アイスランドの田舎町に住むハットラ。彼女は実は謎の環境活動家として、地元街にあるアルミニウム工場をやめさせる活動を行っていた。いつもと変わらぬ日常を過ごしていた彼女に突然予期していなかったニュースが舞い込む。それは、養子を迎え入れる申請が受理されたということだった。長年の夢が叶えられるという事実に、彼女は遂にアルミニウム工場との最終決戦に挑む……。

結婚生活40年を迎える、専業主婦のブリット＝マリーは、忙しい夫のため毎日自分の役割だと信じてきた家事をこなしてきた。そんなある日、夫には長年の愛人がいた事実を知ったマリーは、これまでの生活を一変すべくスーツケース一つで家を飛び出す。初めて働く経験をする63歳のマリー。小さな田舎町のユースセンターの管理人＆地域の子どもたちのサッカーチームのコーチの職を手に入れたマリーの人生はどうなっていくのか……。

日々、仕事と自宅の往復。刺激のない生活を送るエリックは、ひょんなことからシンクロナイズド・スイミングチームに入部することになる。そのスイミングチームは中年男性ばかりが集まるチームだった……。メンバーと厳しい練習に耐えメンバーとの友情を築いていく。そして、遂にイギリス代表チームとして世界選手権に出場することになる。

フィンランド・ヘルシンキ在住のペトリは、26歳。彼女にフラれてしまい、自分がモノに支配されてしまうのではないかとうんざりする。状況を変えるべく、自分の持ちモノを一度全て倉庫に預け最強のミニマムライフ実験を行う決意をする。ペトリの1年間のミニマムライフを記録したドキュメンタリーです。

フランス・カマルグで雁の研究に取り組む気象学者のクリスチャン。“バードマン”の異名を持つクリスチャンは、
渡り鳥に危険のない飛行ルートを教えるという誰もが無茶だと思う研究に夢中。一方で多感な時期を迎えている息子のトマにとって、そんな変人の父親と過ごす田舎での休日は耐え難いこと。しかし、ある出来事をきっかけにこの無謀だとも言えるプロジェクトに親子で挑戦することになる。

1967年、デンマーク・コペンハーゲン。労働者階級家庭の兄弟、エリックとエルマーは母親の病気がきっかけで男児向けの養護施設に預けられる。養護施設では校長や職員達からの体罰や、上級生からいじめを受けるなど、耐え難い日々を送っていた。そんな中、弟エルマーは将来、宇宙飛行士になるという夢を持っており、兄は複雑な心境に。ある日、叔父が迎えにくるが校長に邪魔をされてしまい……。遂に、エリックとエルマーは施設を向け出すことを決意する。