イタリアで大ヒットを記録した人気作品「Viva公務員」は、イタリアで人気の喜劇俳優ケッコ・ザローネが主人公ケッコ役を務めた痛快なコメディ映画です。

終身雇用を求め、公務員になった独身男の主人公ケッコは、ある日突然政府の政策により、公務員の削減が打ち立てられ、リストラの対象に選ばれてしまいます。リストラ担当者は退職を促すために、ケッコを僻地へと異動させますが、ケッコは公務員の職にしがみつき、過酷な土地へでも屈することなく、順応して恋まで落ち、順風満帆の生活を送ることに。

次々とテンポ良く、ユーモアたっぷりの展開が進んでいくため、飽きずに楽しめる映画です。あの手この手で退職を促す担当者とのドタバタ劇は、笑えること間違いナシ！

ローマに実在する公営住宅のコルヴィアーレにて採用された女性建築家のリフォームプラン“緑の空間”からヒントを得て作られたコメディ映画「これが私の人生設計」。公開から話題となり、日本でも15年のイタリア映画祭にて絶賛された作品です。

建築家として世界中で活躍をしたあ主人公セレーナは、新たなステップとして生まれ故郷のイタリアに戻るも、建築業界は男社会。女性が仕事に就くことが難しく、あっという間に貯蓄は底をつき、ウェイトレスとしてアルバイトをすることに。そこで出会ったイケメンオーナーのフランチェスコに恋をするもゲイであることが発覚し、仕事も恋も踏んだり蹴ったり・・・。

そんな時、公営住宅のリフォーム案の募集があり、男性として応募をしたところ見事採用に。夢を実現させるため、フランチェスコをセレーナと偽り、セレーナ本人は秘書役として奮闘します。コミカルに進んでいく展開に思わずクスリと笑え、セレーナとフランチェスの二人の不思議な友情関係も心が温まります。

ローマでゴーストライターの仕事をしながら、その合間に補習塾をしている中年男ブルーノは、ある日補習塾に通っている15歳の少年ルカの母親が、仕事で海外に行くため同居をしてほしいと頼まれます。実は、ブルーノとルカの母親は、15年前に一晩だけ過ごした仲で、ルカは自身の子供だと突然知らされることに。

実在の詩人パブロ・ネルーダが、1950年代に祖国を追われてカプリ島に身を寄せた史実に基づき誕生した「イルポスティーノ」は、アカデミー賞5部門にノミネートされ、高い評価を得た作品です。イタリア映画の名作として、日本でも高く支持されています。

ナポリの沖合いに浮かぶ小さな島にチリから亡命してきた詩人パブロ・ネルーダ。郵便配達人の青年マリオは、配達を続けていくうちに、パブロと友情を育んでいきます。そして、詩の素晴らしさを知ったマリオは、詩の隠喩について教わり、一目惚れした女性ベアトリーチェに詩を送ろうとします。

美しい風景の中で、切ない愛と友情が描かれた作品で、音楽も素晴らしく心が揺さぶられる感動ストーリーです。ニュー・シネマ・パラダイスやグラン・ブルーに並ぶシチリア3部作の1つでもあるので、イタリア映画好きの方には見逃せない映画です。

アメリカで200万部を突破したフランシス・メイズのベストセラー小説を映画化した「トスカーナの休日」は、イタリアとアメリカの合作映画です。

夫の浮気により離婚をしたダイアン・レインが演じる主人公フランシスは、親友パティに促され10日間のトスカーナ旅行へ。気乗りしないフランシスでしたが、コルトーナという町で売家の広告が目に留まり、全財産をはたいて衝動買いをすることに。家を修復していくうち、トスカーナの住人として土地に馴染んでいくフランシスは、心の傷が癒され、女性として輝き始めます。

2001年にヴィアレッジョ賞を受賞したニコロ・アンマニーティの同名小説を映画化した「ぼくは怖くない」は、2003年イタリアゴールデングローブ賞を獲得するなど、高い評価を受けた話題作です。

1978年、南イタリアの小さな村に住む10歳の少年ミケーレは、廃屋の穴の中で鎖につながれた少年を発見。少年のことが気になって仕方ないミケーレは、何度も穴へと足を運び、少年と心を通わせていきます。

そんなある日、大人達が集まるキッチンのTVから流れるニュースを目にし、少年と大人たちとの恐ろしい関係に気づき始め・・・というミステリアスかつ恐怖感を煽るような展開で始まるストーリーですが、一面に広がる麦畑の美しい景色。そして子供らしい純粋な友情に心が熱くなります。