昔からうつわをよく割ってしまいます。
それも高いものから次々と。先日も韓国で買ったお気に入りのうつわを見事に割ってしまい、悲しみに打ちひしがれていました。そんなときに思い出したのが、『イエノLabo.』さんが扱う

「自宅でできる簡単金継ぎセット つぐつぐ」

以前金継ぎ職人に依頼したこともあるのですが、家にヒビが入ったお皿がいくつか眠っていたので、この機会にまとめて自分でやってみよう！と一念発起。また、大人の趣味として、工作や工芸をしてみたいと考えていたのでチャレンジしてみました。

届いたのはこちら。
漆や金粉をはじめ、筆ややすりなどがセットになっているので特別なものを準備する必要はありません◎。使い捨ての手袋や新聞紙などはいくつか揃えておいた方がよいなと思ったのと、道具のお手入れ用にエタノールがあると便利です（詳しくは、説明書にも記載されています）。

今回やってみたのは「割れ」と「欠け」の両方。
あまり器用・几帳面なほうではないので、実際やってみるとなかなか難しい……！特に、麦漆や錆漆などをつくる工程と、割れたお皿を接着する工程に苦戦しました。

まずは、接着剤である麦漆をつくります。小麦粉を練り、そこに漆を加えていきます。

麦漆ができたら、割れた面に塗って接着していきます。ズレてしまわないよう、真っ直ぐに割れた面をくっつけるのに苦戦し……。なんとかマスキングテープで止めることができました。紙の説明書もありますが、動画の方がより分かりやすいので見ながら進めるのがおすすめです。

＊こちらのストアレターでも詳しく紹介されています◎

接着や欠けの埋めができたら、次は漆を乾かす工程です。
漆を乾燥させるためには、湿度と温度を一定に保つ必要があるので「漆風呂」というものをつくります。段ボールとビニール袋、不要なタオルがあれば簡単にできます◎。この中で約1週間ほど乾かします。

1週間ほど経ったら、割れがくっついて、欠けた部分も固まってきました。そのあとは、水研ぎを行い、錆漆、黒漆、弁柄漆の順に塗って乾かし、最後に金粉を蒔いていきます。

完成したのがこちら。「欠け」はきれいに出来ましたが、「割れ」は接着部分がずれてしまい上手く金粉仕上げにできませんでした涙。ただ、金粉を使用せずに、黒漆や弁柄漆だけで仕上げてもよいそうです◎。「欠け」は約2週間ほど、「割れ」は約1ヶ月ほどでできます（乾かしていたら忘れて放置してしまったのですが、本当はもっと早くできると思います！）。

プロの技ってやっぱりすごいな……と思いつつ、手を動かして無我夢中になれる作業はとても楽しかったです。ちょっと不恰好ではありますが、自分の手で直したものはより一層愛着が湧きます！年末年始の時間があるとき、手を動かしてみたいときなどにぜひチャレンジしてみてください◎。