折坂悠太（おりさかゆうた）
平成元年生まれのシンガーソングライター。幼少期をロシアやイランで過ごし、帰国後は千葉県に移る。2013年よりギター弾き語りでライブ活動を開始。2014年、自主製作ミニアルバム『あけぼの』を発表。2015年、レーベル「のろしレコード」の立ち上げに参加。2016年に自主1stアルバム『たむけ』を発売、2018年1月には初のスタジオ作EP『ざわめき』を発売する。その後FUJI ROCK FESTIVAL 2018などの夏フェスに多数出演。同年10月には2ndアルバム『平成』をリリース、CDショップ大賞を受賞するなど各所で高い評価を得る。2019年3月にシングル「抱擁」を発表。現在は弾き語りで独奏と、東京を拠点とするメンバーからなる合奏、京都を拠点とするメンバーからなる重奏の3形態で活動を行っている。
こちらは2019年8月に配信限定リリースされた「朝顔」のMV。2019年7月クールのフジテレビ系月曜9時枠ドラマ『監察医 朝顔』主題歌に起用され、より注目を浴びるきっかけとなりました。
最新アルバム『平成』は、折坂悠太の“味”が凝縮された必聴盤。古風さと新しさが入り混じる音の世界、ヨーデルやホーミー、ポエトリーリーディングなど様々な歌唱法を取り入れた楽曲群は、彼にしか成し得ない音楽性を鮮烈に表しています。
同アルバム収録曲の弾き語り映像がこちら。まるで彼自身が楽器のような歌いっぷりは鳥肌モノです！ 圧倒的な歌い姿とその音楽に、誰もが見入ってしまうはず。
ソロツアーをはじめ、松井文、夜久一と共に活動している「のろしレコード」名義のツアーもソールドアウトが続出するなど、今最も勢いのある折坂悠太。2020年1月16日には渋谷WWWでのライブが決定しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
SIAMESE CATS（シャムキャッツ）
夏目知幸（Vo./Gt.）、菅原慎一（Vo./Gt.）、藤村頼正（Dr./Cho.）、大塚智之（Ba./Cho.）からなるギターポップバンド。2019年でデビュー10周年を迎え、現在は台湾、中国などアジア圏へも活動の場を広げています。
2009年のデビュー以降、常に挑戦的に音楽性を変えながらも、あくまで日本語によるオルタナティブロックの探求とインディペンデントなバンド運営を主軸において活動してきたギターポップバンド。サウンドはリアルでグルーヴィー。ブルーなメロディと日常を切り取った詞世界が特徴。2016年からは3年在籍したP-VINEを離れて自主レーベルTETRA RECORDSを設立。より積極的なリリースとアジア圏に及ぶツアーを敢行、活動の場を広げる。代表作にアルバム『AFTER HOURS』『Friends Again』、EP『TAKE CARE』『君の町にも雨は降るのかい？』など。2018年、FUJI ROCK FESTIVAL‘18に出演、5枚目となるフルアルバム『Virgin Graffiti』を発売。
こちらはメンバーの菅原慎一が監督した最新MV「我来了」。ボーカル夏目知幸の甘く澄んだ歌声、キラキラと疾走感溢れるサウンドやストレートな歌詞で描かれた、鮮やかなポップスです。
音楽だけに留まらない精力的な活動も、シャムキャッツの大きな特長。今年はデビュー10周年を記念した期間限定ポップアップショップ“LONG JOURNEY”をオープンしました。メンバー考案のグッズやコラボフード、DJイベント、レザークラフトワークショップや宿泊プランといった充実の内容は、音楽以外のカルチャーまで包括した類を見ないイベントとして話題に！
11月にリリースしたEP『はなたば』は、共同プロデュースに王舟を迎えた、今のシャムキャッツらしさが詰まった1枚。シンセサイザーが際立つ軽快でポップな音像に、ロックするアンサンブル。聴き込むほど、遊びゴコロや仕掛けにワクワクさせられます。
前作『Virgin Graffiti』収録の「完熟宣言」も必聴の名曲です。12月13日には新木場Studio Coastでワンマンライブを大盛況におさめたシャムキャッツ。今後はソロ活動も精力的に行っていくので、そちらもお見逃しなく！
東郷清丸（とうごうきよまる）
続いてご紹介するのは東郷清丸。色気と透明感を孕む歌声を軸に、エレキやリズムマシンを用いたソロ、バンド編成や弾き語りなど、様々なスタイルでプレイするシンガーソングライターです。
