必要最小限の物だけで暮らすミニマリストは、数年前から日本でも注目されて書籍なども出版されていますが、シェーカー教団の暮らしぶりもヒントになっているそうです。シェーカー教団は、18世紀にアン・リーが立ち上げ、「手は仕事、心は神に」という信条のもとアメリカで完全自給自足の暮らしを営んでいます。こちらは、そんなシェイカーの料理を、美しいシェーカー家具やライフスタイルと共に紹介しています。

こちらの「オーバルボックス」や「シェーカーチェア」を、目にしたことがある方もいるはず。無駄のないシンプルさの中に手仕事のあたたかみを感じる美しいそのフォルムは、ミニマリストでなくともうっとりします。

流行りのライフスタイルが、18世紀から続くシェイカー教徒の影響もあるのよ～と知っているって、素敵じゃないですか？

素材を生かした素朴な個性豊かなお料理も作ってみたくなりますね。

“よい子のため”な～んて書いてありますが、決して子ども向けの本ではありません。読み終わる頃には、写真を撮りたくなるみたいですよ。日本の写真家：ホンマタカシが自身の経験をもとに綴った写真論です。「講義篇」「ワークショップ篇」「放課後篇」「補習篇」の4部構成。

「講義篇」の最初に語られる「写真の歴史」で注目したいのは、シャッタースピードによる写真の違い。偶然の一瞬をとらえた写真と、三脚にカメラを据え長くシャッターを開いて画面のすべてにピントがあった写真の違いから、写真で切り取る異なる世界観を教えてくれます。

「ワークショップ篇」で与えられたある例題では、
“被写体にウソを混ぜる”…彼氏じゃないのに彼氏を撮る、家族のフリをする…写真の真実と虚構、面白さを実感させてくれます。
こちらは、例題の３つ目“カメラの機能を制約する”では、露出を固定する、ピントを固定するなど、撮り方を制約して不自由な写真撮ってみることで見えてくる世界があるようですよ。

1970年代欧米のサブカルカーを若者に伝えた、植草甚一さんが書いた推理小説論。博識と独特の語り口で“J･J”の愛称で親しまれた植草甚一さんが、数多くの中からセレクトしたミステリーの読む楽しさを教えてくれます。

こちらは、植草甚一さんの映画中毒評論家として書いたエッセイ集。ハリウッド、グレアム・グリーン、ディズニーなどなど、様々な映画を多数収録しています。1976年に出版されたものを、2004年に新装版を出すほど読みごたえがあります。

インテリア雑誌などで見かけるデザイナーズ家具と呼ばれる、おしゃれな椅子やソファーをデザインしたの多くのデザイナーが建築家なのをご存知でしょうか？こちらは、デザイナー家具を創り出したことでも有名なアルヴァ・アールト、ル・コルビュジェ、アルネ・ヤコブセンらが設計した北ヨーロッパの住宅を紹介しています。

1974年京都に生まれ、「Meets Regional」などの雑誌編集部を経て、フリーランスとなった姜尚美さんが贈る「京都文化論
」としても出色の京都の美味しい中華屋さんのガイド。京都の中華の歴史についても詳しく書かれ、京都中華の体系や本質を、美しい写真と文章で綴った名著です。

素朴で生活感あふれる「本当の京都」の面白さを、台湾の男女三人組「男子休日委員会」が教えてくれます。2013年に刊行され台湾に「左京区ブーム」を巻き起こし、とうとう2017年の出された日本語版です。「誠光社」の章も追加されています。

本屋、銭湯、カフェ、商店街のおもちゃ屋さんに深夜のラーメン屋と、普段着の京都を知ることができます。