知って和食をもっとおいしく。日本の食文化から再発見できる「和食器」のスゴさ

知って和食をもっとおいしく。日本の食文化から再発見できる「和食器」のスゴさ

食が多様化してきている昨今。テーブルウエアもさまざま楽しめるようになり、ご家庭では和・洋の器を組み合わせて使っているという方も多いのではないでしょうか。ところで、和食器はそもそも洋食器と何がどう違うのか、ご存知ですか?伝統的な日本の食文化を考察しながら、洋食器とは異なる和の魅力を探ってみましょう。違いを知ると、器の奥深さを再発見できますよ。2018年01月30日作成

カテゴリ:
アート・カルチャー
ブランド:
白山陶器
東屋
九谷青窯
キーワード
アート伝統文化食器和食器日本文化
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和食器と洋食器、ここが違う!

「持つ」と「置く」。習慣による性質の違い

茶碗やお椀を持って食べるのが和食の作法。ですが、洋食ではテーブルに置いたまま食べるのがマナーです。手で持ちあげて食べないため、洋食器は大きくて重たいの特徴。和食器のほうが、形・サイズ・重さに、さまざまな個性の違いがあります。
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茶碗やお椀を持って食べるのが和食の作法。ですが、洋食ではテーブルに置いたまま食べるのがマナーです。手で持ちあげて食べないため、洋食器は大きくて重たいの特徴。和食器のほうが、形・サイズ・重さに、さまざまな個性の違いがあります。

和食器の個性が豊かなのは、お箸文化が関係しています。例えば、汁物は直接口元へ運ぶため、手触りだけでなく口当たりの良さも大切。素材のデザインやクオリティに加えて、微妙な厚みや感触の違いが工夫されているのが、和食器の奥深さです。
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和食器の個性が豊かなのは、お箸文化が関係しています。例えば、汁物は直接口元へ運ぶため、手触りだけでなく口当たりの良さも大切。素材のデザインやクオリティに加えて、微妙な厚みや感触の違いが工夫されているのが、和食器の奥深さです。

和食の醍醐味は、四季を感じられること

和食が世界に誇れるのは、“四季を楽しむ美意識”があることです。器は、季節と彩りを表現するための立役者。食に奥行きもたらしています。洋食器の主流は白色ですが、黒やグレーといった暗色が多用されているのも日本ならでは。
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和食が世界に誇れるのは、“四季を楽しむ美意識”があることです。器は、季節と彩りを表現するための立役者。食に奥行きもたらしています。洋食器の主流は白色ですが、黒やグレーといった暗色が多用されているのも日本ならでは。

一汁三菜。趣の調和が「和」の美

和食の基本は「一汁三菜」。ご飯のほか、汁物+主菜+副菜2品というのが昔ながらの献立です。一方、洋食の代表としてフランス料理を例に挙げると、ベーシックなコースでは4品(前菜、スープ、メイン、デザート)。器の種類は、こうした食の構成によって決まってきます。
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和食の基本は「一汁三菜」。ご飯のほか、汁物+主菜+副菜2品というのが昔ながらの献立です。一方、洋食の代表としてフランス料理を例に挙げると、ベーシックなコースでは4品(前菜、スープ、メイン、デザート)。器の種類は、こうした食の構成によって決まってきます。

洋食のコースで一般的に使われているのは、お揃いのシンプルなプレート。和食はというと、逆に同じデザインでは味気なくなってします。統一することで美を演出する洋食器に比べて、和食器は色、柄、形、素材など異なる趣を調和させることに美しさがあるのです。
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洋食のコースで一般的に使われているのは、お揃いのシンプルなプレート。和食はというと、逆に同じデザインでは味気なくなってします。統一することで美を演出する洋食器に比べて、和食器は色、柄、形、素材など異なる趣を調和させることに美しさがあるのです。

一度に並べられることで生まれた“盛られる”だけじゃない役割

1品ずつ出される洋食コースとは違い、和の食卓では一度に料理が並べられます。そのため、全体的な彩りやバランスが大切。この時和食器は、料理だけではなくお互いの器同士までも引き立て合います。まさに和を成す協調性を持ち合わせているのですから、優秀ですよね。立体感がある分、視覚的にも魅力的。
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1品ずつ出される洋食コースとは違い、和の食卓では一度に料理が並べられます。そのため、全体的な彩りやバランスが大切。この時和食器は、料理だけではなくお互いの器同士までも引き立て合います。まさに和を成す協調性を持ち合わせているのですから、優秀ですよね。立体感がある分、視覚的にも魅力的。

素材の基本:陶器と磁器の長所は?

