。こんな風に、白い離型剤をつけた芯棒にガラスを巻きつけて作ります。
ケガキ針

玉の形を整えたり模様を付けたりする時に使うもの。画像では右手に持たれているのがケガキ針です。
お線香を立てるのに使われるお馴染みのもの。
大きな玉を作った際に、わら灰の中に玉を入れて徐々に冷やすことで割れを防止します。
東急ハンズなどで手に入ります。
■保護用メガネ
割れたガラスやバーナーの光から目を守るため。サングラスでも。
■エプロン
割れたガラスが膝に飛んだ場合の保護用。
■作業台の保護材
ベニヤ板や耐火ボードなどでテーブルの焦げを防止するため。
■鉄板
解けたガラスをつぶしたりするときに土台として使います。
鉄板のほか、ステンレス製のコースターなど1辺が10cm程度のメッキされていない物を用意します。
■ガラス置き
熱いガラスを安定して置けるトレイや台を用意するとよいでしょう。
基本の作り方
①ガラスを溶かす

まず、バーナーの炎の5㎝~10㎝程上でガラス棒をくるくると回しながら、20秒ほど余熱します。その後、ガラス棒をくるくる回しながら炎に近づけ、熱して溶かしていきます。
②巻き取り

溶けたガラスを、あぶった芯棒に乗せたら、芯棒をゆっくり回転させながら巻き取っていきます。
ここが1番の重要ポイントです。
とろとろの「みず飴」を巻き取るように、くるくる・・・
ここである程度きちんと形が決まれば、そのあとの作業がスムーズになります。
③切り離して形を整える

無理に引っ張らず、芯棒は回転させながら上へ、ガラス棒は下へ・・・すると、無理なく切りはなせます。
巻き取ったガラスはゆっくりと回転させながら形を整えます。
炎から出した直後も玉は柔らかく、すぐに変形するので10秒程くるくる・・・

溶けて変色していたガラスが元の色に戻ってきたら空き缶などに立てて完全にさまします。
【動画】とんぼ玉の基本の作り方
とんぼ玉体験ができる工房
草津 「ガラス蔵」
西の河原通りの途中にある草津ガラスアクセサリー館「蔵」。
お店に入ると、たくさんのアクセサリーやガラス細工があり、見ているだけでも楽しめます。
今回はとんぼ玉作りに挑戦しました♪
始めに模様を決め、その後ベースの色(1色)、模様の色(2色)を選びます。
800℃のガスバーナーにベースのガラスを近づけ、くるくると回しながら、丸い形を作っていきます。
その後、模様のガラスをへばりつけて溶かしながら回していくと…
あら不思議!!マーブル模様になっていくではありませんか?!
夢中になってしまいました(笑)
形を整えて、砂に入れ、約30分ゆっくりと冷ましたら出来上がり♪
できたとんぼ玉を、ネックレスやストラップ、キーホルダーにすることができます。
最近流行のイヤホンジャックアクセサリーにもできますよ。
温泉巡りの途中、記念にとんぼ玉を作ってみてはいかがでしょうか??
かんざしや帯留め、根付などの装飾品として、古くから私たちの生活に寄り添ってきた「とんぼ玉」。ガラスの透明感と繊細な装飾が魅力のとんぼ玉は、今もなお伝統工芸品として大事にされ、アクセサリーとしても親しまれています。