「はじめての体験」は刺激をくれる貴重な経験
©︎cinema stars
「cinema stars アフリカ星空映画館」とは?
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「cinema stars アフリカ星空映画館」は、ウガンダを拠点とした映画プロジェクト。フォトグラファーの桜木奈央子さんが、ウガンダの友人とともに代表を務めています。
はじまりは、ウガンダがまだ内戦中だった頃に、ノートパソコンを使って子どもたちと映画を観たこと。10年後、その時の少年と再会した際に贈られた言葉が、この活動の原点なんだとか。
その10年後、そこにいたある少年のひとりが大人になってこんな言葉をくれました。
「星空の下でみんなで観た映画が、大人になった今でも、忘れられない」
彼の輝くような笑顔に「映画の力」を痛感しました。
©︎naoko sakuragi
現在はもちろんノートパソコンではなく、プロジェクター、スクリーン、スピーカーを準備して本格的に上映するというスタイルに。満天の星空の下、みんなで鑑賞するはじめての映画。中には、チケットの半券をずっと大切にしている子どももいるそうです。
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移動映画館としてこれまでに800人以上の子どもたちに映画体験を提供するほか、日本の小学生との交流やワークショップなどさまざまな活動を行っています。星空よりもキラキラの笑顔が、遠い異国の地で今日も輝いているかもしれません。
アフリカの子どもたちは希望そのもの
©︎taro kurushima
豊かな自然の中で、のびのびと暮らすウガンダの子どもたち。学校に通える子は勉強もたくさんします。
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ですが水道や電気のない村では、子どもたちも大切な労働力。赤ちゃんのお世話、炊事、畑仕事など、お手伝いするのは当たり前。なかなか教育に触れる機会がありません。
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そんな子どもたちに「知る」機会を与えたら…?乾いた土地に水がどんどん染み込むように、そこから生まれるのは無限の可能性。
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内戦から10年以上経ち、すっかり平和になったウガンダ。「復興」から「発展」への過渡期に差し掛かり、今こそ必要なのは、ウガンダの未来を背負う子どもたちへの「教育」。この映画プロジェクトが、その学びの一端を担います。
「cinema stars アフリカ星空映画館」の主な活動
映画の上映
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このプロジェクトのメインとなる活動。日本のアニメや子どもたちが制作した映像作品の上映を通して、生き方の可能性を広げます。ただ上映するのではなく、チケットやポップコーンといった、わくわくする仕掛けもたくさん用意して、子どもたちの「はじめての映画体験」を盛り上げます。
日本の子どもたちとの交流
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日本とウガンダの子どもたちが、もしかすると10年後にはなにかの機会で出会い、一緒に仕事をすることもあるかもしれない。そんな未来のために、子どもたちの交流の橋渡しも盛んに行っています。ビデオレターや写真の交換、歌や演劇の披露、共同制作など、子どもたちの交流に国境はありません。
ワークショップ
atelier cinema stars
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実際に映画館を見たことがないウガンダの子どもたちに向けて、「映画館とはどんな場所なのか」というワクワクを膨らませ、実際に映画館を作るワークショップ。「映画館」というひとつのものを作りあげる体験を通して、子どもたちのクリエイティビティを育みます。
アートワークショップ
©︎naoko sakuragi
絵の具を使ったことのないウガンダの子どもたちに、「はじめての絵画体験」をしてもらうワークショップです。作品作りを通して、子どもたちの想像力を伸ばします。
映画制作
子どもたち自らがカメラを持ち、出演、脚本、照明などを担当。制作した映像をスクリーンで上映・鑑賞します。
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