洋食器で主に使われているのは「磁器」

ツルっとした滑らかな手触りの磁器。石を砕いた粉砕物が原料に使われていています。上品で繊細に見えますが、実は陶器より硬くて丈夫。ナイフやフォークを使っても傷つきにくいのが長所です。
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ツルっとした滑らかな手触りの磁器。石を砕いた粉砕物が原料に使われていています。上品で繊細に見えますが、実は陶器より硬くて丈夫。ナイフやフォークを使っても傷つきにくいのが長所です。

日本の伝統磁器としては「伊万里焼」「有田焼」「九谷焼」「砥部焼」が知られています。明るく澄んだ色彩で、テーブルに添えれば家庭料理が上質なおもてなしに!
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日本の伝統磁器としては「伊万里焼」「有田焼」「九谷焼」「砥部焼」が知られています。明るく澄んだ色彩で、テーブルに添えれば家庭料理が上質なおもてなしに!

風合いを楽しめる「陶器」

和食で主に使われているのは、ぽってりと素朴の優しさがある陶器。粘土を原料としていて、低温で焼き上げられています。吸水性があり、磁器より柔らか。ざらっとした感触が特徴です。
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和食で主に使われているのは、ぽってりと素朴の優しさがある陶器。粘土を原料としていて、低温で焼き上げられています。吸水性があり、磁器より柔らか。ざらっとした感触が特徴です。

和の陶器では「益子焼」「越前焼」「美濃焼」「備前焼」「小鹿田焼」などが代表的。手作りの風合いと、1つずつ違う表情に癒されますね。
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和の陶器では「益子焼」「越前焼」「美濃焼」「備前焼」「小鹿田焼」などが代表的。手作りの風合いと、1つずつ違う表情に癒されますね。

温かな食卓を作る、和食器ならではの素材

艶やかに気品を添える「漆器」

古くから祝杯の席で使われている漆器。「割れない」「欠けない」ため、縁起物として結婚祝いの贈物にされていました。歴史をさかのぼると、なんと縄文時代から漆器が作られていたのだとか。かつては高貴な人しか手にできなかったそうですが、今では誰もがその贅沢を味わえるようになりました。深く濃い、赤と黒の艶やかさ。気品のある光沢。あまりに美しい日本の伝統工芸です。
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古くから祝杯の席で使われている漆器。「割れない」「欠けない」ため、縁起物として結婚祝いの贈物にされていました。歴史をさかのぼると、なんと縄文時代から漆器が作られていたのだとか。かつては高貴な人しか手にできなかったそうですが、今では誰もがその贅沢を味わえるようになりました。深く濃い、赤と黒の艶やかさ。気品のある光沢。あまりに美しい日本の伝統工芸です。

特別な日に限らず、日常にも漆器を取り入れてみませんか?「手入れが大変そう」「高そう」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、最近では手頃なものが増えています。耐久性のある合成漆器や、洋食に合うモダンなデザインも。抗菌力・防腐力があり、一生モノとして長く寄りそってくれる器です。
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特別な日に限らず、日常にも漆器を取り入れてみませんか?「手入れが大変そう」「高そう」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、最近では手頃なものが増えています。耐久性のある合成漆器や、洋食に合うモダンなデザインも。抗菌力・防腐力があり、一生モノとして長く寄りそってくれる器です。

子供でも使える、自然の優しさが嬉しい「木の器」

使えば使うほどに味わいが出てくる“育てる器”。この温かみは、日本の食卓に欠かせませんね。離乳食から使えて、優しい感触が食の楽しさを教えてくれます。
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使えば使うほどに味わいが出てくる“育てる器”。この温かみは、日本の食卓に欠かせませんね。離乳食から使えて、優しい感触が食の楽しさを教えてくれます。