1991年横浜生まれ。童謡からポップス/ロック/ブラックミュージック/ラップなどの音楽のみに留まらず、人の会話や虫の鳴き声や車のエンジンや換気扇の回る音にいたるまで、耳に入るもの全てに感銘を受けながら音楽表現に取り組むソングライター。2017年9月、自らの勤めるデザイン/活版印刷を軸とした会社Allright内に新たにレーベル”Allright Music”を立ち上げ、11月に1st Album『2兆円』をリリース。”APPLE VINEGAR AWARD”ノミネート10作品にも選出される。2018年7月、FUJI ROCK FESTIVALにてROOKIE A GO-GOに出演し、翌年のメインステージ出演をかけた選考の会場投票で1位を獲得した。
2019年5月には2ndアルバム『Q曲』をリリース。どこかエキゾチックで、曲ごとに世界観が異なる不可思議で蠱惑的な9曲には、東郷清丸らしい、としか表現し得ないセンスが凝縮されています。まったく新しいポップス、と言っても過言ではない1枚。
最近はスペースシャワーTVとBEAMSが手がける音楽と映像の実験番組「PLAN B」でもピックアップされるなど、今まさに注目を集めている彼。先日公開されたばかりの新曲「新文明テクノ」では、新進気鋭のドラマーkauai hirótomoとのシビれるセッションが見られます！
代表曲「L&V」は、ミラーボールがよく似合うダンスナンバー。彼ならではのセクシーさが全開です。
12月24日には「あだち麗三郎と美味しい水」らと共に渋谷WWWでクリスマスパーティー〈Merry“Q”ristmas!あったか暖炉とうまうまシチュー〉を開催し、大成功させたばかりの彼。これからの東郷清丸はいったい何を見せてくれるのか？ 今後の活動から目が離せません。
王舟 （Oh shu）
上海出身、日本在住のシンガーソングライター。バンド編成やソロでのライブ活動のほか、CMソングの提供、他アーティスト楽曲へのゲスト参加、プロデュースなども行っているミュージシャンです。
2014年7月、バンド編成で制作したデビューアルバム『Wang』をfelicityからリリース。 2015年11月、12インチ重量盤シングル『ディスコブラジル』をリリース。B面にはnakayaan（ミツメ）によるリミックス収録。2016年1月、ひとり宅録で制作した2ndアルバム『PICTURE』をリリース。 2016年9月、MOCKYによるリミックスが収録された7インチシングル『Moebius』をリリース。 2018年5月、BIOMAN（neco眠る）と共作でインストアルバム『Villa Tereze』をイタリアにて制作、NEWHERE MUSICからリリース。
こちらは最新MVの「Lucky」。静かなスリル漂う洗練された世界観に、吸い込まれるような感覚を覚えます。彼の歌声や音像はときにあたたかく、ときにスタイリッシュ。楽曲によって全くと言っていいほど違う表情を見せてくれます。
2019年5月には3rdアルバム『Big fish』をリリース。英詞と日本語詞を流れるように織り交ぜた歌詞、アナログとデジタルを美しく融合させたサウンドが、彼の真骨頂ともいえる新たなポップスを作り上げました。
お笑いコンビ「バナナマン」の単独公演DVDのエンディング曲にも起用された「あいがあって」は、そんな王舟の核となる“温度”が詰まった名曲。やさしい音の重なりと、どこか悲しみとさみしさを孕んだ少ない言葉が、胸に沁みます。まだ聴いたことのない人は、ぜひ彼の世界に触れてみてくださいね。
奇妙礼太郎（きみょうれいたろう）
大阪府出身のシンガーソングライター。圧倒的な歌唱力と変幻自在な歌声が話題となり、その楽曲は多くのCMソングや映画主題歌に起用されています。
2008年より奇妙礼太郎トラベルスイング楽団として活動。バンド解散後、TENSAI BAND II（ex.天才バンド）・アニメーションズ等のバンドを経てソロアーティストとして活動。2017年09月メジャー1stフルアルバム『YOU ARE SEXY』をリリース。
2018年9月には、2ndメジャーアルバム『More Music』をリリース。ロックやフォーク、輪舞曲といった様々なジャンルの11曲を、ときに違う歌い手かと感じさせるほど多彩な表現力で歌い上げています。アルバム全体はあくまで聴きやすく軽やか。奇妙礼太郎という音楽家の幅広さが凝縮された1枚です。