ほっこり感のある木の器があれば、和カフェ風のテーブルコーディネートが簡単に完成しますよ。
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ほっこり感のある木の器があれば、和カフェ風のテーブルコーディネートが簡単に完成しますよ。

表情いろいろ。あると便利な「マルチ和食器」

小さくてかわいい「豆皿」

醤油差しや小鉢として使う日本特有の豆皿。海外にはこんなにかわいくて便利な器はありません!前菜からデザート、ナッツや薬味などのちょっとしたものまで、何でもセンスよく見せられる柔軟さが豆皿のスゴさ。箸立てとしても活用できます。
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醤油差しや小鉢として使う日本特有の豆皿。海外にはこんなにかわいくて便利な器はありません!前菜からデザート、ナッツや薬味などのちょっとしたものまで、何でもセンスよく見せられる柔軟さが豆皿のスゴさ。箸立てとしても活用できます。

自由に使える「蕎麦猪口」

蕎麦つゆを入れるのが蕎麦猪口ですが、使い方はまだまだあります。湯のみにしてもOK。これでコーヒーやビールを飲んでも、粋ですね。納豆やヨーグルトを食べるにもちょうどいいサイズ。おかずにもデザートにも違和感なく馴染みます。
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蕎麦つゆを入れるのが蕎麦猪口ですが、使い方はまだまだあります。湯のみにしてもOK。これでコーヒーやビールを飲んでも、粋ですね。納豆やヨーグルトを食べるにもちょうどいいサイズ。おかずにもデザートにも違和感なく馴染みます。

毎日を豊かにしてくれる和食アイテム

おもてなしには「黒」

黒の食器は、意外にどんな料理とも合います。高級感が出るので、おもてなしに最適。普通のおにぎりでさえ、おしゃれに見えます。黒とのコントラストを活かすために、器を埋め尽くさないように少量盛るのがコツ。
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黒の食器は、意外にどんな料理とも合います。高級感が出るので、おもてなしに最適。普通のおにぎりでさえ、おしゃれに見えます。黒とのコントラストを活かすために、器を埋め尽くさないように少量盛るのがコツ。

「使いやすい茶碗」を使っていますか?

日々手にする物だからこそ、茶碗選びにはこだわりたいもの。第一印象は大事ですが、使い心地の良さも考えてみて。適量を盛れるサイズ感かどうかも要。ダイエット中には、器の大きさが食べ過ぎ防止に役立つことも!
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日々手にする物だからこそ、茶碗選びにはこだわりたいもの。第一印象は大事ですが、使い心地の良さも考えてみて。適量を盛れるサイズ感かどうかも要。ダイエット中には、器の大きさが食べ過ぎ防止に役立つことも!

最後に、茶碗の使いやすさを左右するポイントをご紹介します。
チェックしたいのは、胴部分の曲線(広がり方)、高台(茶碗を支えている下の部分)、そして茶椀の直径。それぞれの個性で手のひらでの収まりが違います。こうした細部まで計算され尽くしていることを知ると、和食器にますます愛着が湧いていきますよね。
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最後に、茶碗の使いやすさを左右するポイントをご紹介します。
チェックしたいのは、胴部分の曲線(広がり方)、高台(茶碗を支えている下の部分)、そして茶椀の直径。それぞれの個性で手のひらでの収まりが違います。こうした細部まで計算され尽くしていることを知ると、和食器にますます愛着が湧いていきますよね。

豊かな個性を遊べるのが和食器のおもしろさ

知って和食をもっとおいしく。日本の食文化から再発見できる「和食器」のスゴさ
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世界的な和食ブームに伴って、和食器の人気が海外でも高まってきています。和食本来の美しさとおいしさを堪能するには、やはり風合いのある和の器を使いたいですよね。あなたも、少しずつ気に入る和食器を集めてみてはいかがでしょうか。それぞれの個性が織りなす“組み合わせの妙”を、楽しんでみてください。

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