収録曲の「エロい関係」。大人ならではのエロティシズム漂う歌詞が、小気味のよいサウンドとともにやさしく澄んだ歌声で歌われる、一度聴いたら忘れられない楽曲です。
こちらはビルボードライブ東京にて行われたライブ映像。これを見れば、彼がどれだけの引力を持つ歌い手かが伝わるに違いありません。2020年1月8日には、“晴れたら空に豆まいて”にて弾き語りワンマンライブ「晴豆新年2020」を開催します。気になる方は足を運んでみてくださいね！
てら
酒気を帯びながら“半径50㎝”の日常を歌う、関西発の酩酊シンガーソングライター。泣ける歌も楽しい歌も壮絶な歌も、隠し立てなく様々な表現で歌い上げる、稀有な歌い手です。
2008年から「お米」と名乗り関西で弾き語りを始める。2012年より本名「寺内将明」として活動。2015年、村井守(ex.銀杏BOYZ)から称賛を受けたきっかけで弾き語り盤『お米』宅録迷子盤『お墓』をフリーダウンロードリリース。2015年、“SPACE SHOWER NEWS presents 2015 BEST ALBUM SELECTION”にて曽我部恵一から選出され高い評価を受け、翌年マヒトゥ・ザ・ピーポー/曽我部恵一を招きツーマンライブを決行。2017年、バレーボウイズとスプリットカセットテープ「大人になれやしねぇ」をRECORD STORE DAY2017に限定販売し即完。名義を「てら」に変更した。2018年、ライブ中に泥酔しギターを破壊し、物理的に活動休止。2018年末に活動再開し、ベスト盤『歌葬』を配信リリースする。2019年、シングル「おはよう/おやすみ」を配信リリース。
こちらは2019年11月29日に配信リリースされた、キャッチ―で心温まる「フードコート」のほか、「午前五時の味園ビル」「さわ」を歌ったライブ映像。低く渋く味のある歌声と、まるで飲み屋で身の上話を聴いているようなリアルで直情的な歌詞は、一度聴いたら忘れられないインパクトがあります。
2019年10月には「ぼくのはこにわ feat.清水煩悩/脳とノートダンシングtonight（ふゆう荘）」もリリース。弾き語りとはひと味違う世界観に、彼の多面性を感じられるはず。
2か月連続リリースを記念し、11月29日には東京「風知空知」にて下津光史（踊ってばかりの国）と、12月2日に大阪「tidepool」にて奇妙礼太郎とツーマンを開催！ 大盛況となりました。言葉がズドンと胸に響くてらの音楽、一度は体感してみてください！
うたたね
最後にご紹介するのはうたたね。透明感溢れる美しい歌声と、やさしい音色で日常の様々な風景を繊細に描く4人組バンドです。
2013年結成。大学の音楽サークルで出会った小野雄大(歌とギター)、 藤岡なつゆ(歌と鍵盤)、もーしー(ドラム)の3人に、ナムカワ(ベース)が加入。2016年にはSUMMER SONIC内GREEN FIELDブースに出演。同年秋には自主盤2枚目となるミニアルバム『うつくしいもの』を発売。2017年秋には初のシングル「ヒューゴとヴァンカ」を発売し、東京での自主企画イベントを三軒茶屋GrapefruitMoonにて開催し完売する。2018年には三重県松阪市のホールワンマンライブにて450人を集客・完売するなど、着実にその輪を広げている。
2020年1月8日には、初の全国流通盤『ぼくらのおんがく』をリリース。あだち麗三郎をプロデューサーに迎えた本作は、オーガニックなサウンドにストリングスやホーンが加わった、エバーグリーンな1枚に仕上がっています。
うたたねの大きな魅力は、歌のちからと、胸にすっと沁み込むまっすぐな言葉。聴き手をあたたかく包み込み、ふと心を緩ませてくれるような音楽は、冬のひとときにぴったりです。2020年1月11日には、三軒茶屋GrapeFruitMoonで『ぼくらのおんがく』発売記念ライブを開催する彼ら。ぜひ至福の時間を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。
はじめにご紹介するのは折坂悠太。ブルース、民族音楽、ジャズなどにも通じたセンスを持ちながら、それを独自のポップスとして体現する異能のシンガーソングライターです。